シルバーアクセの中でも圧倒的に高い人気を誇るブランド「CHROME HEARTS(クロムハーツ)」は、買取において“かなり癖のあるブランド”といっても過言ではありません。
ブランド品専門の買取店の中にも、そもそも「クロムハーツは買取不可」といったところも多く、非常に売りづらい高級ブランドであることは間違いありません。
さらに高く売りたいということになると、知っておくべきことも多々あります。
今回はそんなクロムハーツを売るときに気を付ける項目、査定のポイント、おすすめの買取店などをまとめてみました。
クロムハーツを売りたいという方はぜひチェックしてみてください。
このページの目次
クロムハーツが売れるところについて
クロムハーツは他の高級ブランドと違って、売れるところが限られています。
何故ならクロムハーツの真贋判定は非常に難しく、偽物が多いクロムハーツの買取自体リスクが高いため、買取不可と指定しているお店が多いからです。
そのため売るときに「お店を選ぶ重要性が非常に高い」ということが言えます。
大手のブランド買取店はインボイス有りしか買わない
実際に「コメ兵」「質大黒屋」「ブランドオフ」といった大手ブランド買取店ではクロムハーツの買取を得意としているところはほぼありません。
これら大手の買取店は「インボイス無しのクロムハーツは買取不可」としている場合がほとんどです。
ブランド専門買取店とクロムハーツは顧客の層が異なる
もちろん大手ブランド買取店がクロムハーツを買わない理由は真贋判定だけではありません。
そもそもクロムハーツを買いに来る層は、ルイヴィトンやシャネルが好きな層とは少し異なります。(※当然中にはどっちも好きという方もいるでしょうが)
そのため、大手のブランド買取店でクロムハーツの販売力が高かったり、力を入れているところはほぼ皆無です。
インボイス有りなら買取できるといっても、販売力がない力を入れていない買取店では高値はつきません。
クロムハーツの買取に力を入れているおすすめ買取店
クロムハーツに力を入れている買取店をピックアップしています。
クロムハーツに関しては、力を入れていないお店だと買取額も非常に安価となるケースが多いため、以下の買取店を利用することをおすすめします。
銀蔵
銀蔵は都内を中心に展開しているブランド専門の買取店です。ブランド専門の買取店となっていますが、シルバーやロレックスなどメンズ需要が高い品物の買取にも力を入れています。
クロムハーツに関しても、真贋などに自信を持っているため、インボイスなしの品物でも高値を付けてくれる傾向にありおすすめです。
近年は店舗以外の宅配買取も強化していて、送料なども一切無料で利用できるため、査定だけの利用などでも便利です。
ブランド品であればアパレル類なども含めかなり幅広いジャンルで高評価を得られやすいためクロムハーツやメンズ高級アパレルなどの査定にはかなりおすすめの買取店の一つです。
コメ兵
コメ兵は中古ブランド業界の最大手企業として、信頼と実績においては業界ナンバーワンの買取店です。
査定金額は社内のデータベースですべて共有されていて、どこの店舗や宅配買取などでも同額の査定、最新の相場を元に適切な買取価格を提示してくれることも魅力です。
全国に店舗も多く販売力が高いため、どこよりも高い買取価格を提示してくれる可能性が高いです。その反面状態が悪い店頭で売りづらいような品物の金額には渋い傾向もあります。
クロムハーツに関しても人気の品物やアパレル類に非常に力を入れていますが、アクセサリー類は「インボイス無しは買取不可」アパレル類は「クロムハーツジャパン(株)」のタグがないと買取できないため注意しましょう。
RINKAN
リンカンはクロムハーツの目利きは苦手とする買取店が多い中でクロムハーツのインボイス無しの品でも問題なく買取してくれます。
都内を中心に店舗展開していますが宅配買取などの利用も可能です。
