ハイブランドの中でも高い知名度を誇る人気ブランド「GUCCI(グッチ)」の買取にまつわる情報を徹底解説しています。
グッチは最近まで買取業界では “高く売れる品物が少ない” “買取には不向きなブランド” といわれていました。
しかし近年大幅なデザインの変更をおこない、若者をターゲットにした派手めな商品が人気を集めて、ブランド全体の人気が急上昇しています。
それに伴い「新作系の品物の買取率は非常に高い」「古い品物(オールドグッチ)の買取価格も上昇した」という大きな変動が起きました。
ここでは最新のグッチの買取にまつわる情報や、より高く売れる買取店の情報などを独自の調査とデータの集計から編み出しご紹介しています。
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このページの目次
グッチが高く売れる買取店について
グッチの新しめの品物、デザインが変わった後の品物に関しては多くの買取店が高額買取しています。
しかし中古でそれ以前の古い品物に関しては、買取店による金額の差も非常に大きいです。
古いグッチは買取店による金額差が大きい
当サイトでは以前グッチのいくつかの品物の査定を買取店ごとで比較しました。
その結果でも、古い品物は買取店による査定額の違いがかなり大きくなりました。
- GGマーモントチェーンショルダー(現行品)の査定額
- バンブー2WAYショルダー(古い品)の査定額
- シマラウンド長財布(古い品)の査定額
最高値の買取店「100,000円」最安値の買取店「70,000円」
最高値の買取店「38,000円」最安値の買取店「4,000円」
最高値の買取店「24,000円」最安値の買取店「3,000円」
これを見ても、現行品のバッグに関してはさほど査定の差が大きくないものの、古いグッチの品物に関しては、買取店による金額の差がかなり大きい傾向がわかると思います。
新しめの「今人気どころの品物」を売りたい場合には、そこまで業者選びに神経質になる必要はありませんが「中古のバッグや財布などを売る際には買取店選びは極めて重要」だといえるでしょう。
グッチを売るのにおすすめの買取店
グッチに関しては、ブランド品を総合的に扱いしている買取店が良いかと思います。
ブランドの中ではそこまで価格帯が高いブランドとは言えないため、あまりに高級志向なお店は避けた方が良いかもしれません。
バイセル
バイセルは全国どこでも出張してくれる、出張買取専門のブランド買取店です。
インターネットからの申込みで全国どこでも自宅まで出張してくれて、専門の査定員が目の前でブランド品を一点一点査定してくれます。
上場企業で査定員の数も多く、ブランドごとの専門査定員などがいるため、事前に査定希望の品物を伝えればより詳しい査定員を派遣してくれます。
出張費用なども一切無料で利用できるため、気軽に金額を聞きたいといった利用も可能となっており、とても使いやすい買取店だと思います。
コメ兵
コメ兵は中古ブランド業界の最大手企業として、信頼と実績においては業界ナンバーワンの買取店です。
査定金額は社内のデータベースですべて共有されていて、どこの店舗や宅配買取などでも同額の査定、最新の相場を元に適切な買取価格を提示してくれることも魅力です。
全国に店舗も多く販売力が高いため、どこよりも高い買取価格を提示してくれる可能性が高いです。その反面状態が悪い店頭で売りづらいような品物の金額には渋い傾向もあります。
手数料一切無料で宅配買取を利用できるため、中古市場で価値の高い品物を、手間なくより高く売りたいという方におすすめです。
ブランディア
ブランディアはテレビCMなどメディア露出も豊富なブランド品を取り扱う宅配買取専門店です。
ブランド品専門といっても取り扱いしているブランドは一般的なブランド買取店よりも幅広く、高価なルイヴィトンなどから、ファッションブランド系のアパレルまで査定してくれます。
取り扱いブランドの幅が広く、状態の悪いブランド品でも適切な金額提示をしてくれるため、まとめて査定したいものが多い場合にも便利です。(商品ごとの個別キャンセルなども可)
手数料などがすべて無料で対応も早く、宅配買取を利用したことない人にも使いやすいサービスのためおすすめです。
グッチの買取市場での評価について
グッチは知名度こそ国内屈指のハイブランドでありながら、全体的な傾向で見ると正直今までは、中古市場での評価が決して高くありませんでした。
大きく括って中古で売れるブランドでいうと「ルイヴィトン」「シャネル」「エルメス」が挙げられますが、グッチはそんなに高くないという印象です。
しかし近年大幅なデザインリニューアルをして、若い女性の人気を獲得しつつあり、それに伴い買取相場も全体的にかなり上昇しています。
平均買取率は20%前後
当サイトでは高く売れるブランド品の平均「買取率(定価に対していくらで売れるかの割合)」として「30%」を目安にしていますが、グッチの品物は「平均すると20%前後」となっています。
ただグッチは、ブランド品の中では定価がそこまで高くないこともあり、状態の悪い品に関してはかなり安くなる傾向も強いです。
綺麗な品物(バッグや財布)で買取率20%-30%程度、それ以外は10%前後となっています。
並行輸入品が多く出回っていたため相場が安かった
