買取業者8社比較

資産としても価値が高い「金(ゴールド)」ですが、実際に売ろうとした時どこで売るのがベストなのか?はたまた「買取業者によってどれくらい違いがあるか?」気になったことはありませんか。

金には株式や外国為替などと同じく取引市場があり日々相場が変動しています。ですが「その市場の相場=買取額」になるかというと決してそうではありません。

あくまで「相場を元にして業者が買取価格を決めている」に過ぎません。(業者によっては利益をがっつり差っ引いたり・・・なんて話はまた次回にでも)

今回1円でも高く金の品物を売りたいときはどこの業者が良いのか、実際に大手ブランド品・貴金属の買取業者8社を回って調査してきました。

査定に回ったのは「大黒屋」「(質)大黒屋」「質セキネ」「KOMEHYO(コメ兵)」「銀蔵」「クラタセブン」「ブランドピース」「七福神」の計8社です。

8社の中で一番高い金額を提示してくれるのはどこなのか解説していきます。

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今回査定に出した金のネックレス

査定に出した金のネックレスとコイン

今回査定に出したのは金のネックレスチェーンとメイプルリーフコインと呼ばれるネックレスのトップにもなる金のコインの2つです。

  • ネックレスは18K素材
  • コインは24K素材(純金)※

※正確にはコインは純金だが外枠には18Kが使用されている

純金素材と、18K素材の金額の差などにも注目してご覧いただければと思います。

金の重さを測っておく

金の値段はそもそも相場がありますので、だいたいの金額を知るためにあらかじめグラム数を測っておきたいと思います。

計測に使用したのは簡易的な測りですので、多少は誤差があるかもしれませんが、以下のような重さになりました。

ネックレスとコインそれぞれの重量

金相場は24Kで現在「グラム4,870円程度」です。

18Kは金の含有量が75%でその他の25%が別の金属ですので、24Kの相場をそのまま4分の3するとだいたいの相場がわかります。

よって現在の金相場に換算すると、以下のような価値が金の価値といえます。

24Kの相場:グラムあたり4,870円
18Kの相場:グラムあたり3,652円

19万円程度が相場を元にした予想価格

上記のような相場を元に、2つの品物を現在の価値に置き換えると以下のような金額になることが予想されます。

ネックレス部分:3,652円×29.9グラム=109,194円
コイン部分:4,870円×17.2=83,764円
計:192,958円

これが「相場上での相当価格」となります。

買取の場合純粋にこの価格以上出ることはありませんが、この数値に近いほど高い金額を提示した業者ということになります。

大手8社の金の査定結果

それでは実際の査定結果を見ていきたいと思います。

8社の査定結果は以下の表にまとめています。

18Kネックレス 24Kコイン
コメ兵 105,500円 73,800円 179,300円
大黒屋 98,340円 71,020円 169,360円
セキネ 103,700円 72,500円 176,200円
(質)大黒屋 102,500円 75,000円 177,500円
七福神 107,161円 78,429円 185,590円
銀蔵 104,000円 72,000円 176,000円
クラタセブン 104,660円 77,830円 182,490円
ブランドピース 101,500円 78,200円 179,700円
MAXの差額 -8,821円 -7,409円 -16,230円

以上のような結果となり上位三社は以下です。

1位 七福神:185,590円
2位 クラタセブン:182,490円
3位 ブランドピース:179,700円

とても分かりやすく「七福神」がネックレスとコインともに最高値、反対に「大黒屋」がどちらも最安値という結果になりました。

そして同じものを査定に出したにも関わらず「最大で16,230円の差」が出ることがわかりました。

もっとも高額だった七福神で換金

七福神で換金した証

もっとも高かった七福神さんで「185,590円」に換金させていただきました。

七福神さんは実際の「金相場の価格より7,000円程度安いだけ」とかなり近づいてくれたと思います。

ポイントを挙げるとすれば、24Kのコイン部分の枠は18Kとのことで、実測ではその部分を踏まえることができず全て24Kとして換算しましたので、その分が相場価格との少しの差になっているとも思われます。

そこを差し引けばほとんど相場の価格と同じといってもよいのではないでしょうか。

どうして同じ金でも買取業者によって差が出るのか?

大黒屋の比較画像
(写真:大黒屋(オレンジの看板)と(質)大黒屋は名前は同じですが別のお店。)

なぜ大手である大黒屋は査定金額がこうも安かったのでしょうか。

相場がある程度決まっている金でどうして業者ごとに査定金額が違うかというと、一番は卸先の違いです。

販売方法が業者によって異なるため査定に差額が生まれる

基本的に一番高く買取できるパターンとしては「自社店頭でそのまま販売できる」もしくは「海外などに高値で売れるルートがある(※金の場合はインドや中国が主流)」のどちらかとなります。

今回のような金のネックレスなどの場合は業者によって以下の二つの判断に分かれます。

  • 商品としてそのまま売ることができるか
  • 熔解して金だけを取り出し素材として売る

業者によって上記の判断が異なるため、熔解する場合には手間賃がかかり、その分だけ査定が安くなる傾向があります。

反対にそのまま販売できるような、金のアクセサリーの販売力に長けた業者であれば、強気な金額を提示することができるのです。

例えば、ルイヴィトンが一番売れるお店ならばルイヴィトンの買取金額も一番高いというのも同じ理論で、買取業者の査定の高さは販売力に比例する部分も大きいです。

金は悪質な買取業者も存在する

今回は大手の業者ばかりということで査定金額にもあまりばらつきは出なかったほうだと思います。

ですが悪質な貴金属買取業者だと「24Kの品物を18Kだと言ってきたり」「実際のグラム数より少なく言ってくる」業者なども存在します。

熔解手数料などと言って金相場より明らかに安い金額で計算する業者もありますので、信頼できる業者選びも重要です。

中には純金にも関わらず、グラム2,000円などと言ってくる業者も少なからずありますので、事前の金相場の調査などは最低限おこないましょう。

まとめ

「18Kのネックレスチェーン」と「24Kのコイン(外枠が18K)」という品物を実際に査定に出してみて検証しました。

査定にかかる時間も平均して3-5分程度、長くとも10分程度と業者による差はほとんどありませんでした。

金のような高額な品物を査定に出す際はあらかじめ相場を調べておいたり、品物の重さを測っておいたりしておくと安全です。

ちなみに金はブランド品などでない限りは何を売っても今回のように「業者が定めた買取単価×重さ(グラム)」での査定となります。

今回一番安かった大黒屋にて別日にまた違う金のネックレスを査定に出したとしても、この中ではまた同じように一番安いという結果になると思われます。

今回の検証結果が金を売りたいという方に、少しでもご参考になればと思います。

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