古い品物の中でも特に高額がつきやすく、鑑定してみると誰もがあっと驚くものが「古い切手」「古いお金」といった品物です。
その道に詳しい者でないと、価値は全く把握できないことがほとんどですが、遺品の整理やふとしたタイミングで鑑定に出したら思わぬ大金になったという例も多いです。
今回はそんな「高く売れるレアもの切手、高く売れる古銭や最新のエラーコインの買取情報」などを詳しくまとめています。
実際にどんなところで売ればいいのかというポイントなども徹底解説していきます。
このページの目次
切手や古銭はどこに買取に出せばいいの?
そもそも切手や古銭などは価値がわからない人にとっては、ほとんど無価値です。
これは買取に出すときも一緒で「しっかり価値を見極められるところで鑑定してもらわないと高値が付かない」というのがまず第一です。
切手や古銭などの古物の類は買取できるお店も限られていて、リサイクルショップや質屋などでは正しく目利きすることができません。
同じ古物の中でも高く売れる「着物」も同様ですが、より専門的な知識がある買取業者に査定に出す必要があります。
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切手や古銭を専門に扱う業者は少ない
今回「切手」と「古銭」をまとめるような書き方をしたのも、買取ジャンルにおいてこの二つはかなり近しいところにあるからです。
切手を鑑定できる業者は、たいてい古銭も取り扱いしていることがほとんどで、大きな買取ジャンルとしては「切手・古銭」は同様に括られます。
一般的な質屋やブランド品の買取店などでも、切手や古銭を取り扱いしているところもありますが、正直鑑定に自信をもってやれるところというのはかなり少ないです。
“一応取り扱いはしている・・・”というお店はありますが、それよりも「大々的に切手・古銭を専門に取扱いしている業者のほうが査定も高い」という傾向があります。
切手や古銭の買取におすすめの業者3選
切手や古銭などの買取に強い業者を個人的に集めてみました。
このような古いお宝の鑑定に関してはとにかく知識量が重要になります。
そのため「切手」「古銭」に特に力を入れていて専門的な鑑定ができるかなどといった基準で選んでみました。
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買取プレミアム
- 出張買取で対面対応
- スピードもNo.1
- 出張料・査定料・キャンセル料等一切無料!!
買取プレミアムは「切手」や「古銭」など家に眠るお宝などをメインに鑑定・買取をする業者です。ここは出張買取サービスといってネットで申し込みして最短30分で査定員が自宅まで来て品物を鑑定してくれます。その日のうちにお金に換えることができる優良サービスですが、手数料なども一切無料と鑑定だけなどでも気軽に利用できるのもポイントです。
その場で現金での買取もしてくれるので面倒な手続きなども一切ありません。切手や古銭などの専門分野に特化した鑑定士も多数在籍しているため、査定額が安いということもないので安心です。「切手」と「古銭」専用ページがそれぞれあるのでHPも見やすいです。
管理人のレビュー
買取プレミアムはネットで申し込み1本でその日のうちに(※地域による)自宅に出張してくれるサービスがメインの業者です。宅配買取とは違い対面で鑑定してもらえますし、こちらの希望額なども伝えて、交渉しながら査定してもらえるのが一番のメリットだと思います。古銭や切手などのマニアックな品物に関する知識も抜群で、このジャンルにかなり力を入れている業者は数少なく、高額切手なども安心して任せることができます。値段が気になる品物をお持ちの方は気軽に申し込んでみてください。手数料、出張費用、査定費用などは一切かかりません。
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福ちゃん
- 貴金属やブランド切手・古銭の買取専門店
- 老舗ならではの充実したサービス
- 大阪に3店舗展開する買取店
「福ちゃん」は大阪で店舗展開する老舗買取店です。宅配買取をメインに、出張買取や店舗での買取も行っています。実店舗の買取では天王寺店のみになりますので、こちらに直接持ち込んでの査定も可能になっています。
ブランド品や貴金属の買取に強いですが、中でも切手や古銭などマニアックなジャンルにも強く鑑定士の眼は確かです。使用済み切手などもしっかり値段をつけてくれます。宅配買取や出張買取なども手数料無料で利用できるので、気軽に申し込むことができます。
管理人のレビュー
実店舗を持つお店で切手や古銭の宅配買取もしてる珍しい店舗です。大阪が拠点になっているため、出張買取の場合即日などの素早いサービスは望めませんが、手数料などの費用が一切かからないのは嬉しいところです。HPにもあるようにかなりマニアックな切手や古銭にも対応してくれるため、査定に出す価値はあります。
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おたからや
- なんでもおたから買取
- 業界大手の総合買取店
- 古銭や切手のお宝も高価買取
幅広いおたからを鑑定、査定する総合買取店として知られる「おたかたや」は宅配買取サービスでの利用が盛んです。こちらも手数料など一切無料で簡単にキットの申し込みをして、商品を詰めて送るだけでメールで査定結果が届くサービスです。
金や古銭などの買取にも強いため、貴重な金貨などはかなり高額査定が期待できます。ブランド品をはじめ幅広いジャンルを得意とするため別に売りたいものがあれば合わせて売るとサービス分も加算されて高額査定になります。
管理人のレビュー
幅広いジャンルの買取に強いおたからやですが、メインは金といってもいいほど金貨や古銭の買取には強い傾向があります。こちらは宅配買取のみでの展開ですが、全国どこからでも手数料無料で査定をお願いできるため、需要も高いです。
切手で高く売れるのはどんなもの?
