Rolex GMT-Master II 116710

“誰からも知られている時計ブランド”として圧倒的な王者に君臨しつづけるROLEX(ロレックス)。その魅力はなんなのか?

今回はそんなロレックスの魅力や特徴、人気のモデルなどなどを、読み物としてまとめています。ロレックスのファンのみならず、少し興味を持っている方などに、よりその魅力をお届けできたら幸いでございます。

高級時計界のNo.1ブランド

当然ロレックスは一般的に高級時計ブランドに部類されます。それだけにしている方も多く見受けられますし、「成金」「いやらしい」そんなイメージを持たれる方も多くいることでしょう。

人気があるがゆえの宿命と取るべきなのか・・・ですが私自身はそういった声はあまり気にしていません。実際には私と同じように好きだから着けているという方が一番多いのではないかと思います。それだけ魅力の多い時計です。

一般的な高級時計の人気・知名度ランキングはこんな感じですかね。

1位 ROLEX(ロレックス)
2位 OMEGA(オメガ)
3位 Cartier(カルティエ)
4位 BVLGARI(ブルガリ)
5位 TAG Heuer(タグ・ホイヤー) 

(※管理人である私の完全な主観です。)

基準は、

  • 世間一般に知られているか
  • ステータス性があるか
  • 女性ウケはどうか

下世話な話ではありますが、こうした点を考慮すると、上のようなランク付けをする人も多いかと思います。そして必ずトップに立つのがロレックス。

実際世界の高級時計の売り上げランキングでも毎年断トツトップがロレックスです。

ロレックスの特徴にはどんなものがあるか

なぜそこまでロレックスが人気なのか、ロレックスの特徴には主に以下のようなことが挙げられます。

丈夫で実用性があり壊れにくい

時計を使用する上でもっとも重要視されるのは「実用性」に限ります。かっこよくても壊れやすい時計など、誰も使いたくありません。ロレックスは買ってから一生モノとして使い続ける人も多く、定期的にメンテナンスさえ出していれば、基本的に壊れることはないくらい丈夫です。

その上、万が一の修理体制なども整っており、正規修理工場では製造停止したモデルでも30年間は全てのパーツが取り揃えられています。そのため現行モデルだけでなく、アンティークといわれる古いモデルも含め、ほぼすべてのロレックスの時計を正規修理工場にて修理することができます。

普遍的なデザインのロレックス
(photo by hypo.physe)

THE時計という普遍的なデザイン

デザインに関しては好き嫌いはあるものの、個人的には「THE 時計」というような普遍的なデザインなものが多いという印象があります。“シンプルがゆえに飽きの来ないデザイン”これがロレックスの多くのモデルを形容する上で、適切な表現だと思っています。

ロレックスの時計はまったく新しいデザイン・モデルといったものがほとんど出ません。同一モデルを改変していくことで、常に進化し続けています。

こういった特徴はその他の人気ブランドにも多く当てはまります。“エルメス”の人気バッグ「バーキン」や“ルイ・ヴィトン”の人気の「モノグラム柄」など、人気ブランドにはいつまでも色褪せない、代名詞的な人気モデルというのが必ずあります。

ロレックスはブランド全体でフルモデルチェンジなどをせず、普遍的なデザインをさらに磨いていくことに徹底しています。

資産価値も高く値崩れしない

聞いたことある方も多いかと思いますが、ロレックスは「あまり値崩れしない」ことでも有名です。

特にスポーツモデルといわれる時計は買取率も高く、常に人気があるため、古いモデルでも綺麗に使っていれば、最低でも定価の半額以上の売値が付くといわれています。人気の高いものの中では、当時の値段よりも高い額がつくものも数多くあります。

デザインが変わらないからこそ、古いモデルでも価値が高くあり続けるのです。

ロレックスの時計の中でも人気のモデル

まず大きく分けてロレックスには以下の二つの種類があります。

  • スポーツモデル
  • ドレスウォッチ

一つは「スポーツモデル」といって文字盤などが大きく、色使いがあったりと、派手めなデザインの物。もう一つは「ドレスウォッチ」という、比較的シンプルなデザインで、ビジネス使いや場を選ばずに着用できるものです。

スポーツモデルの人気モデル

丈夫かつ高い防水機能などを兼ね備えたロレックスの代表シリーズです。一目でロレックスとわかるような定番商品が多いです。

サブマリーナー

ロレックス、サブマリーナー
ロレックスの一番売れているモデルの一つがこの「サブマリーナー」です。これを真似たデザインの時計が、有名ブランドなどでも多々あるほど、代表的なスポーツウォッチです。もともとはダイバーズウォッチとして作られたもので、
300m/1,000フィート防水の防水性能を持ちます。

