高い資産価値を誇るスポーツモデルのロレックス

もし今から高級時計を買うなら個人的には「ROLEX(ロレックス)」一択だと思っています。

もちろんほかの選択肢として、

“オメガのスピードマスターがほしい・・・”

“雲上クラスじゃないと高級時計じゃない・・・”

“カルティエとかブルガリとか女性ウケするブランドがいい・・・”

こんな風にこだわりが強い方も時計マニアの人には多いと思いますが、今回は「資産価値」という面で見たとき、圧倒的にロレックスが一強だという理由を、数字的なところや過去のデータから解説していきたいと思います。

今後いつかは高級時計がほしいなと思っている人だったり、どうせだったら売るときにも価値が落ちない時計がいい。なんて思っている人は知っておいて損はありません。

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そもそもロレックスが今いくらで買えるか?

時計にそこまで興味がない人は「そもそもロレックスの腕時計がいくらくらいから買えるのか?」を知らないという方もいると思います。

結論から述べると、
一番安いモデルなら50万円ちょっと60万円弱くらいから買うことができます。

平均するとステンレス製の一般モデルで「70万円-80万円くらい」が相場です。(※18Kとか入ったモデルだと100万円をゆうに越えてきます)

定価が年々上がり価値が高騰

そしてロレックスに関する大事なポイントとして「定価が年々高くなってきている」ということが言えます。

以下のグラフはロレックスの主要モデルの定価の推移をグラフで表したものです。

ロレックスの主要モデル定価推移グラフ
(※シードゥエラーは2012年からディープシーという高級モデルにクラスアップされました。)

グラフを見てわかる通り、全モデル定価が上がっています。

ここ15年足らずでモデルによっては倍近くまで定価が高騰しているのです。

これを見ると、
“こんな高くなってから買うのは損じゃん・・・”

と思いがちですが、実際にここ数年のうちでもずっと高騰を続けていて、まだまだ高くなるのではないかと言われています。

ブランド品の場合、中古品の販売価格はその時々の定価に対しての相場になるので、定価が上がるほど中古品の価値も比例して上がっていきます。

ロレックスは定価が上がり続けていることで、古いロレックスを「今売ると定価以上の金額が丸々返ってくる」という現象がここ数十年にわたり起こり続けています。

なぜロレックスはそんな高く売れるのか?

実際、定価が高くなっているのはロレックスだけじゃなく高級時計全般に言えることです。

ただしそれでも売るときに、定価以上の金額になる可能性があるのはロレックスだけといっても過言ではありません。

それはロレックスの腕時計の換金率がそもそも異常に高いということが理由です。

実際にブランド別の腕時計の大まかな「中古品の換金率(買取率:定価の何%で売れるか)」は以下の水準が平均値です。

  • ブルガリ:換金率20%
  • カルティエ:換金率30%
  • オメガ:換金率40%
  • ロレックス:換金率80%
  • パテック・フィリップ:換金率60%

