今回は「Louis Vuitton(ルイヴィトン)」の品物を計9点用意して、大手買取店9社の査定額を比較してみました。
ルイヴィトンの品物は、中古ブランド品の中でも「特に高く売れる」と言われていますが、実際には品物の状態であったり「イニシャル入り」かどうかなどの要素によって、細かく査定額は変わってきます。
最終的には「大手買取店の中でどこが一番高値を付けたのか」などを、トータル金額や品物ごとでも比較しています。
これからルイヴィトンの品物を売りたいとお考えの方は、ぜひ一度目を通してみてください。
このページの目次
査定に出した品物の細かな情報や状態について
まずは今回査定に出してみて品物の詳細を解説していきます。
品物の状態も悪いものに関しては詳しく記載していきますので、のちの結果と照らし合わせてみると面白いかと思います。
ルイヴィトンのバッグは2点
まずは今回のメインとなる「バッグ」は2点で、どちらも中古品です。
- ネヴァーフルMM パンプキンドット
- バニティ エピ(赤)
定価:18万円前後
状態推定:中古Aランク相当
定価:5万円程度
状態推定:中古ABランク相当
ネヴァーフルに関しては、ルイヴィトンの中でも特に高額買取の対象にあげられる定番バッグです。
この品は限定ラインの品物で、今もなお比較的人気の高い品です。
バニティに関しては1995年に製造されたかなり古めの品です。状態は比較的良いですが、今の流行などとは少しかけ離れているように思います。
ネヴァーフルMMの状態について
(写真:ヌメ革部分に一か所傷あり)
ネヴァーフルは状態としてはかなり良いですが、一か所だけ上記の写真のような傷があります。
この辺りがどう響くのかというのも注目していただきたいと思います。
(写真:その他の部分は状態も非常に良好)
バッグの査定時でみられる、底や金具といった箇所は非常に綺麗なため、中古品としてはおおむね状態は良いと思われます。
上記した以外の目立つ傷等はありません。
(写真:中の部分は多少自分で掃除)
内側に関しても目立った汚れなどはほぼありませんでしたが、使用していくうちに埃などが溜まっていたので、ガムテープで埃だけ取っておきました。
それだけで査定が上がるかどうかは微妙なところですが、少なくともそのままよりは印象は良いかと思います。
バニティの状態について
(写真:バニティは一見すると内側も綺麗)
バニティに関しては上でも言ったように、1995年製造(※)とかなり古い品にも関わらず見た目は非常に綺麗です。(※ルイヴィトンは品番から製造年月日が分かります→こちらの記事を参照)
ただこれは「エピ」の品物なので、バッグのうちポケット部分に「エピ特有のベタ」が少し発生しています。
エピの場合はモノグラムやダミエと比較し、こうした部分で劣化しやすい素材だといわれていますので、そうした点を加味すると、ネヴァーフルほど状態が良いとは言えないかと思います。
ルイヴィトンの財布は4点
次に「財布」ですが、バッグより多めの計4点を査定に出しました。
- ポルトフォイユ・サラ マルチカラー(内オレンジ)
- ポルトフォイユ・アメリア マヒナ(イニシャル入り)
- ポルトフォイユ・スクレット・コンパクト アンプラント(茶色)
- ポルトフォイユ・コアラ ダミエ
定価:7万円前後
推定状態:中古BCランク相当
定価:9万円前後
推定状態:中古BCランク相当
定価:6万円前後
推定状態:中古Sランク相当(新品同様)
定価:5万円前後
推定状態:中古Bランク相当
財布の中には「イニシャルネーム入り」でかつ状態が悪めの品も含まれているため、こうした品にも値段が付くのかというところも気になるところです。
4点の財布の状態について
財布4点はいずれも中古品ですが「スクレット・コンパクト」に関しては、新品同様のほぼ未使用の品です。
ただ2012年製造の品と少し古めではあるため、いわゆる「新品買取」という評価にはならないと思います。
そして、ルイヴィトンの財布の定番商品の一つである「ポルトフォイユ・サラ(マルチカラー)」に関しては、状態はBCランク相当と使用感のある品です。
(写真:ポルトフォイユ・サラは若干の色移りもある)
写真のように白地部分は若干「ジーンズなどの色が移っているような汚れ」も見られるため、状態は辛口な評価になってしまうでしょう。
次に「ポルトフォイユ・アメリア(マヒナ)」に関しては、ルイヴィトンが正規サービスとしておこなっている「イニシャル・ネーム入り」の品物です。
(写真:ピンクのモザイク部分にネーム入り)
状態も全体的にくたってきていて、中古品としての需要はかなり低いであろう品物です。
最後の「ポルトフォイユ・コアラ」に関しても、上二つよりも状態は良いですが、使用感はあるため中古Bランク相当くらいが適正かと思います。
(写真:ポルトフォイユ・コアラの内側部分)
一見するとかなり状態が良いように思いますが、パスケース部分などには跡がついてしまっていたりしますので、あくまで一般的な中古品という印象です。
ルイヴィトンのその他小物類は3点
その他に査定に出した品物は小物類3点です。
- カードケース ダミエ
- コアラ・コインケース ダミエ(イニシャル入り)
- アクセソワール(小物入れ)
定価:3万円前後
推定状態:中古Bランク相当
定価:4万円前後
推定状態:中古Aランク相当
定価:4万円前後
推定状態:中古Aランク相当
