エルメスの「バーキン」はブランドバッグの中でも、資産価値が高く、リセール率にも優れたバッグです。
一般的なブランドバッグの中古品よりも、高い利率で売却することができます。
しかし金額が高額なため、買取で売却する際には注意すべき点が多いことも事実です。
また、バーキンは「サイズ・色・素材」などバリエーションも豊富で、それによって人気も大きく異なります。
そのため同じバーキンでも、色や素材が違えば、買取相場にかなり大きく幅があるという特徴があります。
このページでは、バーキンの買取時に気になる、以下のような項目を徹底的に解説しています。
- バーキン(サイズ・色・素材別)のリアルな買取相場
- 少しでも高く売るための査定ポイント
- バーキンの売却はどこが一番高くておすすめか
大切なバーキンの売却を検討されている際には、参考にしてみてください。
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バーキンはどこで売るかがとても重要
バーキンを高く売るためには、買取店選びが非常に重要です。
バーキンの相場は世界的なトレンドや為替など、様々な要因で変動します。そのため、数ヶ月で数十万円単位で買取相場が変わることも珍しいことではありません。
そのため、真贋など基本的な知識だけでなく、相場に対する知識が豊富なお店でないと、適正な買取価格を付けることは難しいです。
リサイクルショップや質屋で売るのがおすすめできない理由
バーキンを売る時には、質屋やリサイクルショップはおすすめしません。
理由はリサイクルショップや質屋は、幅広い商品を取り扱いしている分、バーキンに対する最新の専門知識を持っていない可能性が高いからです。
普段からバーキンをたくさん査定、買取しているお店でないと、今一番高い金額を提示してくれる可能性は下がります。
バーキンの売却は必ず専門店で
バーキンの査定を依頼するのであれば、必ず「ブランド専門の買取店」を選ぶようにしましょう。
その中でもエルメスの製品をはじめとする、バーキンやケリーなど高額な品物をより専門的に取り扱いしているお店が理想的です。
ブランド買取店は、基本的にブランド品であればなんでも取り扱いしてくれますが、お店によって注力している品物ジャンルは異なります。
貴金属や宝石に強い買取店もあれば、エルメスよりもルイヴィトンなどの価格帯の品物に力を入れているお店もあります。
細かな誤差に見えますが、バーキンを売却する場合には、数万円から数十万円の査定の差になることもあるため注意しましょう。
バーキンの売却におすすめの買取店
ここでは実際に査定に出した買取店や、口コミ評判などを元にバーキンの査定におすすめの買取店を紹介しています。
以前、当サイトで検証した「バーキンの買取査定比較」もあわせてチェックしてみてください。
色々調査した中でも、もっとも評価が高かったのが「出張買取専門店ファーストクラス」です。
FIRST CLASS-ファーストクラス-
中古バーキンを査定に出した際に、一番高値を提示してくれたのがファーストクラスでした。
大手と比較すると知名度こそまだまだ低いですが、バーキンの買取なら本当におすすめです。
査定員がたくさんいるお店ではないので、稀に予約が取りづらい日もありますが、その分査定員の当たり外れもなく安心して任せることができます。
関東エリア(東京・千葉・神奈川・埼玉)は出張での対応が可能で、それ以外のエリアでは宅配での査定が可能です。
査定にかかる費用は「全て負担してくれるため無料」で利用することができます。
出張であれば持ち込む手間がないのもメリット。新品買取だけでなく中古品でも高く買い取ってくれるのが一番の強みです。
バーキンの色々な買取方法
買取方法については主に三つです。
- 店頭買取
- 出張買取
- 宅配買取
方法については、どれを選んだから高い安いというのはありません。自分にあった買取方法を選ぶのが良いかと思います。
宅配買取で送るのは不安
宅配買取に関しては、高額品だと不安があるかと思いますので、事前に問い合わせをしてしっかり扱ってくれそうかどうか確認しておくのがおすすめです。
ただ私も宅配買取サービスは何度も利用していますが、傷つけられて返送されたりトラブルに巻き込まれたケースはありません。
しっかりしたお店であれば、バーキンでも問題なく利用できると思います。
手軽で便利な出張買取
個人的にはバーキンほど高価な品物であれば、一番は出張買取を利用することがおすすめです。
出張買取は査定員が自宅などまで来てくれますので、品物を持ち込む手間もありませんし、一度で複数点売却することもできます。
出張専門の買取店はまだまだ少ないですが、上記した「ファーストクラス(関東エリア限定)」などは、バーキンの査定の水準も非常に高く人気です。
LINE査定は気軽にできるが参考までに
大手の買取店ではより気軽に査定ができる「LINE査定」というシステムを取り入れているところも多いです。
しかしバーキンは状態や年式などによって、同じ品物でも査定にかなり幅がありますし、実物を見てみないと評価がかなり難しいです。
より細かく情報を伝えれば、ある程度の目安は提示できますが、大まかな情報だけだとかなり幅が出てしまう恐れもあります。
例)
バーキン30 エトゥープ トゴ □L刻印
LINE査定の結果⇒80万円-120万円 など
大まかな情報だけだと、かなり幅のある金額提示をする買取店が多いです。
また120万円前後とLINEで提示されたにも関わらず、実際に査定したら100万円以下だったなんてことも普通にありえます。
比較する上では気軽で便利ですが、実際の査定に誘導するために、高めに提示されることもあるため、あくまで目安程度に留めておくと良いでしょう。
大手の買取店の査定は高いのか
買取ごとの査定の差は当然ありますが、バーキンに関しては最大手というほど大きいところよりも、比較的小規模のお店の方が高い傾向があります。
大手の場合、極端に安いということがない点では安心できますが、反対にもっとも高値をつけるところは意外とバーキンの買取に特化した中規模から小規模のお店のケースが多いです。
買取店ごとの傾向や特徴について
バーキンの買取に力を入れている大手買取店ごとの特徴について簡単にまとめていきます。
ファーストクラス
先ほども紹介したファーストクラスに関しては、無店舗ながらバーキンの買取価格が高く、対応も良いため非常に人気も高くおすすめです。
電話でも「バーキンの詳細(色・素材・金具の色・刻印・使用感)」を伝えれば目安も丁寧に教えてくれます。
基本的には出張での対応ですが、宅配も受け付けてくれますので、気軽に相談してみるのも良いかと思います。
ブランドピース
