シルバーアクセは買取に不向きなの?

今回は「シルバーアクセサリーの買取」について焦点を当ててお話していきたいと思います。

実際に買取をしていてもシルバーを持ち込みされる方はけっこう多いのですが「シルバーアクセを高く買取するお店はかなり少ない」傾向が強いです。

大きな理由は金やプラチナと違いシルバーという素材自体にはほぼ価値がないからです。

実際に「クロムハーツ」や「ゴローズ」など高級なシルバーアクセもありますが、だからといってどこでも高く売れると思ってると査定でかなり痛い目を見ます。

シルバーアクセを売りたいとお考えの方はチェックしてみて損はありません。

最後に唯一シルバーアクセを売るときにおすすめできる業者もご紹介しています。

シルバーアクセサリーの買取事情について

まずはじめに言っておくと「シルバーアクセ」は全体的に高く売れない傾向があります。

のちのち例外についても後述しますが、18Kやプラチナなどの素材であれば、ブランド品・ノーブランド品問わず買取店や質屋に出せばある程度の値段が付く場合がほとんどです。

仮にボロボロだとしても素材自体に価値があるため、ある程度重さがあれば高額で売ることができます。

しかしシルバー製品に関しては数万円で購入した品物でされ、数百円付けば良いほう・・・買取業者によってはそもそも「シルバーは取り扱いしていない」というところも多いです。

シルバーアクセの場合特定の人気ブランドでない限りはほとんど値段が付かないと思ってください。

シルバーの素材としての価値

シルバー・金・プラチナ素材別の価値について

シルバーの素材自体の価値についても軽くおさらいしておきましょう。比較するのは「金(18K)」と「プラチナ」です。

今現在の相場はだいたいこんな感じです。

プラチナ(Pt900) ゴールド(18K) シルバー925
1gあたりの金額 3,500円 3,700円 45円

※プラチナはアクセサリーにもっとも使用されている「Pt 900(純度90%)」の金額を基準にしています。

こう見るとプラチナと18Kに関してはそこまで値段が変わりません。

以前はプラチナのほうが少し高い時期が続いていましたが、近年金の価格が高騰していて逆転しています。

それにしてもシルバーの素材はこの水準です。

実際に18Kやプラチナと比べると100分の1くらいの価値しかありません。

正直素材としての価値はほとんどありません。

シルバー925について

だいたいのシルバー製のアクセサリーは「SV925」という素材が使用されています。

これは「銀の含有量が92.5%」でそれ以外は銅などの混合物でできたシルバー素材です。

「Starling Silver」と書かれているものもありますがこれもほとんどがシルバー925と同一です。

純製の金属だと強度が足りず加工するのに不都合なため、多くの金属製品は「100%の純度」では使用せず、こうして混ぜ物がされています。

18KやPt900なども同様に強度がなどが理由で金やプラチナに混ぜ物がされた金属です。

ちなみに銀100%の「SV1000(純銀)」もありますが、シルバー925は45円であれば、純銀でも1グラム50円くらいです。シルバーという素材にはその程度の価値しかありません。

素材も安く複製も容易のため買取業者も慎重に

シルバーアクセの買取には特に厳しい目が向けられる

シルバー製品が売れない大きな理由の一つとして「複製や模造品の作成が容易」ということがあげられます。

素材も安いため、高級ブランドとして売り出されているシルバーアクセも、型さえ取ればあとはシルバーを流し込んで完成です。

いぶしや細かな加工の問題はありますが、シルバーを扱える職人であればそう難しいことはありません。

クロムハーツのリングの原価は?


クロムハーツの定番のリングに「キーパーリング」というモデルがあります。現在定価は14万円以上もする高級シルバーアクセです。
リングサイズによって多少差はありますが重さは約23gほど。SV925製ですので、単純に素材の「原価はおよそ1,035円」ということになります。

定価10万円以上のシルバーアクセも数千円で作れる


上の例のようにブランド品の数十万円するアクセサリーでさえ、シルバー製品であれば数千円の材料費でコピー品が作れてしまいます。

金やプラチナであれば同じ材料を使用しただけでかなりコストがかかってしまいますが、シルバーであれば低コストでコピー品や模造品が大量に生産できるため、偽物の数もほかのブランドと比較してとても多いです。

なおかつバッグなどの革製品のように縫製や、金具といった細かな部分で真贋判定することができず、プロの鑑定士でも偽物が見抜きにくいことがシルバーアクセを高く買取できない最たる理由です。

クロムハーツやゴローズや有名どころのシルバーアクセの買取について

キーパーリング

正直シルバーアクセにおいては「ノーブランドの品物」に関してはまず売れません。

理由は上述した通り素材としての値段が安いからです。

ウォレットチェーンなどシルバーを多く使ったものでさえ、買取に出してもせいぜい500円くらいが限界というほど安いです。

それに対してブランドモノのシルバーアクセはどうか?という話ですが、まず多くの買取業者では「本物と証明する保証書類」があることを最低条件としています。

シルバーは偽物が多いため、多くの業者がインヴォイスや保証書とセットでないと買わないケースが多いです。

シルバーアクセの買取である程度は売れるブランド


  • Chrome Hearts(クロムハーツ)
  • Goro’s(ゴローズ)
  • Justin Davis(ジャスティンデイビス)
  • LONE ONES(ロンワンズ)

