純金は今いくらで売れるのか

固形資産の中でも、一般的にもっとも資産価値が高く「価格変動が少ないことでも知られている金」ですが、実際に売るときには注意が必要です。

もちろん一口に金といっても「貴金属・アクセサリーなのか、金貨・インゴットなのか」でも違いがあります。

金は世界的に投資の対象とされていて、相場があることも知られていますが、実際に売るときには業者による金額差なども発生します。

より金を高く売れる業者についてや、金を売るときの気を付けたいポイントなどを解説していきます。

金の種類による違い

金(ゴールド)といっても様々な種類があります。

素材としても純金を使用しているのか、混ぜ物をした「18金」のようなものまでいろいろです。

そして「アクセサリー」なのか「金貨」なのかでも変わってきます。

金のグレードと種類

金にはいわゆる一番純度が高いものを「純金」として、以下のように「~K」といったような表記で分類されます。

  • 24K(純金)
  • 22K(アクセサリーで稀に使用)
  • 18K(加工される金で一番多い)
  • 14K(定価価格帯のアクセサリーで使用)
  • 10K(金管楽器など用途が多様)

主にアクセサリーの場合はどの金が使用されているかで、素材としての価値が大きく変わってきます。

18KのKは純度を表す

「K」とは「カラット:Karat」の略であり、金の純度を表す単位です。

金の純度を24分割して表した単位で、24Kが24/24、純度100%のいわゆる「純金」で、18Kは18/24、純度75%のゴールドという意味です。

ダイアモンドの質量などの単位で同じ「カラット」というものがありますが、実はまったく別の単位です。(こっちは「carat」と表記します)

ちなみに18Kと18金は同じですが、K=キンの略ではなく、18Kなどは世界基準の指標です。

アクセサリーなどで使用されるのは「14K-22K」

アクセサリーとして使用されるゴールド

アクセサリーとして市場に出回っているゴールドはほとんどが14K~22Kを使用されたものです。

純度100%の24Kは柔らかすぎて加工に向かないため、アクセサリーなどに使用されることは少ないです。(※一部メープルコインのトップなどに使用されるケースはあります。)

アクセサリーのように宝飾品と使用される場合には、金以外にも銅などを含んだ18Kなどの混合物のほうが適切とされています。

以下は細かな素材ごとの特徴や大まかな単価目安などを解説しています。

10Kゴールドの特徴

半分以上混ぜ物のゴールドで、安価で加工しやすいためためアクセサリーだけでなく、金管楽器など幅広く利用されている素材です。

金が高騰した際に広く出回るようになり、もっとも様々なシーンで見かけるゴールドです。金の含有率も低いため、資産価値としてはもっとも安価です。

グラム単価:1,800円-2,000円程度(2018年5月現在)

14Kのゴールドの特徴

14Kは純度が低いため、18Kなどより低価格なアクセサリーなどで使用されています。

混合物の割合が多いため、傷つきにくかったり、素材としては優秀ですが、買取時には比較的安い査定です。ノーブランドの14K以下のゴールドアクセサリーは査定の対象外とするお店も多いです。

グラム単価:2,600円-2,800円程度(2018年5月現在)

18Kのゴールドの特徴

アクセサリーにおいてもっとも流通量が多いのが、金の含有量が75%の18Kゴールドです。

加工もしやすく、ほどよく硬度などもあり、かつゴールドの輝きや美しさもあるため、一番アクセサリーに使用しやすい素材です。ホワイトゴールドやピンクゴールドなど、多数の種類があります。

グラム単価:3,600円-3,800円程度(2018年5月現在)

22Kゴールドの特徴

アクセサリーとして使用できる範囲だと、22Kがもっとも純度が高いゴールドです。見た目も14Kや18Kとは違い、黄金色も濃く重厚感があります。

銅などと比較して、金はもっとも質量もあるため、22Kのアクセサリーはとても重いです。

グラム単価:4,300円-4,500円程度(2018年5月現在)

24Kゴールド(純金)の特徴

純度99.9%以上のゴールドを純金と呼びます。純金製のものはアクセサリー類などではまず見かけません。

柔らかく傷つきやすいため、加工に向かないのが一番の理由です。いわゆる「純金積み立て」などで使用される金は「24K」を指します。

古い金貨などで使用されていたりするので、買取相場でも一番の高値が期待できます。

グラム単価:4,700円-4,900円程度(2018年5月現在)

金貨・インゴットとしての金の価値

インゴットなどの純金

アクセサリーのほかにも金貨やインゴット(地金)として金を保有している方も多いです。

これらは主に投資用として販売されている固形資産ですので、まず間違いなく「純金」が使用されています。

インゴットに関しては一般的にはもっとも大きなサイズで1kg、500g、100gまでが一般的なサイズです。

1kgともなればそれ一つで今の相場に置き換えても500万円程度の価値になっていますから、かなり高額な固形資産です。

インゴットには様々な情報が刻印されている

金貨やインゴットの場合、グラム数がわからないというときでも、たいていは本体のどこかに刻印がされています。

  • 製造元
  • グラム数
  • 品位表示(純度)

これらの情報は刻印されている場合が多いため、インゴットの価値がいくらかわからないというケースはないはずです。

国内だと「三菱マテリアル」「田中貴金属」などが販売しているインゴットが有名です。

今、金は売り時なのか?

