買取の世界で特に買取率・換金率が高いとされるのが「腕時計」です。
高級時計だけでなく、ファッションブランドのカジュアルウォッチなど、様々なジャンルにおいて腕時計はかなり高い金額で買取してもらえるアイテムです。
ここでは「これから腕時計を売りたい」といった方に向けて、少しでも高く売れるような情報提供を心掛けています。
- 腕時計を損することなく売る方法
- だいたいいくらくらいで売れるのか?
こういった情報を買取業者目線でくまなく徹底解説していきたいと思います。
腕時計を買取に出そうとお考えの際はぜひご一読いただきますと幸いです。
このページの目次
高く売れる時計はどんなもの?各種腕時計の相場について
実際に腕時計といっても「高級ブランド」の時計から「ファッションブランド」の腕時計、実用性の高い「G-SHOCK」など国産メーカーの品、最近ではスマートウォッチなども登場して様々です。
まずはどういった腕時計がいくらくらいで売れるのか?
細かく解説してきたいと思います。
高級時計はブランドによって買取率がバラバラ
高級時計は高く売れるか?と聞かれればもちろんその答えは「YES」です。
ここで言う高級時計の定義としては、定価20万円~くらいでしょうか。値段が高いので高く売れるのは当たり前です。
高級時計といわれるのはだいたい以下のようなブランドを目安にしてみてください
- ROLEX(ロレックス)
- OMEGA(オメガ)
- TAG Heuer(タグホイヤー)
- Grand Seiko(グランドセイコー)
- Cartier(カルティエ)
- BVLGARI(ブルガリ)
- CHANEL(シャネル)他
もちろんこれより高い腕時計もいくらでもありますが、上記のようなブランドは文句なしに高級時計と括られます。
定価は安くても20万円くらいから、高いものは100万円くらいを大まかな目安とさせていただきます。(※当然18K製の高価な品やそれ以上のものも含みます)
もちろん最低でも5万円程度になることは間違いありませんが「買取率(定価に対して何%で売れるか)」で見るとブランドによって差が激しいです。
もっとも高く売れるのがロレックスやオメガ
高級時計の中でも特に高く売れるのは、やはり人気が高いブランドです。
上記した中では一部人気なモデルなどだけでなく、ブランド全体で見るのであれば圧倒的にNo.1がロレックスで、次点でオメガとなります。
どちらも時計専門のブランドかつ「機械式腕時計」としての技術力が高いというのが中古の評価が高い理由です。
先ほどのブランドの腕時計の平均買取率をみると差は一目瞭然です。
- ロレックス:60%
- オメガ:40%
- タグ・ホイヤー:30%
- グランドセイコー:30%
- カルティエ:30%
- ブルガリ:20%
- シャネル:20%
たとえば同じ定価100万円の腕時計でも、ロレックスであれば60万円で売れるのに対して、ブルガリだと20万円にしかならないということです。(※人気モデルなどの差はありますので一概には言えません。)
いわゆる高級時計と呼ばれる腕時計でも、ブランド別やモデル別によって買取金額は大きく差が出てきます。
これも必ずではありませんが、傾向としては機械式の腕時計は中古でも価値が高いですが、クォーツの腕時計は中古は途端に値崩れしてしまう傾向があります。
ブルガリやカルティエ、シャネルといったブランドは機械式モデルもありますが、低価格なモデルにはクォーツの品も多いです。
この辺りのブランドに関してはブランド別で詳しくモデル別の金額なども解説しているのでそちらもご覧になってみてください。
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高級時計とまではいかないブランド時計は数万円
上記したようなブランドは間違いなく高級時計と呼ばれるものですが、ハイブランドが出しているものでも高級時計と呼ばれるほどではない腕時計もあります。
そうした微妙な区分にされるブランドは以下のようなところです。
- GUCCI(グッチ)
- FENDI(フェンディ)
- MICHAEL KORS(マイケルコース)
- Hamilton(ハミルトン)
- MARK JACOBS(マークジェイコブス)
- DIESEL(ディーゼル)
この辺りはブランド時計であることに違いはありませんが、定価も10万円以下であることがほとんどのため、思ったよりは高く売れない場合が多いです。
金額としては1万円-2万円付けばまあまあいいほうかなというくらいの相場です。
ブランドとしては「高級」なのに腕時計は安い例も
グッチなどは誰もが認める高級ブランドでありながら、腕時計はそこまで人気がありません。