これらはどれも定価3-4万円程度の比較的安価な商品になります。
上の写真の2点に加えて、アクセソワールという小物入れも合わせた3点になります。
コアラ・コインケースのみ財布同様、イニシャルネーム入りの品物となっています。
小物類の状態について
小物類に関してはどれも比較的状態は良好で、特にコインケースと小物入れについては、中古品でもかなり状態が良い品物だと言えると思います。
(写真:左上のモザイク部分がネーム入り)
コインケースに関しては、状態は写真の通り非常に良いですが、製造が2001年と古めなのと、ネーム入りという点で値段が付くのかがネックになります。
そしてアクセソワールに関しては、1991年製造と非常に古い品物ですが、ほぼ未使用といっても良いほど状態が良いです。
(写真:アクセソワールは内側も非常に綺麗)
内側部分にも目立つ汚れや劣化などは見られないため、古い品ですが高額査定が期待できます。
定価で換算するとおよそ60万円相当の品
以上の全9点となりますが、定価に換算すると「トータル60万円前後」となります。
中には20年以上前に発売された品などもありますが、状態が良い品も多いです。
そのため購入時の定価に対して「どれくらいの金額が提示されるのか?」というところにも注目していただけたらなと思います。
査定に出した大手買取店8社について
今回9点の品物査定をお願いしたのは「大手買取店を中心とした全8社」です。
- KOMEHYO-コメ兵-
- 大黒屋
- 銀蔵
- おたからや
- ブランドピース
- 質セキネ
- クラタセブン
- 買取プレミアム
ブランド品買取の最大手である「コメ兵」や「大黒屋」、そして過去の査定比較記事で利用した際にも高値を付けてくれた買取業者を中心にピックアップしています。
地域密着型でルイヴィトンに強い質屋
あまりなじみのない業者としては「質セキネ」と「クラタセブン」あたりかなと思います。
質セキネに関しては都内(池袋・新宿・渋谷)に展開する質屋界の中では比較的大手の業者で、クラタセブンは池袋にのみ店舗を構える質・買取店です。
どちらもルイヴィトンには非常に強い傾向があるため、今回は大手との比較対象として含めさせていただきました。
出張買取の専門業者も利用
そして出張買取専門店の「買取プレミアム」に関しても、過去の査定比較時にも非常に高値を付けてくれていて、場合によっては大手買取店以上の査定が出るケースも多いです。
使い勝手も良く、個人的にもかなり優良業者だと感じていますので、こちらも大手との比較対象の一つとさせていただいています。
ルイヴィトンの品物9点の大手8社の査定結果
それでは実際に査定に回って比較した結果を、一覧表にしてまとめたのでチェックしてみてください。
品物ごとの最高値に関しては表の一番左の部分に掲載しています。
(※表では最高額は赤字、最低額は青字にしています。)
最高額 | 大黒屋 | コメ兵 | 銀蔵 | おたからや | ブランドピース | 質セキネ | クラタセブン | 買取プレミアム | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
125,000円 (コメ兵・クラタ) |
70,000円 | 125,000円 | 100,000円 | 100,000円 | 110,000円 | 110,000円 | 125,000円 | 110,000円 | |
18,000円 (クラタセブン) |
2,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 12,000円 | 5,000円 | 18,000円 | 13,000円 | |
12,000円 (BP・買取プレミアム) |
5,000円 | 5,000円 | 7,000円 | 10,000円 | 12,000円 | 7,000円 | 7,000円 | 12,000円 | |
10,000円 (銀蔵) |
5,000円 | 5,000円 | 10,000円 | 5,000円 | 8,000円 | 7,000円 | 買取不可 | 7,000円 | |
35,000円 (コメ兵・クラタ) |
18,000円 | 35,000円 | 20,000円 | 15,000円 | 28,000円 | 20,000円 | 35,000円 | 30,000円 | |
18,000円 (ブランドピース) |
7,000円 | 15,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 18,000円 | 10,000円 | 14,000円 | 15,000円 | |
15,000円 (質セキネ) |
5,000円 | 5,000円 | 5,000円 | 10,000円 | 12,000円 | 15,000円 | 8,000円 | 12,000円 | |
13,000円 (ブランドピース) |
4,000円 | 12,000円 | 10,000円 | 5,000円 | 13,000円 | 7,000円 | 5,000円 | 12,000円 | |
6,000円 (買取プレミアム) |
3,000円 | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 | 4,000円 | 5,000円 | 3,000円 | 6,000円 | |