ブランドピースは大手と比較するとそこまで大きな規模ではありませんが、エルメスにはかなり力を入れているお店です。
関西を中心に展開していて、関西は複数店舗、都内は池袋にお店を構えていて、査定が高いと評判が良い買取店の一つです。
エルメス専門の販売店も構えていて、新品のバーキンなどもかなり高額で買取してくれる品が多数あります。検討してみる価値が高いお店だと言えます。
コメ兵
ブランド業界で最大手と言われているのがコメ兵で、言わずもがな全国展開している大型ブランド専門買取店になります。
当然ながら一番データを持っているブランド買取店ですので、どんな品にも適正価格をつけることが約束されています。
自社販売以外にも多数の販売ルートを抱えているため、ハマればどこよりも高い高額買取が実現する場合もあります。
買取プレミアム
買取プレミアムは全国対応可能な出張買取専門店で、最短30分というスピード査定が特徴です。
査定金額に関しては品物によってかなり上下があるものの、使い勝手でいうとナンバーワンだと言っても過言ではありません。
女性査定員の指名なんかもできたりと、出張サービスの充実度はピカイチで、近年かなり人気が高まっている買取店の一つです。
近年のバーキン買取における傾向と分析
バーキンは非常に高額で売れるブランド品の一つです。
定価が高いということもあり、数万円で買い叩かれるということはありえません。(※どんなに状態の悪いバーキンでも10万円以下の査定なら悪徳業者と言っても過言ではないです)
また、世界中のセレブが欲しがるほどの人気を持ちながら、全て手作業で作られるため生産数も決して多くなく、中古品の需要が非常に高いです。
そのためバーキンは売値が落ちにくく、中古品でも高く売りやすいバッグだと言えます。
ただし金額が非常に高額のため、ちょっとした為替の影響や、流行トレンドなどによって相場が大きく変動するという特徴があります。
2021年今現在の相場感について
前年からコロナウイルスの大流行により、相場は激しく上下しています。
昨年はバーキン30の新品(ブラック・トゴ)などの定番モデルが、一時は買取相場100万円前後(※現在は150万円前後)となるほどの、大幅な下落を記録しました。
その主な要因としては、以下です。
- コロナウイルスの流行により相場の停滞
- 円高による海外需要の低下
- 国内の小売販売の減少
ですが、エルメスの正規工房のストップや、百貨店の短縮営業などによって、バーキンの流通数は世界的にも減少し、その結果相場は高騰しています。
上記のバーキン30(ブラック・トゴ)などの定番モデルであれば、新品買取相場は160万円-170万円前後と非常に高くなっています。
色による買取価格の差が広がっている
色による買取価格の差は年々大きくなってます。
以前のように、バーキンであれば何色でも需要があるという状況ではなく、人気の色であることが中古相場では大事になってきています。
そのため人気の色ブラックやエトゥープなどの新品買取相場はかなり高く160万円超となっているものの、赤系や青系などになると110万円前後となり、非常に差が大きいです。
売れるバーキンと売れないバーキンの差が顕著になっている傾向にあります。
新品のバーキンは定価割れも多い
新品の買取価格に関しても、2年前くらいには、ほとんどのバーキンが定価以上の金額で売れるという異常な相場となっていました。
しかし今は「ブラック」「エトゥープ」などの人気色、「25」「30」のサイズに関しては、定価以上が買取相場となっていますが、他色に関しては定価と同じか、少し高く売れる程度です。
これは、以下の理由が関係しています。
- バーキンの定価の上昇(※現在バーキン30の定価145万円前後)
- 正規ブティックでの販売量が多い
少なくとも“新品を購入してすぐ売却して大幅に利益を出す”ということは難しくなっています。
バーキンの買取率や基本知識
中古のブランドバッグに関しては、平均しても定価の10%前後程度が買取相場となっています。
ごく一部のルイヴィトンやシャネルなどの定番バッグであれば、30%前後の値がつくケースもありますが、かなり稀です。
通常使ってしまうと、ブランド品のバッグとはいえ、定価の10%から最大20%程度が買取価格の大まかな基準となります。
中古品の大まかな買取率
バーキンの場合、買取相場は平均しても定価の50%程度となっています。
人気や年式、状態などによって、金額はかなり大きく上下しますので、幅を見ると「だいたい買取率30%-70%」くらいがバーキンの売値の目安となります。
状態が良く珍しいバーキンに関しては、年数が経っていても定価以上で売却する品もあります。それだけ中古品でも高値がつきやすいです。
特にレアものではないバーキンでも、当時定価100万円くらいで購入している場合、買取価格は50万円前後というのが大まかな目安です。
バーキンが高値で売れる理由
バーキンが高く買取される理由は、流通状況にあります。
そもそもバーキンは誰もが気軽に買えるバッグではなく、正規店で購入するのはとても難しいです。
欲しくても正規品の新品はまず買えない
今すぐバーキンが欲しいからといって、エルメスの正規ブティックに行ってもバーキンは出てきません。
ブティックで新品のバーキンを購入するためには、日ごろからエルメスで買い物を重ね、エルメスから顧客と認められる必要があります。
入荷数も決して多くないことに加え、VIP顧客に優先的に案内されるため、新品定価でバーキンを購入するハードルは極めて高いです。
ハンドメイドなので製造数が少ない
バーキン含めエルメスの革製品は今でも全てハンドメイドです。
そのため製造数も少なく、人気の色や素材のバーキンは世界中で争奪戦となっています。
レアものの限定商品などにプレ値がつく理由と同じように、バーキンは定番商品でありながら、中古市場では常にプレ値が付いている製品なのです。
状態の悪い中古品であっても高値付く
バーキンに関しては、ある程度使用した中古品に関しても高値がつきます。
中古品で状態の悪い品を基準にすると、買取率は「30%前後」となります。
かなり状態の悪い品で30%を切るケースもありますが、ほかのブランドバッグと比較すると、それでもなお高水準といえます。
傷や汚れがある状態の悪いバーキンであっても、最低でも30万円-40万円程度は値が付くと思っていただいて問題ありません。
バーキンの定価は上がり続けている
また、バーキンの定価は発売以来上がり続けています。
以下はバーキンの定価の推移をグラフにしたものです。
発売以来バーキンの定価は伸び続けていて、現在では発売当初の2.5倍以上に高騰しています。
定価が上がるにつれて中古品の値段も高騰しているため、買取率で見ると、定価が安い時に購入した、今も人気色のバーキンが一番高い可能性もあります。