定価10万円程度の品が多いですが、中古での人気が低く並行輸入品(並行輸入品とは)として安く流通しているため、買取金額は5,000円程度となってしまう場合が多いです。
価格も低価格でありながら、着用している人が多いディーゼルなどのほうが高く売れる場合すらあります。
あくまで買取で高く売れるのは中古が売れるからで、中古が売れるのは新品では高いから中古で安く買いたいという需要が高いからです。
10万円以下の腕時計は中古でなくても、少しがんばれば買えるという人も多いため、買取率がそこまで高くなりません。
ファッションブランドやカジュアル向けの腕時計の相場
ブランド品とまではいきませんが、着用している人も多く人気のある腕時計を「カジュアル向け腕時計」とくくりました。
これはだいたい定価3万円以下くらいをラインに、以下のようなメーカーを目安にしてみてください。
- NIXON(ニクソン)
- ice-watch(アイスウォッチ)
- Swatch(スウォッチ)
- Folli Folli(フォリフォリ)
- WD(ダニエル・ウェリントン)
この辺りの腕時計は腕時計というより、古着とおなじような感覚でかなり安めの査定にはなってしまいます。
定価2万円くらいの腕時計であれば2,000円くらいが買取相場の上限です。
意外と高く売れるのが国産腕時計メーカー御三家
古くから国内の腕時計というと以下の3つの世界的メーカーが有名です。
- CITIZEN(シチズン)
- CASIO(カシオ)
- SEIKO(セイコー)
正直これらのメーカーは価格帯はかなりピンキリで、一部セイコーの「グランドセイコー」のような高級モデルもありますし、2万円程度の低価格なモデルも多いです。
ただし基本的に上記の国産3つのメーカーは腕時計としての評価は高く、ファッションブランドの安いクォーツなどよりは抜群の信頼があります。
買取率で表すのは難しいですが、あえていうなら10%以上は間違いないかと思います。
今人気が高いG-SHOCK
Gショックは古くから人気のカシオの世界的ベストセラーモデルですが、近年は「BabyG」や多彩なバリエーションで若者にもとても人気があります。
低価格で丈夫をウリにしていましたが、最近は10万円を越える高額モデルなども海外で需要が高まり、G-SHOCKブランドの価値は今も上昇中なのです。
それまであまり高く売れるイメージはなかったものの、今ではどこのお店でも買取してもらえるような人気の品となりつつあります。
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アップルウォッチをはじめ各種スマートウォッチは売れるのか
アップルウォッチを筆頭とするスマートウォッチは腕時計の中でもかなり多くのシェアを獲得しつつあります。
マイケルコースやタグホイヤーといった高級ブランドも次々に手掛けていて、スマートウォッチでも高額な品も増えてきました。
スマートウォッチももちろん買取で売ることはできますが、取り扱いしていない店舗もあるので注意が必要です。
参考までにアップルウォッチの買取例は以下です。
AppleWatch 定価45,800円
- 新品買取相場:2万円
- 中古品買取相場:5,000円前後
スマートウォッチに関しては売る前に必ずデータ消去と初期化をしておく必要があります。
データが残ったままだとほとんどの業者で買取不可になります。
値段はピンキリですが、だいたい買取率10%くらいが相場になっています。
腕時計の買取における大事なこと
次に腕時計の買取における基本的なことを解説していきます。
内容は高級時計だけでなく、すべての時計に当てはまることなので必ず押さえておくと買取時にも有利にはたらきます。
まずは動いていることが大前提
傷があったり、多少壊れている品でも買取することは可能ですが、動いていない時計は基本的に買取が不可となります。
なぜなら動いていないとそもそもどこが故障しているのかまったくわからないからです。
ロレックスなど高級時計で動いていない場合には「故障品」という扱いになり、どこが壊れているかがわからない場合には大幅に相場よりも安くなります。(※業者も修理見積もりが立てられないため)
そこまで高額でない腕時計でクォーツ式の場合も、動いていなかったら電池切れなのか故障なのか判別することができません。
このような時計は大幅な安値になるか、買取してもらえないかのどちらかです。
電池が切れている時計は電池交換をしてから売る
電池が切れてて動かない場合はほとんど値が付きません。
仮にクォーツでブランド品など5万円以上するような品であれば、電池交換は1,500円程度でできるため電池交換してから買取に出したほうが得なケースも多いです。
クォーツよりも機械式腕時計のほうが高く売れる?