グッチは様々な商品展開をしていて「バッグ」「財布」「小物」「時計」「アクセサリー」などがメインですが、過去の品はほとんどに並行輸入品が存在します。※詳しくは「並行輸入品とは(別記事へ)」
そのため新品が10万円のバッグでも、同じ商品が並行輸入品として市場では新品価格7万円で流通していました。
まずそうした「並行輸入品が多い」というのが、今までグッチが買取市場で評価されにくかった理由です。
ただし近年新しく製品化されているものは並行輸入品が少なく、比較的新しい品は中古の値崩れが起きていません。
近年大幅に相場が上昇している
グッチは近年ブランド全体で大幅なデザインやラインナップの変更があり、デザイナーなどの内部体制も一新されました。
大きな変更点としては以下の二つです。
- 若者向けの奇抜で派手なデザインに切り替えた
- バッグなどに高価格帯の製品を多くラインナップ
デザインに関しては一番大きく変わっていて、以前より派手で奇抜なデザインの品が増えました。
値段も今までは10万円前後のバッグなどがメインでしたが、20万円前後の高価格帯の品物も増え、並行輸入品の流通を抑えることでブランド価値も高まったと言われています。
最近のモデルに関しては買取率30%近く出る品物も多いです。
グッチは近年で「もっとも買取相場が上がったブランド」の一つに間違いなくランクインするほど、最近になって若者を中心に人気が急上昇しているのです。
昔からの定番GGキャンバスも近年高騰中
グッチでもっとも有名なラインは、グッチのモノグラムとも呼ばれる「GGキャンバス」ですが、これらは少し前だと高く売れないブランド品の代名詞的な存在でした。
しかし最近では「オールドグッチ」として、新たな製品がGGキャンバスで復刻したり、人気が急に上昇してきました。
今までは1,000円くらいしか査定がつかなかった品でも、今だと1万円なんてことも多く、近年のグッチの高騰を物語っています。
キャンバス地は傷みやすいため状態は注意
ただGGキャンバスはあくまで布製なので、状態が悪くなりやすいです。
もっと言うと綺麗な状態の、古いGGキャンバスの品はかなり少ないでしょう。
状態が悪いと流石に1万円などはつかないので注意しましょう。
グッチで高く売れる品物とは
グッチでもっとも高く売れる品物は「新しめのレザー製のバッグ」です。
これらは平均して「定価20万円前後」の品物が多いですが、買取査定12万円程度出る品もありかなり高い利率で売ることができます。
財布なども同様で新しめの製品に関しては、ルイヴィトンなどにもそん色ない買取率が出る場合も多いです。
しかしグッチの古い品物に関しては、買取率も10%程度が相場になっていて、かなり安めの査定になる傾向があります。
グッチの買取ではシンプルに「新しい品が高く、古い品は安い」と思っていただいて問題ありません。
今、高額買取できる4つのライン
グッチで高額買取できると断言できるのは、今現在人気の高い「4つのライン」といっても過言ではありません。
それほどグッチの場合以下の4つのラインに人気が集中しています。
- GGマーモントシリーズ
- デュオニソス
- ゴーストシリーズ
- バンブーシリーズ
「GGマーモント」「デュオニソス」「ゴースト」はかなり新しめのデザインで、デザインが一新されたあとに出たグッチのラインです。
女性からの圧倒的に支持を誇る「GGマーモント」「デュオニュソス」
GGマーモントは今グッチで一番高く売れる人気シリーズで、新しいグッチのロゴ「GG」を真ん中に配置したシリーズです。
中でも定番の「キルティングレザー ショルダーバッグ」などは買取率30%以上の高額買取も可能です。
・GGマーモント キルティングレザー ショルダーバッグ(定価23万円ほど)買取事例
状態の良い品であれば買取⇒MAX12万円程度
デュオニュソスは動物をモチーフとしたデザインで、独特の「蛇のような金具が付いた品」と言えば見たことある方も多いかと思います。
この二つは若い女性からの人気が非常に高く「平均買取率30%程度」出る高額買取の対象となっています。
メンズからの人気が高い「ゴースト」
ゴーストに関しては昨年若い男性を中心に爆発的人気を誇ったシリーズで、メンズ向けのアパレルや小物などが平均買取率20%-25%くらいと高値です。
・ゴーストジャンパー(定価31万円ほど)買取事例
状態の良い品であれば買取⇒MAX16万円程度
ゴーストに関しては「アパレル」がかなり高く売れるというのが特徴です。
通常ブランド品のアパレルは買取率10%程度が一般的ですが、グッチのゴーストに関してはアパレルでも買取率20%以上とかなり高値で売ることができます。
古いラインでは「バンブー」シリーズが高い
古くからあるシリーズの中でも、バンブーだけは安定して高額で買取される傾向があります。
名前の通り「竹」を使用した個性的なデザインは人気も高く、比較的高価格帯の品物であることもあり中古での人気が高いです。
ただし古い品が多いため、状態が比較的良いことが高額買取の条件になってしまいます。
バッグは高い品から安い品までピンキリ
高額買取ラインを踏まえた上でも、グッチのバッグは高く売れる品とそうでない品がピンキリです。