クロムハーツに関してはシルバーアクセだけでなくK22モデルや、アパレル類など最新の相場で買取してくれます。
他の買取店と違いメンズ向けのラグジュアリーブランド製品に特化しているため、衣類などもまとめて査定したいときに便利です。
クロムハーツを目利きできる買取店は少ない
大手の中でクロムハーツの買取・鑑定に長けている業者はブランド専門の買取店「銀蔵」とメンズ高級ブランドファッション系の買取店「RINKAN(リンカン)」くらいです。
逆言うとそれ以外の買取店はインボイス無しでは真贋判定することは難しく、買取はできても査定金額は安い傾向にあります。
実際に取扱いしているお店が少ないブランドのため、手間をかけたくなければ上記のような買取店を選ぶことをおすすめいたします。
クロムハーツの買取における基本情報
クロムハーツはシルバーアクセサリーがメインのブランドでありながら、圧倒的なラグジュアリー感と独創的なデザインで、著名人をはじめとする幅広い層にコアなファンを持ちます。
しかしながら買取においてはそこまで人気は高くありません。ただ買取率が低いという意味ではなく、取り扱いしてくれるお店が少ないという意味での人気です。
これだけ人気のブランドですから、中古品の需要は高いことは間違いありませんが、シルバーという品物の特性上、多数の偽物が市場に出回っているからです。
そのためブランド専門の買取店でありながら「クロムハーツは買取不可」「保証書(ギャランティ)がないと買取不可」というお店が非常に多いです。
クロムハーツ買取率について
一般的に買取がしづらいクロムハーツですが、買取率は決して低くなく「平均して30%程度」となっています。
高く売れるといわれているルイヴィトンやシャネルなどでも同じくらいのパーセンテージなので、決して値段が付きにくきブランドではありません。
以前わたしが実際にクロムハーツを査定に出した際のデータとしても、
定価11万円⇒買取査定額:35,000円「買取率31%」
定価4万円⇒買取査定額:18,000円「買取率45%」
定価11万円⇒買取査定額:37,000円「買取率33%」
このようにかなり高い買取率で売れる品も多いという結果が得られました。
しかしクロムハーツの場合は「クロムハーツのシルバー製品は買取不可」や、そもそも「ブランド自体取り扱いしていない」業者も多いです。
そのせいで高く売れないというイメージもあるかと思いますが、数字上は高く売りやすいブランドではあるのです。
精巧な偽物が多い点が買取に与える影響
クロムハーツを買取対象から外すお店が多い理由として、真っ先に挙げられることは「偽物が非常に多く、かつ真贋が困難」な点です。
クロムハーツの正規店は決して多いとは言えません。
ユナイテッドアローズが国内正規代理店として扱いしていますが、都内を除くと全国にそこまで買えるお店が多いブランドではありませんので、ネットショップや並行輸入品を取り扱う店舗などで販売されている品数も多いです。
クロムハーツの並行輸入品と偽物
クロムハーツを販売する二次代理店や並行輸入品として取り扱う販売店などは、海外の正規クロムハーツへ直接買い付けをした品を、日本に持ち込み販売しています。
クロムハーツは海外との販売価格にあまり差がないため、正規以外のショップは安売りするとほぼ利益が出ません。
そのため本物を取り扱いしている正規店以外のお店は、価格が正規店より高いという特徴があります。
並行品と呼称した偽物の存在
並行輸入品として売られている品の中にはコピー品や偽物も多いというのが実情です。
本来「並行輸入品」とはブランドが正規以外のルートで卸売りした品を二次的に販売する品であって、偽物ではありません。
しかし精巧な複製がしやすいクロムハーツは、悪徳業者などが偽物を並行輸入品などと偽って販売しているケースも多いです。
そのため上記したように「正規店ではないのに値段が安い品などは偽物の可能性も高い」です。
クロムハーツの偽物は非常に判別が難しい
