当サイトでは「ROLEX(ロレックス)」や「雲上メーカー」など高級時計ばかりを主に取り上げてきましたが、今回は手軽さと強固な作りを兼ね備えたカシオの大ベストセラー「G-SHOCK(ジーショック)」についての話題を取り上げたいと思います。
先日ニュースでは過去最高の出荷数を記録と報じられ、中国人などを中心に世界でも愛されている時計なんです。
そんなG-SHOCKに関する「メンテナンス」や「並行輸入品」などの話や「そもそもGショックって売れるの?」といったところなどを買取業者目線なども踏まえてご紹介していけたらと思います。
このページの目次
あらためてG-SHOCKってどんな時計?
G-SHOCKが初めて国内で製品化されたのは1983年のことです。当時からコンセプトは変わらず「あらゆる状況に耐えうる堅牢性」をウリにした時計でした。
もっと詳しく説明すると「耐衝撃」「耐遠心重力」「耐振動」というあらゆるショックに耐えうる時計というのをテーマに掲げていて、防水性なども含めてあらゆる状況下において丈夫さを発揮します。
Gショックの耐久度は世界中全ての時計の中でも最高水準だといわれています。
丈夫な時計に関してはアメリカのウォッチメーカーも力をいれていて、米特殊部隊やパイロットが使用するために作成された「LUMINOX(ルミノックス)」や、究極の普段使い用ウォッチを生産する「TIMEX(タイメックス)」など様々なブランドが展開されていますが、いずれにせよG-SHOCKの耐久水準には及ばないといわれています。
実際にG-SHOCKは世界中で多くの軍人やパイロットや警察特殊部隊などに愛用されています。
なぜ今過去最高に売れているのか?
上記リンクにもあったように今G-SHOCKは過去最高の販売台数を記録しています。その需要の多くは中国人です。
3,4年前のいわゆる中国人の爆買いブームの時も、実は数多くのブランド品と平行してG-SHOCKも飛ぶように売れていました。
日本メーカーの安心と信頼性に、かつG-SHOCKの機能性やコストパフォーマンスの高さなどが口コミなどで広がり中国人の人気に火をつけました。
現在では中国国内でもテレビCMが流されたりと今後も人気が続くのでは?と業界内では噂されています。
高価なモデルからBaby-Gまで豊富なラインナップ
人気にも伴いG-SHOCKのバリエーションはとても増えています。
元々はコストパフォーマンスの良さが一つの特徴でもありましたが、高級モデルも増えていて、2008年に発売されたG-SHOCKのフラッグシップモデル「MR-G」の25周年記念モデルは販売価格50万円と高級時計並みの価格設定で発売されました。
(引用元:MRG-8000G-1AJF|G-SHOCK公式サイト)
その逆に女性向けをターゲットにした「Baby-G(ベイビージー)」も人気が高いです。価格も1万円ちょっとから生活する上で十分すぎるほどの機能を兼ね備えているため、幅広い層から支持されています。
G-SHOCKモデルのチープカシオもあるが・・・
そして近年若者のファッションに取り入れられ絶大な人気を誇る「チープカシオ」シリーズ。カシオの高性能時計でありながらも、1万円を切る価格設定で若者が誰もが一人一本は持っているといっても過言ではないほどです。
一つ注意したいのがチープカシオから販売されている一見G-SHOCKに見えるモデルは正確にはG-SHOCKではなく外見を真似たモデルであるということ。
あくまで本物のG-SHOCKとチープカシオのG-SHOCKモデルでは堅牢性に大きな差があるので気を付けましょう。
G-SHOCKってそもそも売れるの?買取にまつわる話
ここからは少し視点を変えて「G-SHOCKはそもそも売れるのか?」「買取に出したらどうなのか?」という話をメインにさせていただきます。
売れるのかという話をする前に知っておいてほしいのはG-SHOCKの国内の流通の話です。
正規品と並行輸入品の差について