ブランド品爆買いブームのその後
数年前、中国人の爆買いブームをきっかけに、新品のバーキンは当時定価130万円程度にも関わらず、中古市場での販売相場が軒並み200万円を越えていました。
その後は少し落ち着きを取り戻し、コロナウイルスの感染拡大前は人気バーキンのみが200万円前後、平均すると170万円前後程度の相場となっていました。
しかし2020年以降は相場が上昇し続け、2021年に入った今では人気バーキンは販売相場230万円前後まで高騰しています。
それによって再度買取相場も上昇していて、バーキンの買取相場は中国人爆買いブームによる相場と近しいものになっています。
色や素材の人気によって買取相場が大きく上下する
バーキンの買取相場は人気や流行によって買取価格が大きく変動します。
そのため、バーキンの査定で重要視されるポイントは、細かく分けると主に以下の4つです。
- サイズ(25cm・30cm・35cm・・・40cm以上のものは珍しい)
- カラー(100色以上あります・・・)
- 素材(よく使われるものだけでも20種類近く・・・)
- 金具の色(ゴールドorシルバー、最近はローズゴールド等も登場)
同じバーキンでも、この組み合わせによって買取相場が大きく変わってきます。
現在は小型のサイズでかつ、ブラックやグレー系などシンプルで使い勝手の良いバーキンの需要が高い傾向にあります。
バーキンのサイズは小さいほど人気
サイズは買取相場に大きく影響する項目です。
人気傾向は、バーキン25>バーキン30>バーキン35と小さい品ほど高値です。
サイズが大きくなるに連れて定価は高くなりますが、買取価格はサイズが小さい方が高いというのが近年の傾向です。
新品で比較しても、バーキン25とバーキン35では、買取価格が20万円-30万円程度変わってくるため、かなり大きな差となっています。
バーキン40以上の大型のサイズの買取相場
それ以上の大きなサイズである「バーキン40」「バーキン50※」は、通常のバーキンと異なり男性需要がメインです。
(※バーキン50は現在ほぼ製造されていないとされています)
以前はバーキン35同様に高値が付きづらい傾向にありましたが、希少性が高いため近年相場は上昇傾向にあります。
男性向けということもあり、ブラックはグレー系といった色の品物は、バーキン25やバーキン30と同じくらい高い相場となっています。
人気カラーと素材の組み合わせ
カラーと素材に関しては、毎年のように流行が入れ替わります。
安定していつの時代も価値が高いのは、ブラックとエトゥープなどのモノトーンカラーです。
素材は傷が目立ちにくく、耐久性に優れた素材ほど人気の傾向にあります。
エトゥープに似た色は高価買取
ブラックやエトゥープに近いシックな色は、全体的に買取相場が高いです。
- エタン
- グリアスファルト
- グラファイト
- トゥルティエールグレー
- ヴェールアマンド
この辺りはエトゥープに似た色として、高く売れる色とされています。
反対に鮮やかな赤系や青系、蛍光色などは需要が低く、買取価格は下がってしまいます。
素材はトゴが一番人気
現行のバーキンの素材に用いられる主要な素材は以下です。
- トゴ
- トリヨンクレマンス
- スイフト
- エプソン
この中でもトゴがもっとも人気が高い傾向にあります。
傷が目立ちにくい上に軽く、カジュアルな装いにも合わせやすい点が主な要因です。
トリヨンクレマンスとエプソンは少し買取価格は下がり、もっとも繊細なスイフトは定価がもっとも高い素材にも関わらず、買取査定ではもっとも値段が付きにくいです。
金具の色はゴールドが人気
バーキンの金具の色は主に「ゴールド」「シルバー」と二種類あります。
基本的にゴールド金具のほうが高値が付く傾向にあり、同じバーキンでもゴールド金具であれば5万円程度相場も高くなっています。
また、近年はほぼ製造されていませんが、マット加工された金具のバーキンに関しては、通常の金具より人気が低いです。
新登場したローズゴールド金具はゴールドとほぼ同じ
ローズゴールド金具は近年新しく登場した金具のカラーです。
まだそこまで流通量が多くないため、ゴールド金具とほぼ同じか、本体色との組み合わせによっては、やや少し高めに買取してくれるお店もあります。
今後さらに定番化していけば、相場も安定していくと思われます。
製造年が新しい品ほど高値が付きやすい
サイズや色、素材以外にも、製造年によって大幅に査定が変わってきます。
製造年が5年前のバーキンと最新のバーキンでは、他が全く同条件でも、20万円程度査定額が変わるケースもあります。
バーキンは新しいものほど高値が付きやすく、古くなればなるほど買取相場は落ちてしまいます。
製造年は刻印として、バッグ本体に刻まれているため、一切ごまかしの効かない項目の一つです。
バーキンの製造年刻印について
バーキンは本体に製造年を示す刻印が施されています。
刻印の場所も年代によって異なるため注意しましょう。
- 2015年以前:右側のベルトの裏側
- 2016年以降:バッグ内側の左側面の上部
この刻印の初めのアルファベットが製造年を表す記号です。
バーキンの製造年刻印一覧表
上の写真のバーキンでは「T OT 004」と刻印されています。
製造年を表すのは一番左の「T」の部分。「T」は2015年に製造されたバーキンに施されているため、製造年を判別することができます。
より新しい刻印が施されたバーキンほど、高値が付くため事前にチェックしておいて損はありません。
バーキンの新品状態の基準とは
お店によってバーキンの「新品状態」という基準に多少違いこそあるものの、原則としてどこも以下のような厳しい基準を設けています。
- 箱を開封しただけで一度も使用していない
- 保護シール等も一切剥がれていない
- 製造されて2年以内のバーキン(D刻印orY刻印)
この基準を全て満たして初めて、新品という評価が下されます。
上二つ満たしていても、製造が古い品物は、「新品」ではなく「新品同様(中古品としてはもっとも状態が良い品)」というワンランク下の評価とする買取店が多いです。
バーキンの買取相場を詳しく解説
ここでは「バーキンの品物の現実的な買取相場」について、詳しく解説しています。
実際にバーキンの買取価格を、各種サイズ別・カラー別・素材別でまとめています。
2021年現在の買取相場となっているため、買取を検討されている場合にはチェックしてみてください。
いくつか前提条件や傾向などを先に解説しているため、それを踏まえた上で参考にしてみてください。
高く売れるバーキンの主な特徴
まず、高く売れるバーキンの基準は簡単にいうと下記の3つの項目です。
- 人気のサイズであるか?