この防水性能は一般使いするには完全にオーバースペックなほどです。力強いデザインで特に男性に人気があります。ベゼルの色が違うモデルなどもあり、私が着用しているものもこの「サブマリーナー」です。

エクスプローラー

ロレックス、エクスプローラー
サブマリーナーと並び人気を誇るのが「エクスプローラー」というモデルです。元祖ロレックスといった普遍的かつ、時計らしいデザインで、あらゆる場面で着用できることが一番の特徴です。

オーソドックスなデザインであるがゆえに、一番最初に購入したロレックスがエクスプローラーという方も多いはず。

デイトナ

ロレックス、デイトナ
ロレックスのモデルの中で唯一クロノグラフの時計であり、ブランドを代表する人気モデルの一つがこの「デイトナ」です。他のモデルよりも高額で、数ある他のモデルの中でもフラッグシップ的な位置づけです。

買取率もとても良く、アンティークの古いモデルから、現行モデルまで大人気です。人気のモデルの中には当時の定価の、何倍もの価格で取引されているものも多々あります。

GMTマスター

ロレックス、GMTマスター
サブマリーナーと似ていますが、こちらはベゼルに刻まれた数字の数が多く、よりカジュアル寄りなデザインになっています。パイロットウォッチとして設計されたもので、GMT機能という異なる三カ所の地域の時刻を知ることができる少々特殊なモデルになっています。

ベゼルを縦に二分割した色がついたモデルも人気で、サブマリーナーと並び人気が高く、値崩れしにくいモデルでもあります。

ドレスウォッチの人気モデル

フォーマルなシーンなどでも活躍するラグジュアリー感のあるデザインが多いのがドレスウォッチです。

デイトジャスト

ロレックス、デイトジャスト
こちらも普遍的なデザインが人気で、名は「デイトジャスト機能」という瞬時にカレンダーが切り替わる機能から由来されています。主にビジネス使いがメインの方や、スポーツモデルの派手なデザインのロレックスが苦手という方から支持を集めています。

ベゼルにホワイトゴールドを使用したものや、18KGを使用したもの、ダイヤモンドがちりばめられたものなど、多数ラインナップしています。

チェリーニ

ロレックス、チェリーニ
従来のロレックスのイメージとは一見異なるような、エレガンスで高級感のあるデザインが人気のモデルです。ロレックスの中でもシンプルに美しいデザインという点を一番に体現しているモデルかもしれません。

ロレックスの中ではステンレス製やゴールド、プラチナといったベルトのモデルが人気ですが、チェリーニは革ベルトを採用している数少ないモデルです。

ロレックスのメンテナンス費用(維持費)はどれくらい?

ロレックスの時計は全て「機械式の自動巻き」です。腕を動かしている間はぜんまいが巻かれますので、着用している限りは永遠に動き続けることができます。精巧な作りでできているため定期的に「オーバーホール(分解洗浄)」に出すことが必要です。

この期間は使用の具合にも寄りますが、3年~5年を目安にオーバーホールに出すことをブランドもおすすめしています。この費用が安くとも一回5万円ほどかかります。部品の欠損などがあれば、その分費用に上乗せさせられます。この値段はあくまで正規の日本ロレックス工場でおこなった時のものです。

非正規の時計店などでもっと安くオーバーホールをおこなうこともできますが、確実に正規店でおこなったほうが安心ですので、あまりおすすめはしません。大事に使えば一生使えるものなので、そこはあまり妥協しないでほしいですが、単純に定期的なオーバーホールの費用が、ロレックスの維持費ということになります。

10年間使用して、その間に3回オーバーホールに出したとすると、計15万円の費用がかかります。一年に換算すると、毎年1万5千円くらいがロレックスを所有するための維持費と言えるでしょう。

ロレックスの購入について

実際にロレックスの購入などにまつわることをまとめています。

どこで買ったらいいの?