ずばり今金は売り時なのか?という話ですが、個人的には「売っても良いと思えるくらいの水準」であることは間違いないかと思います。

現在は金の相場はかなり高騰していて、過去の相場から見ても非常に高値を付けています。

実際にここ40年くらいの金相場の推移は以下です。

過去40年の金相場推移

こちらは「1975年以降の年平均金相場」を5年ごとにグラフ化したものです。

1980年の相場は過去最大の金バブルとされていて、この年につけた「最高値6,495円」が今もなお過去最高額です。

これは石油危機や中東の情勢が悪化したことが原因とされています。

これ以降は金相場は落ち着きを取り戻し、大きなサイクルの中で今現在また過去最高の水準に近づきつつあることが、グラフからもうかがえるかと思います。

2000年以降は今が最高値

上のグラフをさらに2000年以降に限定し分析したものが以下のグラフです。

金相場推移2000年以降

2000年以降はこうして緩やかですが、常に右肩上がりを続けています。

ここ5年ほど膠着状態ではありますが、今年はさらに上向きだといわれています。

もちろん今後も上がり続けると予想する専門家は多いものの、過去に金を購入した方にとっては売って損をする相場でないことは確かかと思います。

金の相場が安定している理由

金の相場は常に変動しています。

しかし金は比較的相場が安定していると言われていて「純金積み立て」などの投資先としても非常に人気が高いです。

金の価値が安定している理由としては以下の理由が挙げられます。

  • 今も採掘し続けていて、尽きることがない
  • 宝飾品・工業品と両面から価値が見込める

金は今も採掘され続けていて、再利用することもできます。そのため石油や原油などのように有限資産よりも価値が高いとされています。

そして錆びたり腐食することもなく輝きを保ち続けることかた宝飾品としても用いられます。

主に金は宝飾品として使用されることがメインですが、PC部品や携帯電話などの電化製品に使われる工業品としての側面もあります。

景気が悪くなると宝飾品などの需要は落ちますが、工業品としての需要が高まります。

どちらの側面をもっているからこそ、金の需要が極端に落ちるということありません。

素材としての希少性や汎用性から、金の資産価値は安定しているといわれています。

為替の影響は受ける

金の相場の指標はロンドンの金市場が目安になっています。ここでは世界中の純金が集まり売買取引されていて、米ドルが使用されています。

そのため金の相場は、米ドルを日本円に換算した額で算出されます。

なので為替の影響には大きく左右されます。

一般的には「金は円高が買い時、円安の時が売り時」だと言われています。

純金は自然界からは取れない

採掘で得られる金は「自然金」と呼ばれるもので、鉱山などから採掘される山金、川底などから採取される砂金などがあります。

これらは自然に形成される過程で、不純物が混入するため純金ではありません。

山金は14K程度、砂金は22K程度の純度と言われています。純金と呼ばれる純度99.9%のものはこれらを採取して、加工することで初めて生み出されるのです。

そのため資産としては純金がより価値があるとされていて、投資先としては純金が目安にされることが多いです。

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金の買取の基本や気を付けるべき点

ここから金の売るときに気を付けることや、金の買取における基本的な情報などを解説していきます。

実際に買取において気を付けるべきポイントは以下に二つです。

  • 金の相場に対して適正価格かどうか?
  • アクセサリーとしての付加価値を判断できているか?

適正価格かどうかかというのは当たり前のことのように思えますが、実際に買取業者の中では「以上に安い金相場で金額提示してくる業者」も存在します。

グラム単価3,000円とかです・・・当然ながらこういう業者は絶対に避けましょう。

そしてアクセサリーの場合は「ゴールド以外の素材が使用されている品」も多いです。

ダイヤモンドや色石などが含まれていたりする品はそういった付加価値にもプラス評価してくれる業者がベストです。

金の買取におすすめの業者3選

金の買取が高い業者を個人的にピックアップしてみました。

金の品物はブランド品か、ノーブランド品かでも買取相場が高いところが変わってくるため、品物に応じて使い分けるのがベストです。

  1. コメ兵

    コメ兵ジュエリー

    買取実績 5.0
    対応速度 4.5
    オススメ度 5.0
    業界最大手!
    ブランド貴金属買取No.1
    ブランドジュエリーに圧倒的に強い!

    「コメ兵」は業界最大手のブランド品・貴金属買取店です。金やプラチナをはじめ貴金属類の買取には非常に強く、金の買取レートも高めです。最大手だけあって小売販売にも非常に強いため、特にブランドジュエリーに関しては他店以上の金額を付けてくれる傾向が強いです。

    ノーブランドジュエリーを売るのには適しませんが、カルティエやブルガリなどの金の品物を売るのには非常におすすめです。金の品物は通常目方(金の重さの金額)しかつきませんが、ブランド品の販売にも強いコメ兵ではブランドの評価もしっかり上乗せしてくれるためより高い値段で売ることができます。

    管理人のレビュー

    コメ兵はブランド品だけでなく、貴金属類の買取にも非常に強いです。金のレートが高いことはもちろん、幅広いブランドに対する知識も備えているため、古いブランドモノの金製品なんかもかなり高く査定してくれます。ノーブランド品を売るのには適しませんが、高級ブランドの品であればコメ兵がおすすめです。

  2. GoldEco(ゴールドエコ)

    ゴールドエコ

    買取実績 4.5
    対応速度 4.0
    オススメ度 4.5
    貴金属買取
    ゴールド専門!
    金や貴金属に強い高額買取!

