バツリサイクルショップは安いのでNG

今回は「リサイクルショップでブランド品を査定に出すのをおすすめしない理由」というテーマでお送りします。

なんでも手軽にお金に換えられて便利なイメージもある総合リサイクルショップですが、ブランド品など本当に価値があるものに関しては確実に専門店で売ったほうが高くつきます。

ここまでは多くの方にも知られているかと思います。しかし中にはリサイクルショップのほうが高く売れるブランド品といった例外も存在するのです。

そのあたりを少し掘り下げて実際の買取業者目線から解説していきたいと思います。

リサイクルショップだとどれくらい安いのか?

実際にブランド品を売りたいときに「総合リサイクルショップ(セカンドストリートやトレジャーファクトリーなど)」に持っていくか、「ブランド品買取業者(コメ兵や大黒屋など)」に持っていくのでは査定がかなり変わってきます。

例えばルイヴィトンの新作の長財布(定価およそ8万円くらいの品)を査定に出したとすると

リサイクルショップ⇒40,000円
ブランド品買取業者⇒65,000円

基本的にこのくらいの差が出ます。

ヴィトンなど人気ブランドの新作となれば、ブランド品買取業者であれば「定価のおよそ8掛け」が相場なのに対し、リサイクルショップでは平均して「定価のおよそ5掛け」くらいしか値段が付きません。

査定金額は基本大まかな割合を基準に算出されるため、高級品になればなるほど金額の差は広がっていきます。

要はブランド品をリサイクルショップに持っていくとほとんどの場合損します。

何故リサイクルショップだと査定が低いのか

そもそもブランド品買取においてリサイクルショップがなぜ専門業者より安いのか?というと単純ですが大きく分けて理由は二つあります。

  • リサイクルショップでブランド品を買う人が少ない
  • 査定員の真贋判定や品物に対する知識が浅い

簡単にいうとこの2点に尽きます。

ブランド品を買うときには信頼が求められる


ブランド品を購入する人というのはいくら中古品とはいえ「本物かどうか」という信頼性をまず第一に求めます。

そうなると「ブランド品を専門に扱う中古店」と「安い品物か高い品物までなんでも売ってるリサイクルショップ」のどちらが買う側に選ばれるか?と考えれば確実に大手の専門業者になってしまいます。

実際リサイクルショップで売られているヴィトンやシャネルといった高級品のバッグは平均相場から見てもかなり安めの値付けがされていることも多いです。

ブランド専門店で「その金額ならすぐ売れる!」くらいの金額にも拘わらず、リサイクルショップではめったに売れないという事例も多いです。

こうした販売力の差は買取の段階でも査定に大きく影響します。

査定員のブランド品に関する商品知識が浅い


リサイクルショップのメインの品物は「古着」「家具」「家電」です。(※ちなみに一番利益率がエグいのは古着です。)

ブランド品に関してはそもそもそこまで力を入れていません。リサイクルショップの査定員でブランド品の真贋判定ができるのは店長クラスくらいなものです。

真贋判定ができるといってもブランド品専門業者の査定員の商品知識には当然劣ります。有名どころブランドのメジャーな商品くらいしか必要知識を備えていません。

マニアックな品物やプレミア品なども普通に査定され付加価値抜きの金額を提示されることも多いです。

しかしそれゆえにとんでもないレアものが格安で売られるなんて事態にもつながることもあるんですけどね・・・

リサイクルショップのほうが高く売れるケース

業者も驚くびっくり価格

そもそもリサイクルショップでブランド品は高く売れません。これに関しては断言できます。しかし中にはリサイクルショップのほうが高く売れる例外も存在します。

ある意味同業者ですらなぜそれにそんなに出すの?と疑問になるような査定もリサイクルショップならではです。そんな例を解説していきます。

高く売れない定番シルバーアクセサリーが高い!?

ブランド品でも高く売れない定番なのが「シルバーアクセサリー」です。シルバーは素材自体に価値がほとんどないため、ブランドのシルバーアクセでも査定は安めです。

ですがリサイクルショップの場合査定が伸びるケースもあります。代表的な例は「Tiffany(ティファニー)」のシルバー製品です。

プレゼントの定番でもあるティファニーはゴールドやプラチナなど高級品の取り扱いがメインですが、シルバー製品も展開していて「だいたい定価2万円-3万円」と比較的安値で売られているものもあります。

例えばティファニーの定価およそ30,000円のシルバーネックレスを買取に出した場合

ブランド品買取業者⇒2,000円
リサイクルショップ⇒5,000円

このようにリサイクルショップのほうが高くつくケースもあります。この場合2.5倍もリサイクルショップのほうが高いので売るならリサイクルショップがいいですよね。

ブランド専門業者は安いアクセサリーなどに力を入れていない


ブランド品買取業者がなぜ安いかというと、この価格帯の品物に力を入れていないため買取相場がそもそもこれくらいなのです。

2,000円で買取して9,800円で小売販売しても1点あたり7,000円程度の利益です。管理コストなどを諸々考えるとかなり薄利です。それなら18Kやダイヤなどのジュエリーの買取に注力したほうが効率的です。

ですがリサイクルショップでは何故だかわかりませんが、ティファニーのシルバーアクセなど高値ではないがそこそこ人気がありそうなブランド品に関しては、相場以上の金額を提示することがあります。

これに関しては店頭の陳列の充実などパフォーマンスも兼ねているのかもしれません。

ポイントはちょっと安めのブランド!?


ほかのブランドでもぱっと浮かぶところでは「COACH(コーチ)」「Orobianco(オロビアンコ)」「POTTER(ポーター)」などを売るのであればリサイクルショップのほうが高い可能性が大いにあります。

このようにブランド品専門業者は注力していないようなブランドに関してはリサイクルショップのほうがお得なケースも多いです。

販売卸しルートがリサイクルショップとブランド業者では全然違う

同じブランド品を買取しているといっても総合リサイクルショップとブランド品専門業者では販売ルート(卸し先)もかなり異なります。

リサイクルショップに関しては知っての通りで基本的には店頭での小売販売です。セカンドストリートなどEC販売が盛んなところもありますが、業界的にはまだまだ実店舗の小売りがメインという印象です。

それに対してブランド品専門業者は業者間での取引も多いです。リサイクルショップのように「CtoB」⇒「BtoC」という買取したものをまた販売するというルート以外にも、同業者に卸す「CtoBtoB」や「BtoBtoC」など複雑な販売経路が一般化しています。

買取業者間のオークションも盛んにおこなわれいるため、横のつながりも強く業界全体で相場を共有しているといっても良いです。

リサイクルショップの相場は独自のもの


横のつながりが多くある程度相場が固まっているブランド品専門業者と比較すると、リサイクルショップは完全に独自で値段をつけて独自で販売しているといった側面が強いです。

上記したようなブランド業界の相場に合わせず高値がつくケースなどもその一例にすぎません。

先日も近所のリサイクルショップに、ぱっと見せいぜい10万円くらいが適正価格であろうヴィンテージシャネルと呼ばれるシャネルのバッグが25万円で売られていました。

ブランド専門店であれば絶対に付けない値段です。いったいいくらで買取したのかと疑問に思います・・・

まとめ

イレギュラーな例も紹介していきましたが、基本的にはブランド品はリサイクルショップではなくブランド品専門業者の査定金額のほうが高いです。

これに関してはブランド品以外のマニアックな品物すべてに共通して言えると思います。

いろいろ回って比較したけどリサイクルショップの査定が一番高いなんて品物はほぼないと思います。良くも悪くも総合リサイクルショップって器用貧乏なんです。