今回は実際にHermès(エルメス)の人気バッグ「バーキンを買取査定に出したらどこの買取店が一番高いのか?」という検証をおこなってみました。
ブランド品の中でも特に高額品と知られるバーキンは、買取査定においても非常に高額なことでも知られています。
一般的なブランド品の買取相場はせいぜい定価の10%-20%程度とされていますが、バーキンの場合、定価の50%以上が平均で定価以上の金額で売却できる場合もあります。
そんなバーキン二点を実際に買取店で査定をしてもらい、どこが一番高かったのか解説しています。
バーキンを売りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
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査定に出したエルメスのバーキン二点
今回査定に出したバーキンは二点です。
- バーキン35
- ショルダーバーキン
どちらも人気の安定したモノトーン系のカラーのため、中古相場も安定して人気の高い傾向にある色です。
鮮やかなカラーのバーキンは相場変動が大きく、数年で大幅に金額が上下することもあります。
しかしブラックやモノトーン系カラーは人気が安定しているため、比較的古くても高値が付きやすいものだとは思います。
商品の詳しいスペックなどに関して、以下で解説していきます。
トゥルティエールグレーのバーキン35
バーキン35(当時定価151万円)
- 色:トゥルティエールグレー
- 金具:シルバー
- 素材:トリヨンクレマンス
- 製造:G刻印(2003年)
- 付属品:カデナ、クロシェット、エルメスの布袋
一つ目は比較的大きめのサイズのバーキン35です。
バーキンは主要サイズが「25、30、35」とありますが、その中でももっとも大きいサイズとなります。(※バーキン40、50なども数は非常に少ないですが製造されています。)
製造は古いですが、多少角スレなどがある程度で中古品としてまだまだ活躍できる状態だと思います。
付属品はエルメスの布袋のみで、カデナやクロシェットといったバッグ本体の付属品の欠品はありません。
ブラックのショルダーバーキン
ショルダーバーキン(当時定価132万円)
- 色:ブラック
- 金具:シルバー
- 素材:トリヨンクレマンス
- 製造:L刻印(2008年)
- 付属品:カデナ、クロシェット
二つ目は「ショルダーバーキン」という少し珍しいタイプのバーキンです。
サイズはワンサイズのみで、希少ではありますが通常のバーキンと比較すると中古人気はやや低いイメージです。
こちらも状態としてはかなり良好で、経年劣化に伴う小傷など以外は目立った傷などもありません。
付属品はカデナとクロシェットのみとなります。
査定に出した11つの買取店
今回上記したバーキン二点を実際に査定に出したのは下記の11つの買取店です。
- コメ兵-KOMEHYO-(新宿)
- なんぼや(新宿)
- 大黒屋(新宿)
- GALLERY LARE-ギャラリーレア(表参道)
- BRAND OFF-ブランドオフ-(新宿)
- MARUKA-マルカ(渋谷)
- 銀蔵(新宿)
- BRAND PEACE(ブランドピース)
- ロコシーラ(新宿)
- 買取プレミアム(出張)
- ファーストクラス(出張)
ブランド品を専門に取扱い「特にバーキンに力を入れていそう」というお店をピックアップしてみました。
取材は都内でおこなったため、都内に店舗があるもしくは都内で出張してもらえるお店が対象となりました。。
エリアは新宿エリアで「6店舗」、渋谷エリアで「2店舗」、池袋エリアで「1店舗」となっています。(単純に回るだけで丸一日かかりました・・・汗)
バーキンを売却する際に選択肢となる主要なブランド品買取店に関しては、ほぼほぼ網羅しているといっても過言でないかと思います。
出張買取専門店でも査定
「買取プレミアム」と「FIRST CLASS-ファーストクラス-」いう買取店はこの中だと唯一の店舗を持たない出張専門の買取店です。
費用は無料で、自宅に査定員を呼ぶことができる出張買取を強みにしていて、近年需要も増えてきています。
出張専門の買取店は「大手と比較してもかなり高めの査定が出る」と過去の経験から感じました。
実際に店頭に持っていく買取方法と比較すると、出張買取は非常に手軽ですし、高額品の場合でも査定は高いのか?ということを検証すべく、今回は上記の2社も含めています。
買取店11社によるバーキンの査定金額を比較
それでは「実際に査定に回った結果」を下の表にまとめてみましたので、ご覧になってみてください。
バーキン35 | ショルダーバーキン | 合計 | |