もちろん各ブランド、中にはプレミアがついているような希少モデルで定価以上の金額で売れるものもありますが、ブランド別で平均するとこれだけ差があります。

同じ80万円の腕時計でも、ブルガリやカルティエの腕時計は「売ると20万円程度」にしかなりませんが、ロレックスの場合「売ると60万円以上」にもなるのです。

これはあくまで「今定価で購入した品物の平均値」の話なので、もちろん古い品物場合は、同じ品物でも定価が上がっているため100%を超える品もロレックスは多いです。

なぜここまで換金率に差があるかというと「単純にロレックスは世界的に圧倒的に人気が高い」というシンプルな理由です。

モデルチェンジをしてないため古いモデルの価値が落ちない

価値をこれだけ保っている理由として挙げられるのは「大幅なモデルチェンジをしない」ということが挙げられます。

ロレックスはいわゆる新製品はほぼ出しません。

出しても前からあったモデルの色違いや素材違いなどを新製品と出すケースが多く、昔からあるモデルが今もなお人気があるというものがほとんどです。

これだけデザインが変わらず、これだけの人気を保ち続けているというメーカーはありません。むしろ販売本数は年々増えているという・・・

古いモデルでも色褪せないというのがまず高く売れる理由の一つです。

ロレックスで買うべきモデルとは

ただしすべてのモデルが確実に高く売れるかというとそこまでは断言できません。

ロレックスには大きく分けると「ドレスモデル」と「スポーツモデル」の二種類があり、圧倒的に人気が高いのはスポーツモデルのほうです。

こういうのはダメ

そのためさっきの換金率の平均値の話でも、この二種類を分けると「ドレスモデルの場合は50%程度まで落ち込む可能性も高い」です。

そしてロレックスでは一番安く一般的な「ステンレス・スチール製」のモデルが、断トツで人気が高いです。

同じスポーツモデルでも18K素材の品などは、そこまで高く換金できません。

金の価値が高騰すれば、比例して価値が高まりますが、そもそもの換金率は圧倒的にステンレスモデルのほうが高いです。

普遍的な人気を誇る二つのモデル

確実に売るときに高いといっても良いほど、ロレックスの中でも高い人気を誇るモデルが二つ存在します。

一つは「コスモグラフ デイトナ」です。

人気の高いデイトナ
(画像引用元:楽天市場

ロレックスのスポーツモデルのフラッグシップで、多くの男性から支持され続ける普遍的なモデルでもあります。

デイトナに関しては「確実に値上がりする腕時計」としても知られていて、過去のモデルが定価以下になったケースはありません。

中には、定価30万円⇒売値1000万円以上まで高騰したケースもあります。(これただ古くて希少ってだけで限定品とかじゃないですよ・・・)

もう一つが「サブマリーナー」です。

人気のサブマリーナー
(画像引用元:楽天市場

こちらもロレックスの代表的なダイバーウォッチとして、古くからラインナップされているモデルです。

定期的にベゼル部分にカラーが施されたモデルなども登場して、カラーモデルは生産中止になった瞬間ほぼ確実に値上がりします。

もちろんシンプルな黒がもっとも人気が高いため、着用されている方も多いですが、この先も大幅な値崩れを起こすことは考えられません。

どこで買えばいいのか?並行品と正規品の違いなど

市場に流通しているロレックスは主に「正規品」と「並行品」の二つが存在しています。

正規店・正規代理店で売っている品物が正規品、それ以外が並行品というだけで品物には変わりありません。

基本的に並行品はブランド本体が、問屋などに大量に販売する分、多少値引きして卸されてそこから流通する品を差し、値段はそれぞれの小売店が設定できます。(※ドン・キホーテとかで安く売られているブランド品などが並行品です。)

ロレックスの場合、並行品はあるものの、ほとんど安売りをしていないため、正規品より安いということはほぼありません。

ブランドによっては並行品は正規サポート対象外などとするところもありますが、ロレックスはどちらも変わらずサポートを受けれるため、どちらで購入しても大丈夫です。

ただし人気モデルを正規店で購入するのは大変

ロレックスの正規店は人気モデルの場合、常に品薄状態が続いていて、定期的に入荷はするものの即座に売れるという状況がここ数年の実情です。

そのため、正直スポーツモデルを正規店で買えたらかなりラッキーです。

もっとも価値が高いとされるデイトナなどは、正規店ではほとんど購入できないため、今現在定価120万円程の品物が、並行品や中古品の相場は「200万円程度」まで高騰しています。

デイトナの高騰ぶりははっきり言って異常ですが、正規店で購入してすぐ売りに出しても利益が出るほど人気が高いため、転売屋なども狙っていますし、正規価格での購入は難しいです。

それ以外の品物であれば、運が良ければ購入できますし、並行品などもそこまで高騰していないので、買って大きく損をするということはまずありません。

まとめ

ここまで資産価値として見たロレックスや、価格の現状などを解説していきました。

実際に今普通に販売されているモデルでも、数年後は高くなっているということも高確率でありえますし、ほかのブランドであれば基本的に古くなるにつれて価値は落ちてしまいますが、ロレックスだけはほぼすべてのモデルが高い価値を維持しています。

腕時計は良いものを購入しようと考えると、かなり高価な買い物ですし、一番は自分の好みやライフスタイルを優先するべきだと思います。

しかしそれでも「どうせなら値段が落ちない時計のほうが何かあったときにも安心」というのも人間の心理にあるのではないでしょうか。

もちろん為替などによって価格も変動するため、経済の動向次第では今後価値が下がることも考えられますが、それは高級時計ほぼすべてに共通することです。

圧倒的に高い資産価値を有するという面では、ロレックス一択だということを強く薦めます。

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