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高級時計には資産価値があるとまで言われますが、その中でも「ROLEX(ロレックス)」の人気モデルである「コスモグラフ デイトナ」の価値は特別です。

世界的に常に品薄状態であり、正規ロレックスでは外商などを通さない限り購入するのが難しいといわれています。そのため二次的に販売している時計屋や中古ブランド品店などでは、常に定価を上回る価格で販売で販売されています。

今回はそんなデイトナの過去のどんなモデルが「現在いくらくらいの値段がついているのか?」また「定価に対してどのくらい値上がりしているのか?」などを調べてみましたのでぜひご覧になってみてください。

ほぼすべてのモデルが値上がりしているデイトナ

デイトナに関してはほぼすべてのモデルが定価より値上がりしているといっても過言ではないほど、「高級時計は資産」ということを体現している有名モデルです。

そして値上がりするモデルに共通する特徴は「SS製(ステンレススチール)である」ということです。

ロレックスの時計はSS製以外にも「18Kコンビモデル」や「金無垢モデル」「18K WGモデル」「プラチナモデル」など、同じ時計シリーズでも様々なバリエーションを持ちます。

オールステンレスのモデルは中でも一番安いシリーズですが、デイトナで一番人気があるのはSS製です。

定価は金無垢モデルなどのほうがよっぽど高いですが、古くなるとSS製と価格が逆転しているなんてことも少なくありません・・・

コスモグラフ デイトナ【116500LN】

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【国内参考定価】 127万円
【市場平均相場】 195万円-220万円

もっとも新しいデイトナであり現行モデルがこちらです。前回モデルからベゼル部分がステンレス製から「セラミクロン製(セラミック)」へと変更されました。

ベゼルが黒色になったことで人気が非常に高く正規店では常に品薄状態が続いていて、中古市場ではまだ日にちも経っていないにも関わらず1.5倍以上に値上がりしています。

2色あるカラーバリエーションの中でも、若干黒文字盤モデルのほうが安く「200万円前後」で、白文字盤であれば「210万円前後」がおおよそ市場での相場となっています。

コスモグラフ デイトナ【116520】

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【国内参考定価】 124万円
【市場平均相場】 145万円-180万円

現行モデルの一つ前がこちら「116520」というモデルになります。新しいモデルが出たにも関わらずこちらに関してもまだ製造停止はしていませんが、製造停止するのではないか?という噂を受けて値上がり中のモデルでもあります。

いずれにせよ全高級時計のSS製スポーツモデルの中でもトップクラスの人気で、需要もものすごく高いです。【116500LN】が販売されるまでは平気相場100万円-130万円程度でしたが、販売後に生産中止が危惧されそこから30万円ほど値上がりました。

こちらに関しては現行モデルと違い黒文字盤モデルが一番高い相場になっています。

コスモグラフ デイトナ【16520】

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【国内参考定価】 100万円
【市場平均相場】 150万円-250万円

一見すると上の【116520】モデルとほぼ変わらないように見えますが、こちらのほうが少し古いモデルです。外見の変更点はベルトバックルの部分くらいでほとんど違いがありませんが、ムーブメントがまったく違います。

【116520】では自社製ムーブメントを搭載していますが、こちらのモデルはゼニス社の「エル・プリメロ」という時計のムーブメントを搭載しています。

当時ロレックスはクロノグラフ時計のオートマチックムーブメントの設計に苦労していて、当時の技術では正確なムーブメントの製作ができていませんでした。そこでこのモデルに関しては、ロレックスより進んでいたゼニスにムーブメントの供給を依頼したのです。

今ではロレックスの時計はすべて自社製ムーブメントになっていて、このモデルが他社にムーブメント供給を依頼した最後の一品となっているため、時計好きの間では高い評価を受けているモデルとなっています。

コスモグラフ デイトナ【116519】

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【国内参考定価】 150万円前後
【市場平均相場】 220万円-260万円

2000年に限定発売された「デイトナビーチ」と呼ばれるこのモデルは、珍しく「ブルー」「グリーン」「イエロー」「ピンク」の4色のカラーバリエーションで登場しました。

18KWG素材のケースにリザードベルトという派手な装飾が特徴で、中でもピンクとイエローは文字盤にシェルが使用されています。そのため相場もブルーとグリーンが240万円前後なのに対し、イエローとピンクは260万円前後となっています。

基本SS製素材のデイトナのみが定価を上回るプレミア価格が付く傾向がありましたが、このモデルは唯一SS素材以外のデイトナでプレミア価格がつきました。

現在でも同じ【116519】モデルの18KWG革ベルトモデルは販売されていますが、通常カラーのみのためこちらはプレミア価格が付いていません。

コスモグラフ デイトナ【6264】

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【国内参考定価】 30万円前後
【市場平均相場】 1,000万円-1,200万円

ロレックス史上もっとも値上がりしたモデルとして知られているアンティークモデルが【6264】です。1960年代に製造されていたモデルで、現行のデイトナはすべてオートマチック製になっていますが、このモデルは「手巻き式」を採用したモデルになっています。

生産数も少なかったこともあって、当時の低下からおよそ40倍という驚異的な値上がりを記録しています。

ただし古いモデルのため修理などの過程でベルトのコマなどを社外品に取り換えられていることも多く、フルオリジナルでないと若干値下がりする場合もありますが、それでもお宝のような金額をはじき出す激レアモデルです。

当時活躍した俳優のポール・ニューマンが愛用していたことから「ポールニューマンモデル」とも呼ばれています。

今もプレミア価値が高いデイトナ

このようにデイトナにはプレミア価格が付き、当時の定価よりも価格が高騰しているモデルがたくさんあります。

高級時計には資産価値があるとよく言いますが、実際に定価より相場が上がるような時計はロレックスや「雲上ブランド」と呼ばれる「パテック・フィリップ」「オーデマ・ピゲ」「バセロン・コンスタンタン」など一部の時計のみです。

その中でもデイトナというモデル(特にSS製)はほとんどが値上がりしているため、高級時計の中でももっとも資産価値が高いといっても過言ではありません。

どうせなら資産価値が高い腕時計が良いとお考えの方にはロレックスのデイトナがとてもおすすめですし、まさに一生ものにもなる一本です。