ロレックスを買うのにベストは正規店、もしく正規代理店です。(ロレックス正規店の検索はこちらからですがロレックスの正規販売店では、人気のモデルはまず置いてないことが多いです。ロレックスはもともと製造数が多いブランドではありません。大量生産しているわけではないので、日本に入ってくる販売数も決して多くはありませんので、人気のモデルとなると取り合いです。

まずデパートなどで外商担当がついている方は優先して買うことができますが、外商担当がつくというのはよっぽどのお金持ちでなくてはなりません。その次に店頭販売分ということになりますが、これも人気モデルほど、常連さんや店頭に並んだ瞬間売り切れという事態になります。

そのためロレックスの正規店では、人気のモデルだと買えない(そもそも置いてない)ことも多いです。

次に利用することになるのが、二次販売店、並行輸入店となります。こちらは限りなく本物が多いものの、本物であるという保障は、あくまで正規店で売られている物のみです。これらを利用する場合は、「しっかりとした歴史のある有名な時計店かどうか?」を見極めることが最低条件になります。

まずは正規店にいって自分のほしいモデルを探す。もしなければ正規代理店で見てみる。という流れが理想です。ネットショッピングなどは高価な買い物であるがゆえ、状態が見れないなどの不備もあり、あまりおすすめいたしません。

18Kを使用したロレックススポーツモデル
(photo by hypo.physe)

アンティークロレックスがほしい

ロレックスの場合は古いモデルも人気があります。「デイトナ ポールニューマンモデル」や「赤サブ(SUBMARINERの文字が赤色)」などプレミア価格がついているアンティークモデルなども多数存在します。

これらの購入は中古の時計店で探すことになります。中古の場合は特に時計の状態の目利きが大切になりますし、お店の評判などもしっかりリサーチした上で購入しなくてはなりません。初心者の場合は新品を購入するのがやはりおすすめです。

ロレックスの本物と偽物・見分け方

これは高級ブランド、中でも人気のあるブランドなどでは宿命でもありますが、ロレックスは偽物の流通量もとても多いです。ネットで検索すれば普通に「スーパーコピー品」なども売られています。(法律的になぜ許容されているのは謎です)これらはとても精巧な作りをしていて本物と遜色ありません。

間違っても本物と偽った偽物をつかまされないために以下の点は注意してください。

重量感やムーブメント内部の音

偽物は必ずしも軽いわけではありませんが、重量には違いがあります。持った感じで少し軽い感じがしたりするものは要注意です。ロレックスの時計は振ったときに中のムーブメントのゼンマイの音が聞こえます。この音が大きかったり、ノイズっぽい音がする場合はかなり要注意です。

2005年以降のモデルにはケースガラスに刻印がある

残念ながらそれ以前のモデルには該当しませんが、2005年以降に作られたほぼすべてのロレックスのモデルには、ちょうど時計の6時の部分近くのガラスケースに、ロレックスのロゴモチーフでもある「王冠マーク」が薄く透かしのような形で刻印されています。光に当ててみたり、かなりよく見ないのですが、偽物にはこれがないことが多いです。

それでもロレックスの偽物は見分けがつきにくい


偽物とはいえロレックスの贋作はかなり精巧な作りをしたものも多く、正直プロの目から見ても写真などで判断することはできません。贋作と本物の一番の違いは、ムーブメント部分などの内部構造です。良い時計ほど目に見えない内部の構造にはお金がかかっています。

ロレックスは独自に開発した自社製のムーブメントが使用されていることでも有名です。偽物のロレックスのように安いムーブメントを使用した時計は、上でも挙げたようにムーブメントから安いもの特有の音や質感が感じられます。

偽物かどうかチェックしてもらう方法

自分ではわからないほど精巧な作りをした偽物も残念ながら存在します。そんなときにでもロレックスが本物かどうか調査する方法をまとめました。

専門の時計屋でムーブメントの裏蓋を開いてみる

通常裏蓋は素人に開けることはできません。そもそも専門の工具がないと開けることができませんが、オーバーホールなどを請け負っている時計屋さんなどであれば、1,000円くらい払えば裏蓋を開いてくれます。先ほど言ったように本物と偽物の一番の差はムーブメント構造です。裏蓋を開いてみてみることで、本物か偽物かは一目でわかります。

お金をかけたくない場合は買取業者に査定に出してみる

お金をかけずに手っ取り早く偽物かどうかを見分けるには、少し面倒ではありますが、買取業者や質屋などで査定をお願いすることです。偽物は必ず買取不可で返ってきます。この際には一つの店舗ではなく、必ず最低でも二つ以上の店舗で査定に出すようにしましょう。

日本ロレックスに修理を依頼する

一番正確な方法として最終手段は日本ロレックスに修理又はオーバーホールを依頼するというものです。丸の内のサポートセンターに直接持ち込むか、郵送で送るかの二つの選択肢があります。見積もりを依頼した段階で偽物であれば返却されます。

ロレックスは偽物の対策も厳しく、本物のロレックスはすべて正規サポートを受けることができますが、それ以外は門前払いされてしまいます。日本ロレックスに見積もり依頼として品物を鑑定してもらうのがもっとも正確な方法です。