G-SHOCKにもブランド品と同じように「並行輸入品」が多数流通しています。国内正規店もしくは正規代理店で販売されているものが正規品で、それ以外の流通経路にて販売されているものはほとんどが並行輸入品と呼ばれるものです。
モデルにもよりますが平均して正規品より並行輸入品のほうがおよそ3,000円-5,000円ほど安く売られています。
ちなみに正規品に関しては国内参考定価が定められていますが、並行輸入品はオープンプライスのためそれぞれの販売店が価格を決めています。
並行輸入品は正規のメンテナンスを受けれない
正規店で購入したG-SHOCKであれば国内のカシオでメンテナンスや修理などのアフターサービスを受けることができますが、並行輸入品の場合正規でのメンテナンスなどは受けることができません。
そして並行輸入品には説明書が付属しません。購入したときに説明書なんてなかったという場合にはまず並行輸入品とみて間違いありません。(※並行輸入品でも公式サイトで説明書のPDFをダウンロードできます。)
Ref.(製造番号)で並行輸入品を見分けることができる
説明書以外にもリファレンスナンバーと呼ばれる「製造番号」でも正規品か並行輸入品か判別することができます。
例)
GW-M5610-1JF
MTG-G1000RS-2AJF
GST-W100G-1BJF
注目すべきは下二桁のアルファベットです。この場合は「JF」となっていますが、「J」が付くものはJAPANすなわち国内モデル「国内正規品」を意味します。その前の数字部分「1」や「2A」などは色を表します。
これがJ以外のアルファベット「VF」などになっていると国内外の製品で並行輸入品と判別することができます。
G-SHOCKは基本的には高く売れない
期待させておいてなんですが、ブランド品買取業者の観点からするとG-SHOCKは高値が付きづらい商品であることは間違いありません。
というのも理由としては「もともとの売値が安い」「新品の在庫・流通量が多い」というのが主な要因です。
中古で価値が高いブランド品は原則として「高額で出回っている量が少ない」ため中古品としての価値が上がるのです。G-SHOCKは単純に安い上に、新品があらゆるところで手に入るため中古人気は低いです。
なおかつ並行輸入品であったり、正規品でありながら並行輸入品として同一モデルが多数出回っている品物になると二束三文になるのは避けられません。
平均していうなら定価の10%-20%くらいが買取金額としてはMAXかなと思います。
G-SHOCKカスタムなど一部高級品は高値が付くことも
とはいえG-SHOCKには近年高級なモデルも増えてきています。フラッグシップモデルなんかだと4万円-8万円くらいの価格帯の製品も多く、流通数もそれほど多くないため1万円以上値が付くものもあります。
他にもG-SHOCKカスタムといってアフター加工によってダイヤなどの宝飾がされたモデルもあり、芸能人などにも好んで着用されていることから人気が高いです。
こうなると値段の上限はなくなってきますし、宝石や素材自体の価値も高くなってきます。
限定モデルなど含む高価格帯のG-SHOCKに関しては希少価値も高いですし、十分に高値で買い取りしてくれる業者も多いです。
ですがいわゆる高級ブランドしか扱わないような買取業者だと「G-SHOCKは買取不可」としているお店もあるため事前に調べておくと良いでしょう。
まとめ
G-SHOCKはすべての時計の中でもっとも売れているモデルといっても過言ではないほど、世界中でヒットしています。近年は中国人の爆発的な需要からさらに売り上げを伸ばしていて、高級モデルなどもより増えていくかもしれません。
現状では人気こそ高いですがそもそもの値段が安かったり、ブランドイメージとしても決して高級品とは言えない位置づけですので、高く売れるような品物ではありません。
しかし今後の展開によっては一転して中古市場でも人気になることもありうるのでは?と思いますし、そうなれば希少なモデルにはプレミア価値が付くことも考えられます。
いずれにせよ日本製のファッション関連品でここまでヒットしている製品自体少ないため、今後さらなる飛躍を期待したいところです。