査定金額の合計 | 217,000円 (BP・買取プレミアム) |
119,000円 | 216,000円 | 176,000円 | 174,000円 | 217,000円 | 186,000円 | 215,000円 | 217,000円 |
全8社の査定額は以上のような結果になりました。
ルイヴィトンに高値をつけた業者について
結果を見ると8社中の下記4社がトータルでは断トツで高値を付けてくれました。
同率1位 ブランドピース:総額217,000円
買取プレミアム:総額217,000円
2位 コメ兵:総額216,000円
3位 クラタセブン:総額215,000円
内容は異なりますがこの4社に関してはトータル金額はほぼ変わらず、ルイヴィトンの査定の水準が非常に高いといって良いと思います。
ただし中身を見ると、全てのアイテムを平均的に高値を付けた1位の2社に対し、コメ兵とクラタセブンは品物によってはずば抜けて高く、品物によっては8社中最安値、また「買取不可」となった品物も出しています。
もっと言うと、2位のコメ兵は「状態の良い品物は抜群に高く、状態の悪い品や古い品は低い評価」という傾向も強く表れていました。
大手の大黒屋を筆頭に安かった買取店
今回の結果で断トツで査定が低かったのが、オレンジの看板が有名な買取店「大黒屋」でした。
ほぼすべての品物で最安値を記録し、合計金額でもおよそ10万円安いというかなり低い水準となりました。
買取店としての知名度や、ルイヴィトンの買取関連キーワードでの集客面から見ても、かなり多くの方がルイヴィトンを売り行くお店であることが予想されるため、この査定結果はショックです。
その他の3社に関しても、9品で比較したときに特別高い金額を提示された品物が圧倒的に少ないことから、売り行く優先順位は低くて良いのかなと感じました。
査定に出してわかったルイヴィトン買取の傾向
今回ルイヴィトンの査定比較の記事を作成するにあたり、買取店8社を利用し実際に査定をおこなってもらいましたが、結果として「ルイヴィトンはかなり高く売れる」こともお分かりいただけたかと思います。
実際に定価60万円相当の中古品が、今売っても22万円程度になるという結果を見ると「ルイヴィトンの買取率は35%程度」となっていて、この数字は数ある高級ブランドの中でも間違いなくトップクラスです。
品物の状態や人気にも多少左右される
しかし、いくら高く売れるルイヴィトンだからといって、品物の状態などによって買取率も大きく異なります。
今回査定に出した品物の中でも、もっとも利率が良かった品がネヴァーフルMMで買取率は「70%程度」となりました。
反対にもっとも悪かった品はイニシャル入りの長財布で買取率は「11%程度」となっています。
状態が良ければ抜群に高く売れる
上記の品以外にも状態の良い品に関しては、購入価格の40%程度付く品も多く、買取店でも高く評価されるケースが多かったです。
しかし傷んでしまった品や、イニシャルネーム入りの品となると、高く売れる買取店は非常に少ないという印象です。
状態の悪い財布はけっこう厳しめの査定になる
今回財布を4点査定に出しましたが、以下のように結果をまとめると状態の悪い品は非常に低評価となっています。
- ポルトフォイユ サラ マルチカラー(状態悪め)
- ポルトフォイユ・アメリア マヒナ(ネーム入り・状態悪め)
- スクレットコンパクト アンプラント(ほぼ新品)
- ポルトフォイユ・コアラ ダミエ(状態良好)
定価7万円前後⇒買取額:12,000円
定価9万円前後⇒買取額:10,000円
定価6万円前後⇒買取額:35,000円
定価5万円前後⇒買取額:18,000円
上の2点は長財布で定価も高額なのに対して、状態が悪かった分査定はどちらも1万円程度と伸びませんでした。
しかし下2点は定価も安めですが、状態が良かった分、定価の高い長財布よりもかなり高いという結果になっています。
多くの買取店で査定員の方もおっしゃっていましたが、「状態の悪い財布に関しては、需要もかなり少ないため高評価は難しい」という傾向が強いです。
まとめ
ルイヴィトンは数ある高級ブランドの中でもトップの人気を誇るブランドなだけあり、中古品の需要も高いです。
そのため相場もある程度固まっているためか、実際に査定を比較しても「金額の差はそこまで大きくなりづらい」と感じました。
仮に今回高額査定にならなかった4社に関しても、一番安かった1社を除けばそこまで大きな損失というほどでもないように思います。
前回おこなった「シャネルの査定比較」や「エルメスバーキンの査定比較」と比較すると、品数が多い割にはどこもまずまずの金額は付けてくれたと思います。
もちろん細かく分ければ、状態の良い品を高く評価してくれるところや、ネーム入りでも高く買取してくれたお店などの差はありましたが、トータルで見るとルイヴィトンは比較的どこでも高く売りやすいブランドということができるかと思います。
しかし少しでも高く売りたいということであれば「買取業者選びも重視することで、数万円以上の得をすることも可能」ではあります。
その際は今回もっともトータル査定金額が高かった「買取プレミアム(公式サイト)」や「ブランドピース(公式サイト)」を利用するのが最善かと思います。
ルイヴィトンを売りたいという方に、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
あわせて読みたい記事