単純に比較できる内容ではないものの「平均的な買取価格では古銭よりも切手のほうが高い」傾向があります。
コレクターも多く、希少価値の高い切手は、素人が思っている何倍もの価格で取引されている品も多いです。
以下は「買取プレミアム」という切手や古銭に強い買取業者の買取事例です。
このように中には数百万もの値が付くコレクションが、まだまだ家に眠っている可能性が高いといわれています。
高く売れる切手の種類について
もちろん高く売れる切手にはいくつか種類もあります。
基本的に古いものほど価値がある傾向がありますが、その他限定品のプレミア切手なども踏まえて高く売れる切手の種類を解説していきます。
日本切手
コレクターが多いものはやはり古い日本の切手です。
以下のような大量生産が始まった「およそ1880年-1950年くらい」までの品物がコレクターの間で盛んに取引されています。
- 小判切手(1876-1892)
- 菊切手(1899-1908)
- 軍事切手(1910-1944)
- 航空切手(1929-1953)
これらは当時普通に利用されていた切手ですが、現在ではレア切手として高値で取引されています。
価値のあるものだと10万円単位でやり取りされるものも多数存在します。
基本的にこれ以降の切手については、限定品などでない限りほぼ価値はないといっても過言ではありません。
限定販売されたプレミア切手
中には記念切手としてその時期に限られた数しか販売されなかった切手も存在します。
記念切手としてプレミア価値が高い品の有名どころは以下です。
- 見返り美人
- 月に雁
- えび蔵(市川海老蔵)
- ビードロを吹く娘
これらは普通に利用されるために流通していたものではなく、あらかじめ期間限定で販売された品なので希少価値も高いです。
限定品というだけあり、当時の浮世絵などのデザインが元となっていたり、一見変わったデザインの品が多いのが限定切手の特徴です。
高値が付く品ですと、バラで1枚あたり「300円-5,000円程度」値段が付く品もあります。
中国切手
価値のわからない素人には意外かもしれませんが、日本切手のほかに「中国切手」もコレクターの間ではかなり人気があります。
中国切手は当時の中国の情勢などもあり希少性が高いものも多く、世界中から投機の対象とされているほど資産価値が高い古物です。
そのため価値の高い品は日本切手よりも数倍価値が高い品も多いです。
レプリカも出回るほど人気の中国切手「赤猿」
中国切手の中でも特に人気といわれているのが「赤猿」という切手です。
意外にも1980年製造と最近作られたものに感じますが、中華人民共和国の中国郵政が初めて発行した切手であり、販売数も500万枚と制限されていたため非常に貴重で価値の高い切手です。
この赤猿に関しては広く流通しているプレミア切手の中では、もっとも価値が高い一品と言われ「バラ切手でも一枚10万円程度」の価値があります。
当然シートで残っている場合は1シート72枚になりますので、とんでもない値段になります・・・
新しめの切手は売れるのか?