- 人気の色であるか?
- 人気の素材であるか?
そのため下記の表においては、「サイズ」「色」「素材」でお手持ちのバーキンと照らし合わせながら、大まかな買取相場を調べてみてください。
全種類網羅しているわけではありませんが、近しい色などと比較すれば、そこまで大きな差にはなりません。
実際の中古バーキン買取価格の目安
下記で記載している買取相場の金額は、「中古品Aランク:一般的に状態が良いUSED品」という状態を基準としています。(※中古品新品同様には至らない品)
多少使用はしているが、傷などがないことが条件です。
製造年などは問わない平均価格ですので、同じ色素材でも、古い品であれば記載されている金額以下、新しい品であれば記載されている金額以上となる場合もあります。
金具の色による区別はしていませんが、おおよそゴールド金具のほうが人気が高い傾向にあります。
- ゴールド金具であれば買取相場+2.5万円
- シルバー金具であれば買取相場-2.5万円
上記に加えて、参考にしてみてください。
ブラック・モノトーン系のバーキン買取相場
流行に流されることなく安定して高値が付き、相場も変動しにくいのがモノトーン系カラーです。
「ブラック」と「エトゥープ」は、今現在もっとも高く売れるカラーとなっています。
またモノトーン系の中でも「バニラ」など真っ白の色は、汚れも目立つといった理由から人気も低く査定が伸びない傾向にあります。
モノトーン系のカラーの中でも、特に暗めの色に高値が付きやすいです。
この系統の主要なカラー
ブラック エトゥープ トゥルティエールグレー エタン セージ グラファイト クレ ホワイト パルシュマン マロン バニラ など
ブラック
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:100万円 バーキン30:95万円 バーキン35:70万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:95万円 バーキン30:90万円 バーキン35:65万円 |
ヴォースイフト | バーキン25:80万円 バーキン30:75万円 バーキン35:60万円 |
トリヨンクレマンス | バーキン25:90万円 バーキン30:85万円 バーキン35:65万円 |
ボックスカーフ | バーキン25:- バーキン30:50万円 バーキン35:40万円 |
アルデンヌ | バーキン25:- バーキン30:60万円 バーキン35:45万円 |
フィヨルド | バーキン25:- バーキン30:55万円 バーキン35:40万円 |
エトゥープ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:105万円 バーキン30:100万円 バーキン35:80万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:100万円 バーキン30:90万円 バーキン35:75万円 |
ヴォースイフト | バーキン25:80万円 バーキン30:75万円 バーキン35:60万円 |
トリヨンクレマンス | バーキン25:90万円 バーキン30:90万円 バーキン35:65万円 |
エタン
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:95万円 バーキン30:90万円 バーキン35:70万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:95万円 バーキン30:90万円 バーキン35:65万円 |
ヴォースイフト | バーキン25:85万円 バーキン30:- バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:90万円 バーキン35:70万円 |
セージ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
ヴォースイフト | バーキン25:80万円 バーキン30:- バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:100万円 バーキン35:70万円 |
トゥルティエールグレー(元グリトゥルトゥレール)
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:90万円 バーキン30:85万円 バーキン35:70万円 |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:80万円 バーキン35:65万円 |
グリアスファルト
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:95万円 バーキン30:90万円 バーキン35:75万円 |
トリヨンノビーヨ | バーキン25:90万円 バーキン30:90万円 バーキン35:80万円 |
新品状態のモノトーン系は買取相場は150万円前後
モノトーン系の新品の場合、買取相場は「平均150万円前後」となっています。
ブラックとエトゥープをはじめ、ほとんどの色で、バーキン25とバーキン30であれば定価以上の金額が期待できます。
ブルー系・グリーン系のバーキン買取相場
ブルーやグリーン系のバーキンは人気は今ひとつです。
比較的新しめの「ブルーエレクトリック」「ブルーザンジバル」「ヴェールヴェルティゴ」「マラカイト」などは、中古品でも70万円以上で売却できる可能性が高いですが、古めのブルージーンなどは値段が付きにくい傾向にあります。
その反面ブラックに近い濃いめの色の「ブルーニュイ」や「ブルーアンクル」「ヴェールグリス」「ヴェールシプレ」などであれば、かなり高めの相場になっています。
この系統の主要カラー
ブルージーン ブルーパラダイス ブルーアトール ブルーザンジバル ブルーエレクトリック ブルーニュイ ブルーアンクル ミコノス バンブー マラカイト ヴェールベルティゴ ヴェールグリス ヴェールシプレなど
ブルージーン
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:75万円 バーキン30:65万円 バーキン35:45万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:70万円 バーキン30:65万円 バーキン35:45万円 |
ヴォースイフト | バーキン25:65万円 バーキン30:60万円 バーキン35:- |
ブルーパラダイス
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
ヴォーエプソン | バーキン25:- バーキン30:80万円 バーキン35:- |
ヴォースイフト | バーキン25:70万円 バーキン30:70万円 バーキン35:- |
プルーエレクトリック