---|---|---|---|
コメ兵 | 55万円 | 35万円 | 90万円 |
なんぼや | 70万円 | 40万円 | 110万円 |
大黒屋 | 75万円 | 40万円 | 115万円 |
ギャラリーレア | 70万円 | 35万円 | 105万円 |
ブランドオフ | 60万円 | 30万円 | 90万円 |
マルカ | 73万円 | 40万円 | 113万円 |
銀蔵 | 70万円 | 30万円 | 100万円 |
ブランドピース | 80万円 | 40万円 | 120万円 |
ロコシーラ | 65万円 | 35万円 | 100万円 |
買取プレミアム | 65万円 | 32万円 | 97万円 |
ファーストクラス | 77万円 | 43万円 | 120万円 |
MAX金額差 | ±25万円 | ±13万円 | 30万円 |
(※赤字が最高価格、青字は最低価格となっています。)
全社にバーキン二点を査定に出したところ以上のような結果となりました。
結果から見ると、池袋のブランドピースと出張専門のファーストクラスが合計ではもっとも高値をつけてくれました。
安いところと高いところの買取店による査定金額の差は個別で見ると「バーキン35が25万円の差」「ショルダーバーキンが13万円の差」で「二点合計だと30万円の差」という結果になりました。
実際に売るとなった場合にはこのような金額差はかなり大きいですし、これくらい金額差が出ることは珍しくないと思います。
査定の内訳について
バーキン35に関しては、カラーや素材ともに人気の品ではありますが、どうしてもサイズが大きめのバーキンということもあり、100万円を越える査定とはなりませんでした。
これが、バーキン30やバーキン25であれば100万円を超えるかなと個人的には思います。
ショルダーバーキンに関しては、事前の調査でもどんなにがんばっても45万円程度と考えていたので、ある程度は妥当な金額かなと思います。
査定金額がバーキンよりは安いため、買取店による金額差も最大13万円となりました。(とはいえ25%程度違うとなるとかなり大きな差です・・・)
買取率は30%-50%程度という結果に
今回のMAX査定金額を買取率でみると以下のような数字になりました。
- バーキン35:買取率およそ53%(定価151万円⇒買取80万円)
- ショルダーバーキン:買取率およそ32%(定価132万円⇒買取43万円)
中古バーキンとしてはサイズや製造など条件の面で、少し平均買取率よりは低いという結果になりましたが、ブランド品全体で考えるとかなり高い水準なのは間違いありません。
実際に中古ブランド品の買取率は、かなり人気の高い「ルイヴィトンのネヴァーフル」や「シャネルのチェーンショルダー」などでも上限30%程度ですので、その中でもバーキンは特に高く売れるということが言えます。
15年以上前の品物で定価の50%で売れるケースは、一部限定品やプレミア品を除けばエルメスの「バーキン」と「ケリー」以外には存在しないくらいです。
まとめ
今回の査定結果はあくまでも中古品のため、同じような中古のバーキンを出したとき結果が必ずしも同じになるとは限りません。
状態の見方などに関しても、細かい傷を指摘してくるお店もあれば、バーキン35に関しては型崩れを指摘してくるお店もあり、状態の判断も買取店ごとで変わってくると感じました。
そのため、必ずしも「ここの買取店が高い」ということは言えませんが、実際に売るとなった際に少しは参考になるのではないかと思います。
今回の結果は実店舗を持つ買取店以外にも、出張買取専門店の「ファーストクラス」などが意外に高値で想定外でした。
しかしバーキンなどの高額品を売る際には、今回のような数十万円単位の金額差が出ることも考えられるため、相場に関する知識がないということでしたら、買取店で比較してから売ることも検討するべきだと感じました。
ただ最初にも言った通り、複数の買取店回るのはかなりの手間なので、ある程度自分で売ってもいい金額のラインを決めてからの方がいいかなと思います。
今回の検証がバーキンを売りたいという方の少しでも参考になれば幸いです。
(2022年12月追記)
こちらの記事は当時の相場を元に検証していますので、今現在の買取相場とは金額が異なる可能性が高いです。
相場自体かなり高騰しているため、金額に関しては参考程度でお願いいたします。あくまでどこの買取店が高かったかという事例を示しています。
現在の詳しい買取金額に関しては、各買取店に直接お問い合わせいただけますと幸いです。
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