買取でシルバーアクセを売るとなると上記のような人気ブランドくらいまでかなと思います。

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本物と証明できないとまず売れない

Tokyo : 11 Mar 2012

クロムハーツやゴローズといった二つのブランドはシルバーアクセの中でも圧倒的な人気を誇ります。

オークションなどでも中古品の人気も高く、高く売れそうですが実際買取に出すとなるとハードルは高いです。

人気というだけあって偽物やコピー製品が大量に出回っていることもあり、高く売るためにはまず本物であることを証明する「インヴォイス(保証書)」などが必要です。
(※唯一クロムハーツをインヴォイス無しで買取してくれるのはRINKANのみです。)

実際にクロムハーツをリンカンに査定に出したレビューもチェックしてみてください。

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クロムハーツはインヴォイスありなしでは査定額が3倍くらい変わることも多いです。

それだけ確実に本物だといえる品以外はかなり安く見積もられてしまいます。

プロの鑑定士でも真贋判定が難しい

シルバー製品に関しては正直私も含めプロのブランド品鑑定士でも真贋判定は難しいです。

クロムハーツなどは本物とほとんど同じコピー品がどのブランドよりも出回っています。

大手の業者は偽物を買取して販売してしまうことほどリスクなことはありません。そのためそもそも「クロムハーツは買取NG」としている業者も多いです。

クロムハーツは圧倒的に偽物が多いブランドとしても知られていますが、ほかのシルバーアクセブランドにも同じことが言えます。

偽物でも本物が見た目はほとんど同じなため、プロの鑑定士でも保証書類に頼るしかないのですが、保証書だけ本物で品物は偽物というケースもあり、査定は本当に難しいです。

実際にクロムハーツは高額な22K製品でも真鍮などの素材をした模造品が出回っていて、本格的な偽物販売の業者などには低価格で卸されているといわれています。

(※そのあたりの偽ブランド品に関してはこちらの記事でもクロムハーツの例を出して解説しています。参照偽物バーキンの販売でまた逮捕者!?業界に蔓延る偽ブランド品の実態とは

芸能人が着用することでプレミア価値がつく場合も

シルバーアクセの購入層は芸能人やアーティストのファンという場合も多いです。

そのため流行りのアーティストが着用したシルバー製品などは、例外として業者によっては高値で買取する場合もあります。

最近着用することで価値が上がるといわれている一番は「三代目J Soul Brothers」です。

クロムハーツなどのシルバーアクセも好んで着用するため、メンバーが着用した品物は高確率で相場が上がっています。

そのほかにも韓流アーティストの「BIGBANG」や有名なロックバンドのメンバーなどが着用したものなども価値が上がる傾向があります。

シルバーとしての価値は低いですが、そうしたプレミア的な付加価値によって高く売れるシルバーアクセは存在します。

シルバーアクセの買取に強い唯一の業者

シルバーアクセの買取の場合、正直ほとんどのお店で買い叩かれる可能性が高いです。

大手の「大黒屋」や「コメ兵」などの買取業者でも例外はあまりありません。

例えば10万円以上するクロムハーツのアクセなんかもせいぜい「5,000円」くらいであったり、通常のブランド品の買取率よりかなり低めの金額を提示される場合がほとんどです。

そのためクロムハーツやゴローズといった品物を売る際には、個人的には「RINKAN(リンカン)」という買取業者一択だと思っています。

シルバーの鑑定にはずば抜けている「リンカン」

リンカンはクロムハーツの買取に強い

業界大手といえる買取業者の中では唯一リンカンだけが「クロムハーツの真贋を正確に見極められる」といわれています。

実際にクロムハーツなどシルバーアクセブランドも保証書なしでも買取してくれます。他の買取業者では買取NG、もしくは大幅な減額がされ二束三文です。

正直同じ買取業者である私からみても、リンカンの査定員がどこをみて真贋判定しているのかはわかりません・・・

ただリンカンはブランド品買取業者の中でも若者向けに展開しているお店で、店頭でもかなり多くのシルバーアクセの製品が並べられています。

シルバーアクセにここまで力を入れている業者はほかにありませんし、販売力といった面でもシルバーに関しては業界No.1ですのでここより高値で売れる業者はありません。

まとめ

シルバーアクセの買取に関しては大事なことが二つあります。

  • 人気ブランドのシルバーアクセでないとほとんど値が付かない
  • 買取業者もかなり選ばないとちゃんと査定してもらえない

もちろんメルカリやオークションで売ることもできますが、通販にせよオークションにやフリマアプリにせよ、シルバーアクセは偽物が本当に多いです。

例え本物だとしても高値をつけて売るということは難しい状況となっています。

金やプラチナであれば、素材さえ本物であればノーブランドであろうがブランド品であろうが、素材そのものの価値が保証されています。

シルバーの場合は素材そのものの価値はあってないようなものなので、ブランド品や中古品の重要がある品でないと売ることはできません。

シルバーアクセだから必ずしも売れないということはありませんが、シルバーという素材自体買取においては不向きといわざるを得ないでしょう。

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