クロムハーツのシルバー製品の偽物は精巧な品も多く、バッグなどと違い、プロの鑑定士でも真贋判定が難しいです。
シルバーアクセの場合は、型さえを取ってさえしまえば、本物に限りなく近い品を比較的低価格で簡単に作ることができます。
そのため「どこも積極的に買取しているブランドとは決して言えない」のがクロムハーツの実情です。
シルバーの資産価値はほぼゼロ
クロムハーツといえばシルバーアクセというほど、メインは「シルバー925(スターリングシルバーとも呼ばれる)」を材料としたアクセサリー類です。
しかし買取においてシルバーという素材の価値はほぼゼロに等しいです。(シルバーアクセの買取における基本情報はこちら⇒シルバーアクセは買取に向かない!?シルバーを売るときに絶対に知っておくべきポイント)
実際にクロムハーツの重厚なリングでさえ「原価にすると1,000円にも満たない」ことも多いのです。
K18やプラチナを使用したジュエリーであれば、古くても素材そのものに価値があるため、汚れていたり欠けていたりしても、最終的にはグラム単価での買取が可能です。
しかしシルバーはこのような資産価値は一切なく、原価も安いことが質の高い偽物が多く出回る要因の一つにもなっています。
そのため本物だと証明できないクロムハーツのシルバー製品は、厳しい言い方をすると、買取業者から見たらただの鉄くずと一緒なのです。
クロムハーツの品物ジャンル別の買取の傾向
ここまでクロムハーツは買取にあまり向かないとの内容を中心に解説していますが、あくまでクロムハーツが高く売れないということではありません。
ここでは品物のジャンル別の買取傾向などを詳しく解説していきます。
シルバーアクセサリー類について
クロムハーツといえばシルバーアクセというほど、クロムハーツ好きな方でシルバー製品を持っていない人はほぼいないでしょう。
シルバーアクセ類に関しては、上でも述べたように買取店を選ぶというのが前提ですが、買取相場自体は比較的安定しています。
だいたい主要なシルバー製品の買取相場は以下です。
- キーパーリング:買取相場およそ3万円-4万円
- スペーサーリング6mm:買取相場1万円前後
- CHクロスペンダント:買取相場2万円-3万円
- ラージクロスペンダント:買取相場4万円前後
- シルバーピアス全般:買取相場1万円前後
クロムハーツのシルバー類は定価もかなり上昇していることもあり、中古品の値段もかなり高めなので「新品価格の25%前後くらいは値が付く」場合が多いです。
シルバー類は状態がさほど影響しない
シルバー製品に関しては、まず磨けばそれなりに綺麗になりますし、小傷であればそこまで気にしないという方も多いため、状態が悪くても買取してくれます。
バッグや財布などは状態が悪くなってしまうと、大幅に減額されてしまう場面もありますが、シルバー製品はそこまで減額されないというのがメリットです。
多くの買取店でシルバーは特にインボイスが必須とされていますが、本物であればある程度高く買取してもらうことが可能です。
22Kやプラチナなどのジュエリー類
シルバーだと資産的価値は低いですが、クロムハーツは「22K・18Kホワイトゴールド」や「プラチナ」などのアクセサリーもあります。
特にゴールドに関しては近年かなり高騰していますし、これらに関してはこの先も一生価値を失うことはないかと思います。
ただそれでもクロムハーツでつけられている値段は金の価値に対して、かなり割高な値段が付けられているため、買取率で比較してしまうと、シルバーアクセサリーよりも高く売れるということはありません。
ゴールド類はこれからも定価が上がる可能性が非常に高いので、定価が上がったあとに売るというのがもっとも利率としては高くなると思います。
定番の「22K ベビーファットクロス」なんかも10年前は定価5万円程度だったのが、今は定価30万円近い値段になっていますので、当時購入した方は確実に定価以上の値段で売ることができます。
クロムハーツのダイヤの品質は良いの?
