コメダ珈琲でコメ兵が買取ブースを出店

10月24日に古物営業法が改正されました。

その主たる改正内容は以下の部分です。

改正前:営業所、自宅以外での買取が不可
改正後:届出をすれば催事場などの特設スペースでの買取も可

これに伴い早速、同じ名古屋を拠点とするコメ兵とコメダ珈琲がタッグを組んで、10月28日〜11月11日までの期間限定でコメダ珈琲本店に特設スペースを組んで、買取イベントを開催することも発表されました。

新たな買取サービスの形について、今回はニュースとしてお届けいたします。

2018年10月24日、7年ぶりの古物営業法の改正

2018年10月24日に古物営業法が7年ぶりに改正されました。

その中でも私たちにもっとも関係がありそうな項目が、今までは禁止されていた店舗と自宅以外での買取の解禁です。

自宅、営業所以外での買取が解禁に

今まで買取店は、届出のある所定の営業所(店舗など)、もしくは売りたい側の自宅でしか買取することが認められていませんでした。

しかし今回の法改正により、届出をすれば以下のような店舗以外の場所での買取も可能となりました。

  • デパートの催事場
  • 祭事やフリーマーケット

前例がまだほとんどありませんので、なんとも言えませんが、公共の場所以外の敷地内などであれば、どこでも買取をおこなうことができるようになるかもしれません。

古物商の制度も細かく改正

それ以外の細かな法改正は以下の3つの項目です。

  • 許可単位の変更(営業所が都道府県をまたぐ場合でも、各都道府県で古物免許を取得する必要がなくなる)
  • 欠格事由の追加(暴力団、犯歴があるなどの場合に免許が取得不可の項目追加)
  • 簡易取り消しの新設(古物商許可証の取り消しが、より簡易的に公安委員会が行えるようになった)

この辺りは一般的に買取を利用する側としては、ほとんど関係ない内容ですので、ご紹介だけで終わります。

改正後最初の試みはコメ兵とコメダ珈琲のタッグ

コメ兵コメダのコラボ出店イメージ
コメ兵とコメダ珈琲店イメージ(引用元:朝日新聞

法改正後の買取業界の動向として、一番に手を挙げたのが業界最大手のコメ兵でした。

はっきり言って、同じ名古屋を拠点としている企業ということしか共通項が見当たらなかった、この両者のタッグは一般人だけでなく、業界内でもサプライズであったと思います。

内容はというと、コメダ珈琲店の駐車場の敷地内で、上のイメージのような買取ブースを構えて、そこでブランド品などの査定をするという試みです。

・コメ兵&コメダの買取イベント
場所:コメダ珈琲店本店(名古屋)
期間:10月28日〜11月11日

店頭と出張先以外での初の買取サービス

今までは古物営業法の縛りがあったため、それ以外で行う買取としては業界でも初めてと言っても過言ではないと思います。

実施されるのはコメダ珈琲店の名古屋本店となっていて、東京大阪に次いでブランド所有者の多い地域ともあり、話題になることも予想されます。

大手カフェチェーンとブランド品買取のマッチングは未知ですが、興味がある方は足を運んでみてはいかがかと思います。

今後の買取サービスの流れについて

今回の法改正に伴い、コメ兵以外にも様々な買取店が、今までにない新たな場所やシチュエーションで買取サービスを展開していくことが予想されます。

実際にまだ家に眠っているブランド品だけでも、その総数は一兆円以上とも言われています。

これらをいかにリユースに繋げるかが、ブランド買取業界の未来に繋がる肝とも言えますので、今回のようなまだ買取を利用したことがない方に向けたアプローチは今後も続いていくでしょう。

気軽に利用できるという壁

ブランド品の買取には、まだまだ抵抗があるという方も多いと思います。

実際にメルカリなどでブランド品を売る人が増えているように、まだまだ気軽に買取が利用できるというほど、世間一般には浸透していません。

なんとなく利用しづらい雰囲気があるのも事実です。

しかし今回の法改正もそれを明るい方向に導くものでしたし、いわゆる悪い買取業者というのも規制が厳しくなり、確実に減ってきています。

単純にネットの情報が多く出回っていることもあって、コメ兵をはじめ大手のブランド買取店はしっかりしているお店が増えてきました。

そうした中で気軽に利用してみようと思わせてくれる場所、今回であれば喫茶店のようなシチュエーションでのブランド品の査定は新たな一歩であることは間違いありません。

多様化する買取店のあり方

最大手のコメ兵は、つい先日にも「外国人や観光客向けの荷物保管サービス」などを初めていますし、様々な取り組みを積極的に取り入れています。

もちろん中古ブランド販売店、ブランド買取店の認知、最終的にはその利用ということが目的ではあると思いますが、このように多様化している側面も多いです。

テクノロジーの観点からでも、以前話題にした「ブランド品真贋AI(記事はこちら)」などの動きもあります。

中国人の特需が過ぎて以降、中古ブランド業界全体が低迷しているなどとも言われていますが、今回の法改正も追い風になり、コメ兵に続き様々な買取店から発信があることを期待しています。

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