まず腕時計の買取として基本は、機械式のほうがクォーツよりも高く売れます。
違いは簡単に言うと「電池式」か「自動巻き・手巻き」かどうかの違いです。
機械式はそもそも高額なものが多い
ロレックスなどは機械式の腕時計しか作っていないように、高級時計と呼ばれる品の多くが機械式となっています。
中も複雑な機構をしていて機械式のほうがコストもかかります。
定期的に「オーバーホール(分解洗浄)」をしておかないと、中の部品が摩耗したりして動かなくなってしまう場合もあります。
ただその分しっかりメンテナンスしていれば一生ものとしても使えるのが機械式の腕時計ですので、中古品の人気も高い傾向があります。
直近にオーバーホールしていれば査定が上がる
直近でメーカーでオーバーホールをしている場合には、そのときの明細書や修理保証書などがあれば査定が上がることがあります。
買取した機械式の腕時計はその後買取業者がオーバーホールして、その後中古品と販売されることになります。
正規メンテナンスを二年以内に受けているとなれば、その費用が業者も抑えられるため、高額な時計だとそれだけで1万円程度金額を上乗せしてくれることも多いです。
安価な時計に使用されるクォーツだが高級時計もある
機械式ではなく電池で動くクォーツは、基本的には比較的安価な時計に使用されることが多いです。
ファッションブランドの時計や、G-SHOCKなどは例外なくほとんどがクォーツ式となっています。
クォーツはとても正確なことがウリですが、電池が切れてしまうと止まってしまうという欠点があります。
時計マニアなどの評価としては「クォーツ<機械式」という意見が大半なので、機械式腕時計ほど中古品の価値は低いとされています。
高級時計なのにクォーツもある
安価な時計ではクォーツが多いですが、実際には高級時計と呼ばれるオメガやカルティエなどでもクォーツ式が採用されているものも多いです。
原則としては機械式のほうが買取率が高いですが、カルティエの「タンクフランセーズ」など人気の品は例外として、同ブランドの機械式モデルよりも高い買取率40%程度出る品も存在します。
付属品の有無も査定に影響する
付属品の有無による査定金額への影響は、高額な品ほど大きくなります。
目安としては10万円以下くらいの腕時計であれば、付属品の有無はほとんど影響しない考えて大丈夫です。
しかし高級時計を売る際には必ず付属品を揃えてから査定に出したほうが、金額も上がる可能性が高いです。
腕時計の買取時に必要な付属品リスト
腕時計を買取に出すときにあると良い付属品は以下のような品です。
- 箱・ケース
- ブレスの余りコマ
- 保証書・説明書
これに加えブランドによってはギャランティが付いたり様々です。
基本になるのは「箱」と「ブレスの余ったコマ」です。
特に忘れがちなのがコマで、腕時計を購入した際に、自分の腕周りに合わせてコマを足したり抜いたり調整してもらったと思います。
その時に余ったコマは必ず箱に入れられていたりして渡されています。
中古品として次の人が使うためには、コマは必須といっても過言ではありませんので、必ず査定の際には合わせて出すようにしましょう。
ロレックスなどのコマは多く流通していますが、少しマニアックなブランドのベルトだとコマがないだけど大きく減額されてしまうこともあります。
腕時計を買取に出すときは信頼できる業者で
腕時計を買取に出す際には、必ず信頼できる業者に頼むのが鉄則です。
宅配買取などを利用するときは、送っている最中などに傷がつかないよう細心の注意を払う必要があります。
あとは売る時計によって高級時計に強い業者を選ぶのか、安めの時計でも比較的高く買取してくれるような業者を選ぶのかも重要です。
腕時計の買取におすすめの業者3選
腕時計を高価買取してくれる業者をピックアップしてみました。
信頼がおけることを第一に、査定が高く安心して腕時計を買取してもらえる業者を厳選しています。
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コメ兵
- ブランド買取業界最大手
- 安心と信頼の実績No.1業者
- ロレックスやオメガなどの高級時計に一番強い!!
