買取してもらった商品の値段を見て驚愕

今回のテーマは「リサイクルショップ」の値付けについてです。リサイクルショップって意外なお宝が安値で売られていたりすることも多いですよね。

しかしリサイクルショップは使わない人はとことん縁のないお店でしょうし、頻繁に使う人は売るだけでなくお店で商品を買ったりと極端な印象です。その上まったく売れそうにない品物も買取してくれたり・・・いろいろ不思議な面も多いです。

今回はそんなリサイクルショップの値段がどんな感じでつけられているか?ということに焦点を当ててお話していけたらなと思います。

私自身買取業をしていますが、総合リサイクルではないためあくまでも知っている知識という立場でお話していきます。

リサイクルショップはとても多い

はじめにリサイクルショップについて簡単にお話させていただきます。

リサイクルショップというとかなり定義は広いですが、古物を取り扱いする店と定義するとその数は軽く全国10,000店を越えるとされています。

その中でも「総合リサイクルショップ」という“皆さんが想像するいわゆるリサイクルショップ”という形でも3000店以上が軒を連ねています。

総合リサイクルショップの現在最大手といわれているのが「トレジャーファクトリー」というお店で、大型の店舗を中心として全国に100店舗以上展開しています。

それ以外にも街中にあるリサイクルショップの数は把握しきれません。「こんなもの誰が買うんだろう・・・」というようなリサイクルショップが現代にもたくさん取り残されています。

不況に強いリサイクル業界

リサイクル業界は不況にも強く市場規模はどんどん大きくなっています。(※最近ではリユース業界なんて言いますね)

実はトレジャーファクトリーなどの大手ショップが出てきたのも比較的最近だったりします。

リサイクルブームみたいなものはここ十年くらい渡り、ずっとブームといっても過言ではないですし、リサイクルショップが多いのに潰れない理由にはそうした時代背景も関係しています。

リサイクルショップの値段や査定額について

値段の付け方や買取金額

それでは本題のリサイクルショップの値段の付け方に入りましょう。

例えばブランド品を売りたいとなったときに「総合リサイクルショップ」や「ブランド品買取業者」などの様々な選択肢がありますが、あえてこの二つに限定したとき、どのような違いがあると思いますか?


これがリサイクルショップのすべてといっても良いくらいなのですが、総合リサイクルショップでは出された品物に対して基本的にはお店で販売することだけを考えて査定がされます。

  • リサイクルショップ:自分とこのお店に陳列して売る
  • ブランド品買取業者:お店は選択肢の一つ。業者間やネット販売も視野に入れる

買取業者の場合は自分のところで販売できるのが理想ですが、そのほかにも販売経路がたくさんあります。ブランド品の場合は海外の富裕層などへの卸先を抱えている業者もあるほどです。

ですが総合リサイクルショップは専門分野の卸先には手を付けず、あくまで独自に販売する方法を取っていることがほとんどです。

リサイクルショップ査定額はけっこう適当?

適当というと語弊がありますが、リサイクルショップでは自分のお店でいくらの値段だったら売れるか?という基準がすべてといっても過言ではありません。

それに対して何%という形で金額がつけられます。だいたい売値の30%くらいが平均で、すぐ売れそうなものだと50%などもありますが、反対に売れそうにないものだと販売価格の10%以下くらいが査定金額としてつけられます。

何が言いたいかというと要するに基本自分のところで売ることしか考えていないため、お店のさじ加減であることが多いのです。

ブランド品など専門買取業者の場合には、ネット販売やあらゆる販売経路を考慮して、査定をはじき出しますから、そもそも相場に対して適切な金額を付けなくてはなりません。(利益を多く出すために安く買い取るなどは別として)

売る側からすると不利なことも多い

実際に専門の買取業者のほうが高く付くのは卸先の違いといっても良いです。リサイクルショップは店舗で販売することがほとんどといっても過言ではないため、安く値段をつけることにこだわります。

ブランド品の有名商品であれば、一般的にもある程度は相場への理解がありますが、少しでもマイナーな商品となれば“このブランド品こんなに安く売っているわ!”と感じられる値段でないと、リサイクルショップの客層では売り切ることが難しいです。

専門業者の場合は卸先がそもそもその商品に対する知識がある、価値を理解していることが前提となるため妥当な金額で売りさばくことができるのです。

ブランド品だけでなく「カメラ」や「楽器」「玩具・フィギュア」など、専門的な知識が必要なものはリサイクルショップで売ると損するケースが多いです。

その分掘り出し物やお宝が多い


しかしこれが買う側ともなれば話は違います。「ネットで買うと高額レア物なのにリサイクルショップでなぜか安く売られていた!」なんて経験をしたことがある方もいるかと思います。

専門的な商品ほど相場への理解が薄いため、思わぬ安値で中古品として売られているケースも多いです。(※そもそも売り手が安値で手放すケースが稀なので絶対数は少ないですが)

総合リサイクルショップはなんでも買い取ってくれる分、ジャンルごとへの知識は広く浅いものにどうしてもなってしまいます。

古本屋に置き換えても同じ現象が起きつつある

古本屋も専門分野に長けた業者が

買取金額に関しては古本業界にも近年、上記したのような現象が起こりつつあります。

古本リサイクル業界では圧倒的に大手のブックオフ。とりあえず本を売るならブックオフに持っていけば間違いないとされていましたが、最近ではそうでもありません。

というのも古本の中でも専門業者が登場した出したからです。

赤本専門の買取業者もある!?

意外なところだとあの受験勉強に使う「赤本」や参考書などの専門に扱う買取業者も登場しています。

赤本はブックオフなどで売ると100円くらいにしかなりませんが、専門業者で売ると一冊300円くらいの値が付くこともあり、買取金額の差はかなり大きいです。

詳しい裏事情は知りませんが、中古の赤本を独自に販売できる経路があるからこそ、高値で買い取りができるのだと思います。(※女子高生が使っていた赤本だとより高いなんて噂もありますね。)

まとめ

リサイクルショップに関しては大きく括れば「ブックオフ」も入ってしまいますし、専門分野に長けたリサイクルショップも入ってしまいますが、いわゆる総合リサイクルショップに関しては意外と値付けが適当だったりします。(善くも悪くも)

それでも物が売れるというのはお店の集客力があるからです。休日のリサイクルショップで何故だか異常に混んでいるんですよね・・・

けっこうなんでも買取してくれるので、いろんなものをまとめて一気に売りたいときは便利ですが、専門的なお宝などは二束三文で買い叩かれることも多いので注意してくださいね。