    主に金(ゴールド)や貴金属・ジュエリー類などを専門に取り扱っていて、ブランド品バッグや高級時計などの買取もおこなっている「GoldEco(ゴールドエコ)」、傷や汚れがあったり、K10~など幅広いゴールドを取り扱っています

    宅配買取ができ最短で3日で入金できるスピードも好評です。手数料・送料・査定料も無料で申し込みができ、運送保険なども付帯していて、査定も丁寧でかつ公式サイトの実績にもある通り大変豊富な実績を誇ります。

    管理人のレビュー

    ゴールドの査定に高い自信を持つゴールドエコ。ゴールド製品をK10から純金、アクセサリー類からインゴット(金塊)まで幅広く査定をおこなってくれます。宅配買取の業者のため、家にいながら無料で査定ができます。宅配キットや梱包材もしっかりしていて、運送保険もあるため安心して査定に出すことができる業者です。

  3. リファウンデーション

    リファウンデーション

    買取実績 4.0
    対応速度 3.5
    オススメ度 4.0
    宅配買取に強い!
    池袋の貴金属専門買取店
    実店舗も持つ貴金属類に強い高額査定!

    実店舗と宅配買取を同時に展開している大手買取店の「リファウンデーション」はブランド品のほかにも、ゴールドや貴金属の買取にもとても力を入れていて、宅配買取・店舗買取のどちらでも高額な査定が可能です。

    ここは事前に簡単な見積もりが取れる事前見積もりサービスや、宅配買取にも「スピード買取」「ベーシック買取」の2種類があります。ホームページもとても見やすく、リアルタイムで金の相場を確認することができます。

    管理人のレビュー

    ブランド品の買取に定評があるリファウンデーションですが、貴金属の買取にもとても力をいれています。キャンセル料も無料なのと、ブランドやデザインなども細かく加味してくれることも高評価のポイントです。池袋に実店舗も構えているので、足を運ぶ余裕があれば実際に出向いてみるのもよいでしょう。

18Kを使用したジュエリーなどは素材だけの価値しかつかない場合も

ゴールドのアクセサリーの場合だと、18K素材を使用しつつもダイヤモンドなどの宝石類が使われている品も多いです。

ただし古い品や、ノーブランドの品、またはダイヤなどの石が小さく価値が低い場合なんかだと、金の価値以外の付加価値が付かないケースも多いです。

こういった判断は買取業者各々で判断が異なるところで、基本的にこうした18K素材のアクセサリーなどは、買取した後そのまま店頭などで売りに出されるか、もしくは買取した後は溶解され、素材の金だけを抽出して売られるかの二択です。

簡単にいうと「中古品として売れそうにない品はどんなに豪華な宝石など付いていても価値がない」と判断されてしまうのです。

なんでほかの宝石もついているのに、金の重さでしか値段が付かないのか?と思われるかもしれませんが、中古品として価値があるのは金の部分だけというジュエリー類も存在します。

古いノーブランドジュエリーなんかだと、基本的にそのまま販売するのは難しいため、金の重さの値段しかつかないケースが多いです。

気を付けたい悪質な金買取業者の例

実際に貴金属の買取業者の中には悪質な業者も少なからず存在します。

単純に金相場が安い以外にも、グラム数を正確に計っていなかったりして少しでも安く買取しようとする業者がいまだにあります。

基本的に金は「1gいくら」という相場の元で金額が提示されますが、アクセサリー類、特に一部に金が使用されているものなどは、素人では正確な「金だけのグラム数」を測るのが難しい品もあります。

そのためそれを言い訳にあらかじめ「本来より少なく見積もった金額を提示してくる」業者なんかもいるため、こうした業者には注意しなくてはなりません。

ゴールドを使用したアクセサリーで特に高級ブランド品などの場合は、グラム単位以上の付加価値が付く品も多いです。(※人気のない品などは付かない場合もあります。)

ブランド品の査定でグラム単価のみの金額提示された場合には、念のため「ブランド品なのにグラム料金しか出ないのですか?」と軽く聞いてみると良いでしょう。

これに対して「じゃあ・・・」といってすぐに金額を上げてくる業者は、個人的には売らないほうが無難です。

まとめ

「金の買取」というテーマに関して今回は解説していきました。

金に関して資産価値が高いというのは誰もが知るところかと思いますが、実際にいつ売ったらいいのか?どこで売ったらいいのか?というのはわからないという人も多いかと思います。

実際に金のアクセサリーや金貨などを売りたいという方の少しでも参考になれば幸いです。

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