今まで「Dior(ディオール)」は買取においては、そこまで高く買取できるブランドではありませんでした。
しかし近年、古くからディオールの定番である「トロッター柄」のヴィンテージ人気が高くなっていて、全体的に買取相場が上がってきています。
またサドルバッグなどの古い品でも、海外の女優が着用したこととで、買取相場が急上昇した例もあり、買取市場でも注目度が高いブランドになりつつあります。
ここでは、ディオールの買取に関する情報を、詳細に解説していますので、売りたいと考えている方は参考にしてみてください。
このページの目次
ディオールの売値の目安と買取率
まずは大まかなディオールの品物の金額目安を買取率で解説すると、
- バッグ:20%前後
- 財布:10%前後
- アクセサリー:10%以下
これくらいの数字になります。
10万円のバッグだと買取額2万円、7万円の財布だと7千円程度が平均的な目安になります。(※中古品として綺麗すぎず、汚すぎずくらいを基準)
正直平均で見ると、高値が期待できる確率は高くありません。
トロッター柄などキャンバス生地が多く買取率が伸びにくい
ディオールの品物でもっとも定番と言えるトロッター柄はキャンバス素材です。
そのためディオールは布素材の品物が非常に多く、汚れやすかったり、ダメージが出やすいキャンバス生地の品物は買取においては高値が付きづらいです。
反面、比較的新しめのディオールであれば、革素材の品物も多くラインナップされているため、最近の品であれば上記の平均買取率は上回ることも多いです。
カナージュ柄のレザーモデルが高値
キャンバス生地のトロッター柄よりも、カナージュ柄の方がレザー製品が多いため、買取率は高めです。
ただエナメルモデルも多く、エナメルの場合使い古してしまうと、キャンバス生地同様に、かなり査定が減額されてしまいます。
財布や小物類は人気が少し低め
ディオールの財布などは、他のルイヴィトンやシャネルなどと比較すると、中古での人気がやや落ちます。
また財布は使用感が少しでも出てしまうと、大幅に値段が下がってしまいます。
ディオールの財布であれば、最新の財布でもない限り、かなり綺麗な品でも1万円くらいが限界です。
ヴィンテージ品は一部高騰している
また、ディオールは一部のヴィンテージ品が高騰しているケースもあります。
詳しくは下の項目で解説しますが、一年前に買取相場2万円前後だった品が、今年に入って相場10万円越えした例もあり、ヴィンテージ人気が高いブランドの一つです。
ディオールの主要な品物や高く売れる品について
次にディオールの主要な品物の、実際の買取相場の目安や、今高く売れる注目の品物などについて解説していきます。
ディオールの主要なバッグには以下のようなものがあります。
ディオールの人気バッグの買取相場
ディオールの場合、人気のある定番バッグと言われる品はそこまで多くありません。
- レディディオール
- パナレアトート
- ディオラマ
大きく分けるとこの3つがディオールの中で人気の高いバッグです。
ディオールのバッグと区分しても、半数以上が上記3つのどれかに当てはまるのではないかと思います。
レディディオールの買取相場
レディディオール
定価:48万円前後
買取相場12万円-16万円
ディオールでもっとも定番とされているのが「レディディオール」です。
上記の目安は比較的新しめの品に限りますが、ヴィンテージ品なども多いです。
素材の種類も豊富でレザーやエナメルだけでなく、安価なナイロン素材の品などもあり、それによっても金額が大きく異なります。
レザー製の品物であれば、古いヴィンテージ品で買取相場3万円から、新しめのもので買取相場15万円前後が目安となります。
パナレアトートの買取相場
パナレアトート
定価:10万円前後
買取相場1万円-4万円
「パナレアトート」は、新作としてラインナップされてない廃盤になっているモデルですが、持っている方は非常に多いです。
シンプルなトートバッグタイプのレディディオールのようなデザインですので、中古市場でも人気が高いです。
比較的古い品のため、状態が良いというのはかなり難しいですが、綺麗な品物であれば現在でも4万円以上つく場合もあります。