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:80万円 バーキン30:85万円 バーキン35:- |
ヴォーエプソン | バーキン25:70万円 バーキン30:- バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:70万円 バーキン30:90万円 バーキン35:60万円 |
ブルーアトール
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:70万円 バーキン30:80万円 バーキン35:55万円 |
トリヨンクレマンス | バーキン25:60万円 バーキン30:70万円 バーキン35:50万円 |
ブルーニュイ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:90万円 バーキン30:85万円 バーキン35:70万円 |
トリヨンクレマンス | バーキン25:85万円 バーキン30:75万円 バーキン35:70万円 |
バンブー
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:80万円 バーキン30:- バーキン35:60万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:- バーキン30:80万円 バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:65万円 バーキン35:60万円 |
マラカイト
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:85万円 バーキン30:90万円 バーキン35:80万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:80万円 バーキン30:90万円 バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:80万円 バーキン35:- |
新品状態のブルー系の買取相場は110万円前後
ブルー・グリーン系の色のバーキンで新品状態の場合ですと、110万円前後が相場となっています。
ブルー系は似たような色でも、新色と古くからある色が混在していて、古い品だと未使用品であっても70万円程度になってしまいます。
濃いめの色でないと値段は付きづらい傾向にあります。
レッド・オレンジ系の買取相場
赤系の色は、色によってかなり相場が異なります。
新しめの色は80万円程度の高値がつく可能性が高いですが、オレンジ系や古い赤系などは50万円-60万円前後と安めになっています。
ドブリスなど特殊な素材でない限り、全体的には値段がつきにくい傾向にあります。
この系統の主要カラー
ルージュビヴォワンヌ ルージュヴィフ ルージュアッシュ ルビー ブーゲンビリア オレンジなど
ルージュヴィヴォワンヌ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:75万円 バーキン30:- バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:70万円 バーキン35:- |
ルージュガランス
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:70万円 バーキン30:60万円 バーキン35:40万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:70万円 バーキン30:60万円 バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:55万円 バーキン35:40万円 |
ルージュヴィフ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:85万円 バーキン30:70万円 バーキン35:60万円 |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:70万円 バーキン35:60万円 |
アルデンヌ | バーキン25:- バーキン30:40万円 バーキン35:30万円 |
フィヨルド | バーキン25:- バーキン30:40万円 バーキン35:30万円 |
クシュベル | バーキン25:- バーキン30:40万円 バーキン35:30万円 |
ルビー
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:70万円 バーキン30:60万円 バーキン35:40万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:70万円 バーキン30:60万円 バーキン35:35万円 |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:55万円 バーキン35:40万円 |
ブーゲンビリア
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:80万円 バーキン30:- バーキン35:- |
ヴォーエプソン | バーキン25:- バーキン30:70万円 バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:70万円 バーキン35:40万円 |
オレンジ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:70万円 バーキン30:60万円 バーキン35:45万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:65万円 バーキン30:60万円 バーキン35:35万円 |
ヴォースイフト | バーキン25:70万円 バーキン30:55万円 バーキン35:40万円 |
ドブリス | バーキン25:90万円 バーキン30:- バーキン35:- |
新品状態の赤系カラーの買取相場は110万円前後
赤系のバーキンの新品状態での、今の買取相場は110万円前後を目安となります。
ただし赤系も全体的に濃い色は人気が高く、薄い色やオレンジ系の色だと人気が低い傾向があります。
ピンク系の相場表
ピンク系のバーキンは一時人気が高まり、ブラックなどを越えた時代もありました。
現在ではやや落ち着いていますが、他色に比べてやや高い買取相場となっており、中古品であれば80万円-90万円前後が目安です。
数年前はショッキングピンクや濃い系のピンクが人気でしたが、近年は薄めのピンクが人気です。
この系統の主要カラー
フューシャーピンク キャンディーピンク ローズサクラ ローズアザレ ローズテリアン ローズパープル ローズリップスティック など
ローズサクラ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