新しい品はそもそも定価が最低でも10万円から、高い品だと30万円程度まで幅が広く、古い品はほとんどが10万円程度となっています。
一つの目安にしかすぎませんが、
- グッチのここ10年以内くらいに出たバッグ:買取相場3万円-10万円程度
- それ以前のグッチのバッグ:買取相場5,000円-2万円程度
だいたいこれくらいの金額がグッチのバッグの買取相場です。
財布の買取額は総じて渋い
財布に関しては、定価7万円程度のレザー財布が良くて「15,000円」くらいの相場になっています。
GGキャンバスなどの布製の素材の財布だと、状態がよほど良くない限りその金額には届きません。
やはり財布はルイヴィトンなどほど人気がないイメージもあり、中古市場でも比較的安く出回っています。
状態が悪い品だと5,000円以下となるケースも多く、財布単体で高値で売ることは難しいです。
腕時計は並行品が多くクォーツのため査定は安い
グッチの腕時計は女性人気はあるように感じるものの、ほとんどがクォーツで定価10万円以下とかなり安めです。
ドン・キホーテなどにもあるように並行輸入品も大量に流通していて、中古ではほとんど売れません。
腕時計の買取額の金額のイメージは以下です。
・グッチ レディース腕時計(新品定価9万円)の例
⇒並行輸入品 新品価格:5万円(実質新品販売相場)
⇒中古品 販売相場:2.5万円
⇒買取査定:2,500円
このように腕時計はかなり渋い査定額となってしまいます。
ジュエリーやアクセサリーは基本重さの価格
腕時計同様にジュエリー類も安めの品が多く人気も低いです。
新しめの品物であれば、買取率20%程度出る品もありますが、古い品であれば1点1,000円くらいの査定も普通なほど安いです。
18Kなどを使用したアクセサリーもデザイン料を考慮せず、単純に「金相場×グラム(重さ)」の値段となってしまうことがほとんどです。
ただし近年はオールドグッチといわれる古いデザインを模した新作のアクセサリーなどは、比較的高く買取してもらえる傾向があります。
グッチの香水などは売れるの?
グッチの香水は「GUILTYY(ギルティ)」をはじめ人気の品も多いです。
香水も並行輸入品が多いですが、未開封のものであれば買取すること自体は可能です。
しかし新品価格が1万円でも、並行輸入品での実際の流通価格は半額の5,000円ほどですので、未開封の香水で「買取価格500円」くらいが妥当です。
使用済みのものは買取不可ですので高く売れるとは決して言えません。
グッチを売るときに注意するべき点と査定のポイント
ここではグッチの品物を売るときに注意すべき点などをまとめてみました。
実際に付属品があったほうが良いのか、古い品の査定はどうかなども説明しています。
付属品は比較的なくても大丈夫
グッチの場合「付属品の有無」に関してはそこまで気にしなくてよいといえます。
シャネルのように「シリアルシール」と「ギャランティカード」があるのとないのでは、数万円単位で査定が変わるというブランドもありますが、グッチの査定ではこれらはほぼ影響しません。
実際にグッチの古い商品は、ブランドの中では比較的安めの「財布」「小物」「小型のバッグ」なども多いです。
基本的に金額が安めの品であれば、付属品があってもなくておもが査定額はほとんど変わりません。
ただしシリアルナンバーがないと買取不可なケースがある
グッチは全ての品物に「プリント」か「型押し」などでシリアルナンバーが刻まれています。
シリアルナンバーがないものは基本的に偽物とみなされ買取してもらうことができません。
古い品でシリアルが薄れていたり消えていたりすると買取不可となってしまうケースもありますので注意しましょう。
シリアル部分で偽物かどか判別可
あまり買取とは直接関係がありませんが、グッチの偽物の見分ける上でもシリアルナンバーは良く例に挙げられます。
上記は正規品の品で、正規の字体では「2」や「3」の始まり、「5」の終わりの部分が、丸型のダマのようになっています。
正規品では全てこのフォントで統一されているのに対して、グッチの模造品は字体が異なり、「このダマがないケース」が非常に多いです。
知っていれば誰にでも簡単に見分けがつくため、念のため気になるという方はチェックしてみましょう。
古すぎると値段がつかないことも
近年はアンティークブームもあってグッチの古い品でも値段がつくことが多くなっています。
ただそれも比較的状態が良い品に限るといっても過言ではありません。
ヴィトンなどであればどんなに状態が悪くても5,000円くらいは値段がつくバッグも多いですが、「昔の状態の悪いグッチのバッグは値段が付かない」ケースもあるため過度な期待は禁物です。
まとめ
グッチに関しては、高く売れる品とそうでない品の金額差がかなり大きいです。
昔の品に関しては、復刻したGGキャンバスなどを除き、ほぼすべて買取率10%程度といってよいほど、高く売れる品は少ないですが、最近のシリーズなどは買取率20%以上の品も多くなっています。
決して高く売れるブランドと言えるほど、平均買取率は高くありませんが、それでも近年人気が復活し、買取相場が上がってきていることは間違いありません。
古い品をこの機会に売りに出すのも悪くないと思います。
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