ディオラマの買取相場
ディオラマ
定価:40万円前後
買取相場15万円-20万円
近年発売されたモデルの中でもっとも人気が高いのが「ディオラマ」というショルダーバッグです。
新しい品物なので定価もかなり高額ですが、その分買取率も30%以上は堅いです。
現段階では、ディオールの中でも屈指の高く売れるバッグといって過言ではありません。
今もっとも高く売れる「サドルバッグ」
近年のディオールの買取市場を語る上で「サドルバッグ」は欠かせません。
ディオールのバッグの中でも、ここ数年でもっとも買取相場が上昇したのはサドルバッグです。
古くからラインナップされていた定番品の一つで、特に買取で高く売れるなどの特徴はないモデルでしたが、今年海外の有名な女優が着用して以来、世界的に需要が高まりました。
去年は買取1万円だった品が今は8万円で売れる
サドルバッグに関しては、去年くらいまでは、買取相場1万円前後のバッグでした。
しかし今では買取相場8万円前後にまで上昇しています。
古いサドルバッグは定価が10万円くらいですので、買取率は最大80%近くに及ぶ品も存在します。
また、サドルバッグに関しては、今年復刻モデルとして新品も販売されています。
新品の定価は現在30万円前後となっているため、そういった影響もあり買取相場が上昇したのです。
サドルバッグでも高く売れないものもある
サドルバッグは種類があって、高く売れるのは「CかD、もしくは両方の金具がついている品」に限ります。
古い品物の中には、どちらの金具も付いていないサドルバッグも存在していて、その場合は買取1万円くらいになっています。
あくまで、ディオールのモチーフである「CD金具が垂れ下がっているデザインのサドルバッグ」でないと高額買取は不可です。
ディオールを査定に影響するポイントと注意点
ディオールの品物全般に共通する、査定時のポイントなどをまとめています。
正直ディオールに関しては、付属品などはなくとも買取はできますし、本体のみでも売ることができます。
ただ、こういう状態の品が高い、安いなどは知っておいては損はありません。
ナイロン製の品物は高値が付きづらい
昔のディオールなどは特にナイロン製のバッグや財布が非常に多いです。
そしてディオールのナイロン素材は、時間が経つとベタつきが出てくるという特徴があり、そうなってしまうと金額は極端に安くなってしまいます。
ナイロンに関しては一度汚れてしまうと、クリーニングなどしても完全に綺麗にはなりませんので、できる範囲で綺麗にして、安値でも諦めて売るしかありません。
時間が経ち過ぎてしまうと、ディオールでも買取不可になってしまいます。
ギャランティカードや付属品は査定に影響しない
ディオールの付属品には以下のようなものがあります。
- ギャランティカード
- 箱
- 布袋
ブランドによってはこうした付属品の有無が、査定に影響する場合もありますが、ディオールの場合はほぼ気にしなくても大丈夫です。
もちろん付属品があった方が査定する側の印象は良いですが、実際にギャランティが無いから減額ということはほぼありません。
バックのストラップなどが無いものは大幅な減額
付属品でもバッグのストラップなどが欠品しているのはNGです。
定番のレディーディオールでもストラップがないと3万円程度減額されますので、そういった付属品の有無に関しては、金額に大きな影響を及ぼしますので、必ず合わせて売るようにしましょう。
まとめ
ディオールは今現在「サドルバッグ」が非常に高騰していることもあり、古いトロッター柄の品物全体が多少値上げ傾向にあります。
ただし、それでもルイヴィトンやシャネルといったブランドと比較すると、買取利率は多少下がるという位置付けです。
人気の品物や新しめの品物であれば、高額買取にもなり得ますが。そうでない中古品のバッグや財布といった場合には、一点でまとまった金額というのは難しいです。
ディオールを売りたいという際には、単体で売るのではなく、他の不要なブランド品なども合わせて売れるとベストです。
ディオールの品物を売る際に少しでも参考になれば幸いです。
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