ヴォースイフト | バーキン25:100万円 バーキン30:90万円 バーキン35:- |
ローズショッキング
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
シェーブル | バーキン25:- バーキン30:80万円 バーキン35:- |
ローズテリアン
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
ヴォーエプソン | バーキン25:- バーキン30:90万円 バーキン35:- |
ローズアザレ
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
ヴォースイフト | バーキン25:80万円 バーキン30:- バーキン35:- |
新品状態のピンク系の買取相場は120万円前後
ピンクは10年前くらいから登場した比較的新しいカラーです。
そのため未使用品であれば、買取相場は120万円前後が目安となります。
ローズサクラなど人気色であれば、やや型落ちの品物でも定価越えの値が付くケースもあります。
ブラウン系の相場表
茶色系のバーキンは古くからラインナップされていて、製造が古い「クシュベル」や「アルデンヌ」といった素材はあまり高値が付きづらいです。
現行の茶色は「トゴ」がメインとなっていて、新しいゴールドのトゴ素材などは高値で売れますが、古い品はかなり安めという傾向が強いです。
古いものだと30万円程度が相場ということもあり、バーキンの中では安めの水準となっています。
この系統の主要カラー
ゴールド ナチュラル ナチュラルサブレ
ゴールド
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:85万円 バーキン30:80万円 バーキン35:60万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:80万円 バーキン30:75万円 バーキン35:60万円 |
ヴォースイフト | バーキン25:- バーキン30:70万円 バーキン35:- |
トリヨンクレマンス | バーキン25:- バーキン30:70万円 バーキン35:50万円 |
アルデンヌ | バーキン25:- バーキン30:40万円 バーキン35:- バーキン40:35万円 |
クシュベル | バーキン25:- バーキン30:40万円 バーキン35:30万円 バーキン40:20万円 |
ナチュラル
素材 | 買取相場(サイズごと) |
---|---|
トゴ | バーキン25:70万円 バーキン30:65万円 バーキン35:50万円 |
ヴォーエプソン | バーキン25:- バーキン30:- バーキン35:50万円 |
ヴォーシャモニー | バーキン25:- バーキン30:- バーキン35:30万円 |
フィヨルド | バーキン25:- バーキン30:- バーキン35:35万円 |
クシュベル | バーキン25:- バーキン30:50万円 バーキン35:40万円 バーキン40:20万円 |
新品状態のブラウン系の買取相場は115万円前後
ブラウン系の新品状態での買取であれば、115万円程度の相場となっています。
ただこの系統の色に限っては、最新の品でなければ高値はつきづらい傾向にあります。
ただ最新のバーキン30(ゴールド・トゴ素材・GLD金具)などは限定的に人気が高く、定価前後の買取も可能です。
素材もクシュベルやアルデンヌといった、近年では製造されていない素材というだけで相場は半値以下になります。
クロコをはじめ特殊素材バーキンは超高額買取対象
上で紹介したモデルはあくまで一般的なレザー素材を使用したバーキンです。
中には、さらに高価買取対象となる「特殊な素材(※エキゾチックレザー)」のバーキンも存在します。
いわゆる「バーキン・クロコ」などは超高額モデルの代表格です。
バーキンで使用される主なエキゾチックレザーは以下です。
- ポロサス(クロコ)
- アリゲーター(クロコ)
- ニロティカス(クロコ)
- オーストリッチ(ダチョウ)
- リザード(トカゲ)
これらのバーキンは定価300万円を超えるモデルも多く、通常レザーのバーキンよりさらに高価です。
ただでさえ購入が難しいバーキンですが、エキゾチックレザーの品はさらに入手が困難で、中古でも非常に価値が高い傾向にあります。
クロコのバーキンはどんなモデルでも、状態が良い品に関しては、買取価格200万円が最低ラインというほどの超高額です。
エキゾチックレザーとはいえ、高く売れるバーキンの傾向は通常の品と同じです。
人気のカラーであることや、サイズが小さめであることが、高値がつく条件となります。
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パーソナルオーダーのバーキンだとほぼ定価以上は確実
パーソナルオーダーのバーキンも、通常の品物よりも高い評価となります。
パーソナルオーダー品は「色(通常ないバイカラーなども可※)」や「素材(特殊素材も可)」「金具の色」などもすべてオーダーでき、特注で仕立てられたバーキンです。(※バイカラー(内側と外側での)に関してはパーソナルオーダー以外にも2017年に発売したヴェルソシリーズも存在します。)
そのため、パーソナルオーダーのバーキンの特徴としては以下のような点が挙げられます。
- 普通には売っていないような珍しい色使いのバーキン
- 特殊素材をふんだんに利用した贅沢なバーキン
エルメスに特別に認められた顧客だけが購入することができる、普通の人にはまず手に入れることができないバーキンのため、通常の相場よりもさらに高い金額が付きます。
定価もピンキリで使う素材によって異なりますが、正規店で定価で購入していて「一目でパーソナルだとわかる珍しい色使いのバーキン」であれば、買った金額以上で売れることはほぼ間違いありません。
反対にパーソナルオーダーでも、あまり個性的ではない品、似たようなモデルが既製品で存在する場合には、通常の品とそこまで買取価格は変わりません。
買取価格はあくまで目安にすぎませんが、通常素材であれば査定100万円以上、特殊素材であれば査定300万円以上となります。
パーソナルオーダー品は馬蹄の刻印で判別可能
パーソナルオーダー品にはHermèsのロゴの横に「馬蹄の刻印」が施されているので、通常の品と区別することができます。
パーソナルオーダーの場合は普通に売られていないような、珍しい色や素材の組み合わせで特注する場合が多く、中古であっても欲しがるエルメスファンは多いです。
パーソナルオーダーと間違えやすい珍しいバーキン
稀に画像のもののような一見変わったバーキンがオーダー品以外で製品化される例もあります。
上の品はバーキン35ですが「バレニア」という革素材とキャンバス地を組み合わせたモデルです。
同じようにキャンバス地を組み合わせたバーキンはいくつか製品化されていて、珍しい見た目ですがパーソナルオーダー品ではありません。
