louis vitton shibuya

ブランド買取店大手の「コメ兵」が一気に9つもの店舗を閉店させるというニュースが入ってきました。様々な要因はありますが、一番は中国人観光客がブランド品を買わなくなったことが要因です。

業界全体での景気の下降を心配するニュースですが、実際に買取業界は今後どういった方向に向かっていくのでしょうか。

実際に無店舗経営で利益を伸ばしている「ブランディア」なども絡め、ブランドリユース業界の現状と今後の展望をまとめてみました。

コメ兵が大規模な店舗閉鎖!業界内での反響は!?

コメ兵が全国9つの店舗を閉店させるというニュースが入ってきたのはつい先日のことです。その中には「渋谷公園通り店」といったコメ兵の販売において主要な店舗も含まれていたのが、個人的には衝撃でした。

とはいえこのニュースのヘッドラインだけ読むとマイナスな印象しか受けませんが、ニュースの中身としては大規模なリロケーション(店舗の移動)が実態です。

あくまでも店舗の規模を縮小させるということではなく、その分以上に「梅田」や「名古屋駅前」「新宿」に大規模な店舗の出店を予定しています。

今後は小型・中型店舗を減らし大規模店舗に集約していく戦略を取っていくようです。実際このような流れは今後どの業者にも起こりうるのではないかと思っています。

中国人が日本でブランド品を買わなくなったことは事実

そのほかの記事でも書きましたが、実際に数年前までブランド品の小売りは中国人観光客をターゲットにしたものがメインでした。

ブランドブティック以外の中古業者も例外はなく、銀座や新宿や渋谷などに出店していた大手業者はその恩恵を多大に受け、ある種中国人観光客に依存するような売上比率になりつつありました。

ですが2016年に入りこの勢いは急速に減少傾向にあります。

主な理由として挙げられるのが以下の3点など

  • 中国人が外国製品を自国に持ち込む際の関税の増加
  • 中国観光客の比率が富裕層が減少し一般層が増加
  • 年間を通して円高にあった

このように多くの理由が重なり、どこのブランド店や中古業者でも去年くらいから一気に売上高が落ち込んでいます。

今回実際にコメ兵の店舗が閉店になりましたが、これ自体は業界内では各所から噂されていたことであまり驚きはないというのが正直なところです。

コメ兵だけでなく都内の観光客が集まるような物価の高い地域に店舗出店しているような業者はどこも苦しいというの実情です。

買取店は今後潰れていくのか?

買取店といっても「買取センター」と「販売店」はまず分けて考えなくてはなりません。

買取センターに関しては今知名度がある業者で店舗が激減するというのは考え難いですが、販売店に関しては今回のコメ兵のように全体として減少傾向になりうると思います。

というのも中国人に売れないのであれば、店舗を出店しておくメリットが少ないからです。事実国内に販売店を持たない「なんぼや」や宅配買取専門業者の「ブランディア」などは中国人爆買いの影響はそこまで受けていません。

店舗を持たず買取に力を入れて、日本国内での販売に重きを置いていない業者は力を増していってる傾向があるのです。

この状況が続くのであればコメ兵と同じように販売店を絞って、店舗以外の販売経路を求めた闘いになっていくのではと予想しています。

リユース業界の景気は良いの?悪いの?

実際にこんなニュースが出てしまうと、はたから見ると相当苦しいんじゃないか・・・と思われてしまうかもしれませんが、国内での販売が難しくなっているだけで全体の景気自体はそう悪くない要因も多いです。

例えばコメ兵の例を挙げても、今期こそ大規模な退店に伴い損失を計上していますが、子会社で運営されている「オークション事業」などは常に数字を伸ばしています。

業者がおこなうBtoB事業「ブランドオークション」

大手業者がこぞって力を入れ続けているのが同業者向けの「オークション事業」です。

本来は買い取った商品を小売りで販売するBtoCでの事業がメインとする業者が多かったのですが、近年では同業者間でのブランド品などの取引を仲介するBtoB事業として「ブランドオークション」が好調です。

コメ兵をはじめとする大手企業は業界での立場や信頼度も高く、これらが主催するオークションは年々参加業者数も増えて規模も増しています。主催側は仲介にかかる手数料を取得することで利益を上げています。

無店舗型の宅配買取や出張買取も好調

その他リユース業界の傾向としては無店舗型の買取事業をメインとする業者も好調だということです。

宅配買取専門で有名な「ブランディア」

ここ数年であっという間に大規模企業へと成長した株式会社デファクトスタンダードが運営する「ブランディア」は、販売店も買取センターも持たない宅配買取のみに特化することで利益を伸ばしました。テレビCMなども打ち出した広告戦略でブランディングも成功し、今では業界でも屈指の知名度を誇るサービスへと成長しています。

出張買取で先を行く「スピード買取.jp」

株式会社バイセルテクノロジーズが運営する「スピード買取.jp」も急激な成長を遂げ、テレビCMではタレントの「坂上忍」も起用する今もっとも勢いのある買取業者の一つです。スピード買取.jpは出張買取に特化したサービスで最短30分で訪問というスピードをウリにしています。

このサービスが伸びた一番の要因は従来売りづらかった「着物」などブランド品だけでなく、店舗に持っていきづらい品物を取りこめた点です。出張買取は大手も続々と参入しているので、今後も伸びていくジャンルだと思います。

個人的にもスピード買取.jpを利用しましたが、とても対応もよく良いサービスだと実感しました。

ブランドリユースの未来は明るい!?

ブランド品リユース業界は今大きく変化の時期を迎えています。中国人爆買いの勢いが収まり、国内だけでなく海外事業に目を向けている業者も多いです。

国内に関しても「宅配買取」や「出張買取」の業者が頭角を現し、一昔前とは情勢が一変したといっても過言ではありません。「ブランドオークション事業」が好調なことは単純に競争だけでなく、ライバル企業同士の関係性の良さも感じられます。

多様な観点から見てもリユース業界の未来はまだまだ暗いものではなく、成熟期な業界にありながら光を模索していることから、進化の余地も残されているように感じます。