クロクロムハーツのダイヤ入りモデルに使用されている、ダイヤモンドの品質はよく賛否言われていますが、実際にはかなりグレードの高い良質なダイヤが使用されています。
ジュエリー専門の高級ブランド「カルティエ」や「ティファニー」などのダイヤと比較されてしまうと少しグレードは落ちますが、一般的なノーブランドジュエリーなどのダイヤよりはずっと上質で資産価値も高いです。
革製品について
クロムハーツに関しては、シルバーアクセよりも革製品のほうが全体的に買取しやすい環境があります。
革製品の場合シルバーと違って、偽物を見分けるポイントも多いため「クロムハーツは革製品のみ取り扱い可」としている業者も多いです。
基本的に革製品の中でも、高額な部類のものは流通数も多くありませんので中古でも人気は高いです。定番の「WAVEウォレット」などは安定して高値が付く傾向があります。
オーダー品や限定品などの美品は高い
クロムハーツの革製品は定番の黒や白以外にも、スペシャルオーダー品や限定品としてブラウンやレッド、その他珍しい色や素材を使用したラインナップが数多くあります。
クロムハーツはマニアも多いブランドですので、珍しい品の美品であれば通常より高い相場で売ることができる傾向も強いです。
小物類やエボニー製の家具について
クロムハーツはメインではありませんが、多くの「小物や雑貨」「家具」までも取り扱いがあります。
小物は比較的流通している数が多い品もあり、シルバーなどの定番品と同程度の買取率であることが多いですが、家具などの希少な品はかなり高額での買取が可能です。
中でも「エボニー製(黒檀)の家具や雑貨」に関しては通常の顧客ではまず購入することができません。
クロムハーツで多数の商品を購入して「実績の認められたVIP顧客」にしか販売されない商品なので、中古市場でも大変人気が高い品物です。
クロムハーツの家具に関してはエルメスのバーキンやケリーなどと同等といっても良いほど価値が高いです。
クロムハーツのノベルティについて
クロムハーツは定期的にクリスマスなどのイベントの際に、VIP顧客にノベルティを配布したりしています。
こういったノベルティグッズはマニアの間で高く取引されている品も多く、数万円以上の金額が付くケースも多いです。
ノベルティ自体は無料で配布される品のため相場は定まっていませんが、小型の品やシルバー製品であれば「1万円-3万円程度」が買取額の目安になります。
クロムハーツを売るときの注意点やポイント
ここではクロムハーツを売るときの注意点や買取業者選びという点を重点的に解説しています。
売るときに注意すべき点はずばり「インボイスがなくても平気かどうか」です。
インボイス無しでも売れるのか?
クロムハーツに関しては偽物が多く出回っているという理由もあり「保証書(インボイス)」の価値が非常に高いです。
昔は比較的しっかりした紙のインボイスが発行されていましたが、近年ではレシートのような紙が保証書になっています。
特にシルバー類などを売る場合には保証書の有り無しでは倍以上査定が変わる例もあるため注意してください。
おすすめなのは「インボイスの有無でほぼ査定に影響がない買取店を選ぶこと」ですが、基本的にはクロムハーツの査定においてはインボイスがあるほうが有利になるケースがほとんどです。
シルバーやゴールドは磨いておいたほうがいいのか?
アクセサリーなどの買取の場合では、事前に磨いたりして綺麗に見せることも高く売る上では大事なポイントですが、クロムハーツの場合は「シルバー特有の黒ずみも味だといって好む方も多い」ため、そのままにしておくほうが無難です。
査定に出したい品物がほぼ新品のような状態であれば、多少綺麗にしても良いかもしれませんが、いずれにせよ綺麗にしすぎると元来施されている「いぶし」と呼ばれる部分がなくなり、より状態が悪いと評価されることもあります。
ゴールド製品に関しては磨くと、表面が削れるスピードもかなり早いため、極力磨かないほうが良いです。
いずれにせよクロムハーツのアクセサリー類は、よほどの傷がない限り、黒ずみなどの使用感はほとんど査定に影響しません。
まとめ
クロムハーツは高級ブランドの中でも「売るところが限られるブランド」なのは間違いありません。
実際にクロムハーツは買取してても力をいれていない買取店も多いため、そうしたお店で売ってしまうと「相場の3分の1以下くらいの金額しかつかない」ケースも多いです。
特にインボイス無しの品物を売りたい場合には、まずインボイス無しでも買取ができ、査定にも影響がないお店を利用する必要があります。
売り方さえ間違えなければ、人気の高級ブランドと同じように比較的高い利率が売ることができます。
この記事が少しでもクロムハーツを売りたいという方の参考になれば幸いです。
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