また馬蹄刻印があるものの、既製品として販売されている品もあり、ややこしい部分もあります。
一見珍しい通常バーキンの種類
バレニア以外にも以下のようなバーキンは珍しい品ですが、パーソナルオーダー品ではありません。
- バーキン クラブ(バッグ中央に縦ラインが入っている)
- バーキン ギリーズ(バックの角に沿って装飾された革が張ってある)
- バーキン コントゥール(バッグの淵の部分に色が付いている)
- バーキン ヴェルソ(バッグの中の色が本体と異なる)
ですが、いずれも希少価値は高いため、中にはプレミア価格が付いていて相場が高騰しているモデルもあります。
ショルダーバーキンなど変わったバーキンの買取相場
バーキンには以下のような変わった形の品もあります。
- ショルダーバーキン
- タイニーバーキン
ショルダーバーキンは高さが通常の半分ほどのショルダーバッグ型、タイニーバーキンはポーチとしても使用できるほど小さいバーキンです。
ショルダーバーキンに関しては比較的流通数も多く、通常のバーキンよりも人気が劣ります。
状態が良い品でも平均して30万円-40万円前後が買取相場の目安となります。
タイニーバーキンは小型なバッグが人気な点と、流通数が極めて少ないため、高騰している品のひとつです。
色によって買取相場はピンキリですが、100万円前後の値が付くケースもあります。
バーキンと似ているエルメスの「オータクロア」に注意
この二つの写真を見てどちらもバーキンだと思う方も多いと思いますが、右のバッグはエルメスの「オータクロア」というバッグです。
オータクロアはエルメスがバーキンよりも前から製造していたバッグで、それを元に改良したモデルがバーキンです。
オータクロアはバーキンより買取相場が安い
オータクロアはバーキンとデザインこそ似ていますが、買取相場は大きく変わります。
買取相場はバーキンが平均60万円以上なのに対して、オータクロアは「平均30万円程度と半額くらい」です。
ご自分で購入した品に関しては間違えるなんてことはまずありえませんが、人からいただいた品や委託された品などには少なからずオータクロアの可能性があるかもしれません。
間違いないように注意しましょう。
バーキンとオータクロアの判別方法
もっとも簡単に二つを判別できるのは金具部分の作りの違いです。
バーキンは金具が丸めの作りなのに対して、オータクロアは四角い作りをしています。
バッグ自体の形状は限りなく一緒といってよいほど似ていますが、バーキンは通常30cmのサイズに対して、オータクロアは28cmのサイズが主流で少しだけ縦長です。
ただ横に並べてみてもほとんど違いはなく、金具で判別するのがわかりやすいです。
フリマアプリなどをはじめ個人間の取引では、稀にバーキンだといってオータクロアが販売されているケースもありますので、この二つの違いについては知っておいて損はないと思います。
かなり古い年代物バーキンの買取について
基本的に購入から20年以上経ったブランド品は年代物といわれます。
通常年代物のブランド品は、たとえ高額品でも古くなればなるほど価値がなくなってしまいます。
しかしバーキンの場合は、数十年前の品であってもかなり高い金額で売ることができます。
20年以上前のバーキンに30万円近い値が付くケースもある
実際20年前くらいの品でも以下のような金額で買取してもらうことが可能です。
- 状態の良い20年以上前のバーキン:買取価格 40万円前後
- 状態の悪い20年以上前のバーキン:買取価格 20万円前後
バーキンは初めて発売されたのが1984年ですのでこれより古い品は存在しません。
販売当時は「定価およそ50万円ほど」で今の半額くらいの価格からスタートしました。
さすがに当時の品に100万円はつきませんが、かなり古い品で状態の悪い場合でも、最低でも10万円以上は値が付くというのもバーキンの資産価値の高さを表しています。
バーキンの査定額に影響するポイント
バーキンは状態の良い品ほど高値がつきます。
実際に売る前にチェックしておきたい「査定に影響する付属品」や「状態の判断評価」などの解説しています。
バーキンの買取はとても高額ですので、査定に出す前に少し手を加えることで数万円査定が変わるポイントなども存在するためチェックしておきましょう。
すぐにできる少しだけ査定をアップさせる小技
中古品を売る際にもっとも重要なのは、普段から大事に使用していたかどうかです。
そのため、少し手を加えて査定をアップさせることはかなり難しいというのが現実です。
しかしバーキンは「一点当たり数十万円から百万円を超える品」ですので、状態が悪い品であれば「少し手を加えるだけで査定が数万円上がるポイント」が少なからず存在します。
特に状態が悪いバーキンを売却する場合、査定前に絶対にこれだけはしておきたいポイントを解説していきます。
型崩れは直すよう心がける
素材にも寄りますが、トゴやトリヨンクレマンスなど柔らかめの革を使用したバーキンは型崩れしやすい傾向にあります。
見るからに型崩れしていると10万円以上の大幅な減額対象になる場合もあるため、もし崩れてしまっている場合には、事前に詰め物をして一日程度置くのが良いです。
一時的ではありますが、それだけでも印象がだいぶ変わります。悪く言えば査定時に騙すこともできます。
型崩れがひどいまま査定に出すよりも、それだけで+3万円程度の価値があります。
内側のポケットなどは絶対に掃除しておく
バッグの内側にゴミが溜まっていたりすると査定員に悪い印象を与えます。
それだけで普段から扱いが悪いという印象を与えかねるため、最低限の掃除をしておくこともおすすめで。
内側に物が残っていたり、ゴミが溜まっていたりしそうな箇所は、査定の前に一度確認して、絶対に綺麗にしておきましょう。
臭いがついているものは日干しして消臭
タバコなどの臭い以外にも、香水の強い匂いが付着した品などは基本的に減額対象になります。
その場合は、風通しの良い場所に陰干ししてできるだけ臭い取りましょう。(※革が傷む可能性があるため天日干しは避けましょう)
臭いに関しては査定員の感じ方も個人差がありますが、査定時くらいならごまかせるポイントの一つです。
強烈な臭いが付いていて落ちない場合には、消臭スプレーなど使用して臭いを上書きしてしまう方が良いケースもあります。(※素材を痛めるような成分には注意しましょう)
臭いよりは良い匂いが付いていた方がまだ良いという判断になる場合もあります。
状態の悪い品は少し改善するだけで、数万円の差が出る
実際に直前にできることはこれくらいですが、すべて抑えれば「マイナス10万円だった項目を消すことができる」ほど、何もしないのとでは大きな差が生まれます。
その他にも湿気っぽいところに保管していると、やや革に湿り気が出たり、ベタつきが出たりすることもあります。
場合によっては革のメンテナンス剤などを使用したり、乾燥させたりして多少改善させてから売却ことをおすすめします。
とにかく「できるだけ状態をよく見せる」というのが高く売るためのポイントです。
バーキンの査定に影響する付属品は?