「コメ兵-KOMEHYO-」はブランド買取業界では圧倒的なナンバーワン大手企業です。買取査定も完全にデータベース化されていて、その日の相場に合わせてもっとも適切な金額をはじき出してくれます。高級ブランドに強いですが、高額な時計であればマニアックな品まで豊富な実績で対応してくれます。
査定の傾向としては状態を重視する傾向があるため、使用感がかなりあるような品だと高額査定になりませんが、きれいな品や人気の品であればどこよりも査定が高いといっても過言ではありません。コメ兵の査定額は業界でも指標になるといわれるほど、安心して査定を任せられる優良業者です。
管理人のレビュー
コメ兵は長いこと業界最大手ですが、宅配買取に力を入れだしたのは最近です。しかし対応も丁寧で宅配でも安心してブランド時計を送ることができます。高級時計でかつ美品なものであれば、間違いなく最高水準の査定が期待できますので、高級時計を売りたいという場合にはまずはコメ兵という選択肢がおすすめです。
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バイセル
- 最短即日で出張買取
- 全国どこでもすぐに査定
- 手数料など一切無料で自宅まで来てくれる
腕時計の買取にはとても力を入れている、出張買取サービスの大手「バイセル」は特に高級ブランドの時計などの査定におすすめです。実店舗を持たない業者のため査定額もかなり高めです。公式サイトでも多数の買取実績が見れます。
手数料や出張費など一切無料で全国どこでも査定に来てくれます。首都圏などは即日査定に来てくれて、さらに即日現金での支払いも可能なので対応速度は圧倒的に業界No.1。高級ブランドの腕時計を査定を比較して売りたいなんかにも使いやすいです。
管理人のレビュー
出張買取サービスということで、自宅いながら簡単に査定してもらえることが最大の魅力です。高い時計を宅配買取で送るのが少し怖いという方でも、向こうから査定員が出張してきてくれるので安心して利用できます。実際にブランド品の査定もかなり高い傾向があるため、査定に出してみる価値は十分にあります。
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ブランディア
- 宅配買取
- 超大手ブランディア
- CMでも話題の無料宅配買取!
CMなどでも話題のブランディアでも腕時計の買取はおすすめです。宅配買取サービスを利用して誰でも簡単に買取ができます。腕時計以外にもブランド品・洋服なども幅広く売れるため、商品が多ければ多いほど査定もアップするチャンスです。
ブランディアでは高級ブランドの腕時計だけでなく、ファッションブランドのカジュアルウォッチまでほぼすべての腕時計に対応しています。比較的低価格なブランド買取では売れないような品でも買取が可能。手数料・送料など無料で利用できるので手軽に査定に出したい方にもおすすめです。
管理人のレビュー
ブランディアはどちらかというとカジュアルウォッチや国産メーカーの腕時計の買取におすすめです。他のブランド品買取業者で買い取ってもらえないような時計も、基本的になんでも買取してもらえます。洋服などもハイブランドだけでなく、カジュアルブランドに強いので、あまり着ていない洋服なども一緒に送るより査定もアップします。対応ブランドにおいてはブランディアの右に出るものはいません。
買取業者による金額の差はどれくらい?
買取業者による金額差に関しては高級時計の場合かなり大きくなります。
ロレックス サブマリーナー新型 定価88万円
- 買取業者A:70万円
- 買取業者B:63万円
- 買取業者C:65万円
相場が安定しているといわれるロレックスでもこのくらいの金額差が出ることはザラです。
低価格な時計の場合は逆に高級ブランドに強い「コメ兵」などはあまり評価してくれません。
ブランディアのような普段から高級ブランド以外も多数取り扱っている業者のほうが、安めの時計に関する相場の理解度は高いため、ブランディアや古着屋系のリサイクルショップのほうが査定が高い場合も多いです。
「高級時計であればブランド品買取業者」「安めの腕時計であれば幅広いブランドに対応してくれる買取業者」を選ぶことがポイントです。
まとめ
ここでは腕時計を売る際に重要なポイントや、各メーカーや価格帯に応じた買取相場などを解説していきました。
高級時計に関しては多くのブランド品買取業者で売ることができますが、比較的安価な腕時計を売りたいという場合にはそうしたブランドにも対応してくれる業者を選ばなくてはなりません。
安めの時計であれば、場合によってはメルカリやヤフーオークションなどを利用して売るほうがすぐに売れて、手間もかかりますが買取業者よりも高いこともあります。
売りたい品に応じて臨機応変に使い分けることがベストです。
少しでも売りたい腕時計が高く売れることを願っております。
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