記念切手の中には最近の品も含まれています。
ですが最近は切手をコレクションする趣味というのがめっきり減っていますので、「入手が困難な切手」というものがほとんどなく、最近の切手で数十万円以上の価値が出るようなものはまずありません。
そもそも切手をコレクションするというブームが起こったのは、1950年から1970年くらいの間といわれ、東京オリンピックがあった1964年あたりがピークともいわれています。
そのため価値のある切手はこれ以前のものが多く、ましてや戦前のものなどはさらに希少性も高いため、高額な値段で売ることができるのです。
切手はある程度時間が経ってから価値が出る品が多い
今でも販売されている記念切手などは、基本的には売らずにとっておいたほうが良いと思います。
現在高値で取引されている品物も、当時はそこまで高額な品ではなかったにもかかわらず、時間とともに希少価値も高まり値段が高騰しています。
新しめの切手は高く売ることはできませんが、数十年後に今より高値が付いているという可能性は大いにありえるのです。
比較的新しい切手は無理して売るのではなく、取っておくことで将来のお宝となっていることを期待しましょう。
古銭で高く売れるのはどんなもの?
古銭とは古いお金を総称する呼び方です。
時代はかなり幅広く、紙幣などが登場する前の小判から、昔のお札などまで幅広く古銭と定義されています。
古銭の場合にも価値のあるものであれば数万円、数十万円の値段が付くことがあります。切手と同様に古い品ほど価値が高いのが傾向です。
ただしお金に関しては、円であれば法律上そのままの額面として使えます。
そのため新しめのお札などは、その何十倍になるということはまずありません。(※後述するキリ番、エラーコインなどでない限り)
「100円-10,000円の紙幣」はどんなに綺麗に残されていても、期待するほどのお宝価格にはなりません。
最も価値のある古銭は現代のお札以前の「古い小判や金貨などのお金」となります。
小判と古金銀について
買取する上でもっとも期待が持てるのが「小判」や「古金銀」です。
これらは1600年-からお金として使われていたもので、当時は素材に金が使用されていたこともあり、現代での素材としての価値も非常に高いです。
小判とは
小判はいわゆる大判につぐ価値のある古銭で、1600年から1900年くらいにかけて製造されていました。
その間10種類もの小判が製造されていて、基本的には古いものほど価値が高く、高いもので一つ100万円以上で取引されるものもあります。
もっとも価値が高い古銭といっても過言ではないほど、今でも高い価値を誇っています。
古金銀とは
古金銀とは小判と同じくらいの時代に流通していた「金貨」や「銀貨」の総称です。
「判金」や「朱銀」ともいわれます。こちらは小判よりも種類がとても多く、大きさが四角いのも特徴です。
わからない人から見ると“これはお金なのか?”という見た目をしています。
素材が金か銀によっても価値が違いますが、価値の高いもので一つ20万くらいで売ることができます。
古いものほど金の含有量も高い
昔の小判や金貨などは本物の「金」が使用されていました。
しかし金はとても柔らかいので、中に銀などの混ぜ物をして加工した金が使用されていました。
そして時代背景や日本の情勢とともに金が使われる量もどんどん減っていき、今では当然金を使用した硬貨は存在していません。
1600年の初期に作られた小判や金貨は「金の含有量が80%(※現在でいう18K相当)」を超えるものも多く、買取において最も価値がある古銭もこの時代のものです。
知識のない業者でも高値で売れてしまうというジレンマ
実際に古いお金類は素材に金を使用していたりする品も多く、現在の価値に置き換えても価値が高い品も多いです。
そのため古銭に知識のない買取業者でも金の価値に換算して値段をつけることができます。(実際にそれだけで数十万円という例もあります)
しかしそれは「古銭としての希少価値は一切排除した金額」ですので、古銭としての価値をプラスで見れるところでないとおすすめできません。
金で作られた小判などは、どこで売っても高く売ることができますが、古銭の価値を目利きできる業者で売ることでより高値が付きます。
オリンピック記念硬貨や天皇出産記念硬貨などの価値
記念硬貨類に関しては価値もピンキリで、古銭よりは高値が付きません。
しかし中には純金製の品などそもそもが高価だった品に関しては、売値もほとんど落ちずに数十万円の値が付くものもあります。
天皇陛下御成婚の記念硬貨で15万円以上の買取額がつくものなど、高額査定を謳う品も多いですが、この手の品物はそもそもの売値が10万円くらいであることが多いので、プレミア価値などはほとんどないケースがほとんどです。
決して高く売れないということはありませんが、思わぬお宝にはなりづらいかもしれません。
現行の紙幣や硬貨でも高値で売れる品
実際古銭でなくとも現行のお札などでも高値が付くケースもあります。
それは大きく分けると以下のケースのどれかに分類されます。
- キリ番:製造番号のキリが良いお札
- ゾロ目:製造番号がゾロ目のお札
- エラー品:製造ミス・印刷ミスなどがあるお札や硬貨
このような一般に流通している現行のお金でも、通常よりもレアな品物に関しては高値が付く場合があります。
ただし現行の品に関しては「ほぼ未使用の美品でないと値段は限りなく安い」という傾向があるため、「たまたま手に入ったギザ十」のような感覚の品はまず高く売れません。
キリ番やゾロ目や連番などのお札
硬貨には番号などは振られていませんが、日本円の紙幣にはすべて製造番号が振られています。
この番号がキリの良いお札や、珍しい数字のお札はマニアの間で高い値段で取引されています。
以下のような製造番号の品はかなり高値が付きやすいです。
- A000001A
- TC111111A
- CC000001A
- SC123456A
先頭のアルファベットに関しては「一桁の品が製造が古い品」となり、一巡すると二桁のアルファベットが使用されます。
この中でもっとも価値が高いのは一番上のようなキリ番の品です。
普通に使ったら千円でも売れば数百万円!?