査定時に見られる項目には、本体の状態以外に「付属品の有無」があります。
バーキンの付属品には上記写真のものがあります。もし新品として買取を望む場合はこれら完品が必須です。
- 保存袋
- カデナ(南京錠・鍵2本)
- クロシェット
- タグ
- レインカバー
- 箱
もちろん中古品の場合でもすべて揃っているほど査定額は高くなります。
カデナとクロシェットは本体の一部
バーキンに付属するクロシェットなどは単体でも売られていることがあるほど、価値の高い品です。
カデナとクロシェットについては、本体の一部ですので、ないと5万円以上減額されることもあります。クロシェットの中にあるカデナの鍵2本揃って完品となります。
バーキンは箱には価値があるのか
バーキンの箱は新品状態であれば必須の付属品です。
ネットオークションなどでは箱だけでも販売することができますが、基本的に箱のみの買取はできないという買取店が多いです。
ある程度使用感のあるバーキンの査定においては、箱によって数万円減額されるというケースはほぼありません。
査定員はここを見る!本体の状態に関するチェックポイント
査定の際に見られる本体の状態の確認項目を解説していきます。
今後売ることをお考えの方なども、これらを意識して大切に扱うことでバーキンの価値を損なうことなく扱うことができるためチェックしてみてください。
金具のシールを剥がすだけで5万円変わる
新品のバーキンには、全ての金具部分に保護シールが貼ってあります。
シールは買ってすぐに剥がしてしまう方もいますが、剥がしてしまうと減額対象となります。
もっとも重要なのはバッグの底鋲のシールが貼ってあるかどうかで、これが「貼ってあるかどうかだけでも2-3万円程度」査定に影響ができます。
剥がしてはいないが、使い込んでいてシールが剥がれかけている場合にも、絶対にそのまま剥がさないでください。
金具の傷やスレが少しでもあると新品同様にはならない
バーキンの査定時には金具部分もよく見られます。基本的には少しでも擦れがあれば査定で減額されてしまいます。
これに関しては普通に使っているだけでも、古い品であればどうしてもできてしまう傷です。
上記した金具のシールをはがしてしまっている場合には、相当新しい品でない限りは多少減額されてしまいます。
持ち手の汚れやわずかなスレも減額対象
バーキンは買取価格も非常に高価なため、他ブランドの一般的なブランドバッグ以上に、ごくわずかなスレなどでも大きな減額になりかねません。
上の写真のように、角が少し擦れているだけで状態が良いという判断にはなりません。それだけ新品同様の基準は高いです。
トゥイリーを使用していれば持ち手の擦れは防げる
持ち手はもっとも使用感が出やすい部分の一つで、一度汚れてしまうとまず直すことはできません。
綺麗に保つために日頃からトゥイリースカーフなどを巻いて使用するなど工夫が必要です。
持ち手が汚れていたり使用感があると、本体が綺麗だとしても10万円程度は減額されてしまいます。
補色など社外で手が加えられると大幅なマイナス評価
エルメスの正規店で磨きなどのメンテナンスをした場合には、査定でマイナスにはなりません。
しかし、社外での修理やハンドルの交換、補色などをしてしまうと、大きく評価が下がってしまいます。
お店によっては買取不可とするところもあり、お店によって判断が大きく異なるため、そういったバーキンは複数社で見積もりを取ってから売却する方が無難です。
社外修理は、ただ状態が悪い以上に、大きなマイナスとなるため、これから修理に出そうか考えているという方も、いずれ売却することを考えている場合には避けたほうが良いでしょう。
アクセサリー類もあわせて売ると査定アップ
バーキンをはじめとするエルメスのバッグは、その他エルメスのアクセサリーをあわせてオリジナルのコーディネートをされるケースも多いです。
定番の「ロデオチャーム」や、上記の「カデナペガサス」などもそういった例の一つです。
エルメスのアクセサリー類は安い品でも1万円程度~、高い品だと「アクセサリー単体で数十万円以上」するような品もあります。
当然、これらも買取時にあわせて売ることで査定アップにつながりますので、必要なければ同じ機会に売ってしまうのもおすすめです。
単体の査定では値段が付かないケースもありますが、バーキンと合わせて査定に出せば金額アップに繋がります。
バーキンなのに買取不可になる特別な刻印
バーキンの中でもお店によって買取不可としている特別な品も存在します。
そうしたバーキンは主に刻印で判別することができます。
買取が基本できないバーキンは以下の刻印があるものです。
- S刻印(アウトレット品)
- スターマーク(関係者品)
数は少ないですが、査定に出す前にこれらが該当しないか念のため確認しておきましょう。
買取できるお店もありますが、上記の品物は査定前に買取できるか問い合わせしておくと良いでしょう。
エルメスのロゴの横に「S」があればセール品
エルメスのロゴの横に「S」の刻印があるものは「ソルド品」といってアウトレットやセールに出された品を表します。
製造年によって多少位置の違いはありますが、基本的には「Hermès PARIS MADE IN FRANCE」の刻印の右側にあります。
アウトレット品や、もともと安価で販売されている品となるため、お店によっては買取不可となるケースもあります。
スターマークがついているのは非売品バーキン
S刻印と同じようにエルメスのロゴの下に流れ星のようなマークが入っているバーキンがあります。
これは「スターマーク」といってエルメスの関係者など、通常の販売ルート以外で作られた製品を表します。
スターマークのバーキンは流通数が少なく価値が付けづらいため、買取しないお店も多いです
まとめ
バーキンは新品であれば定価以上で買取できる品も多く、非常に価値が高い一品です。
中古品に関しては、色や素材の組み合わせだけでなく、状態の良し悪しで買取相場が大きく異なります。
状態が悪い品でも他ブランドのバッグよりは買取率に優れていますが、状態が良い場合は使用していてもほぼ価値が落ちないケースもあるほど相場が高いです。
しかし中古品の場合には、買取店によって査定基準が異なり、評価額が変わります。
高額なバーキンにおいては、少しの差でも数万円という大きな金額になるため、注意が必要です。
長くなりましたが、ここではバーキンを売却する際に知っておくべきポイントをくまなく解説しています。
大切なバーキンを手放す際に、少しでも参考になれば幸いです。
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