キリ番だろうが連番だろうが普通に使ってしまったら、そのお金そのものの価値にしかなりません。
ただキリ番などのお札には数百万円以上の値段が付けられる品もあります。
もし家にあるという方は必ず、専門の鑑定士に価値を判断してもらってからお財布に入れるようにしましょう。
エラーコインやエラー紙幣について
エラーコインというのは製造の過程でミスがあり、あり得ない形で流通してしまった硬貨のことです。
同じく紙幣の場合もエラー紙幣はありますが、エラーの数は圧倒的に硬貨のほうが多いです。
低い確率ですがエラーコインは普段生活していても遭遇する可能性のありますが、基本的に「状態の良い品しか値段が付かない」という点はキリ番などの紙幣と同じです。
一目でわかるようなミスほど値段が高いため、そういったレアなものは自販機などの機器に通らないなどの弊害もあり、まず普通に流通はしていないと思います。
穴あき硬貨の「穴なし」「穴ズレ」
これは5円玉もしくは50円玉の穴が製造の過程でずれていたり、なかったりするものを差します。
どれくらい大きくずれているかなどの希少性によって値段が変わります。
あくまで参考例ですが、穴ズレの50円玉は買取額「5万円程度」、穴ナシの50円玉で買取額「50万円程度」という例もあり、よりエラーが大きな品物ほど高値になる傾向があります。
印刷プリントミスのお金
紙幣や硬貨のプリントミス、それも大きなミスがある場合はかなりの高額査定も期待できます。
定番のものだと「印刷がずれていたり」「印刷が反対向きになっている」「片面が印刷されていない」などがあります。
実際に1万円札の印刷ミスで両面に福沢諭吉がプリントされたお札が、70万円近くでやり取りされた例もあり、こちらもミスが大きな品ほど価値が高いとされています。
最近見なくなった二千円札は売れるのか?
一世を風靡してその後急に見なくなった「二千円札」ですが、ここまで見なくなると「プレミア価値があるんじゃないか!?」と思われるかもしれませんが、二千円札に関しては特に価値があがったりはしていません。
実際今でも金融機関に行けば普通に手に入るお札です。
ただ流通数が少ないことには変わりないので「二千円札でかつキリ番」などとなれば、かなりの高値が付く可能性もあります。
しかし今のところは価値が上がったりはしていませんので、普通に使うしか道はありません。
まとめ
今回は価値のある「切手」と「古銭やお金類」についてまとめて解説していきました。
実際にコレクターとして、切手と古銭のどちらもコレクションしている方も多いですし、専門買取業者としてはどちらも専門に査定できるというところが多いです。
素人目には価値が非常に判断しづらい品物ではありますが、実際に査定に出してみるとかなり驚きの高額となるケースも多いです。
かなり珍しい古銭などは別ですが、海外切手などは世界的にコレクターなども多く相場がある世界ですので、もちろん変動などもします。
他の不用品以上に、査定にはより専門的な知識が必要なことは言うまでもありませんので、ここで上記したような専門業者などで査定に出すことをおすすめいたします。
少しでも切手や古銭を売る際にこの記事が参考になれば幸いです。
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