最近では少なくなってきましたが、買取業者の中には「貴金属の買取のみに手数料がかかる」ところがあります。
今回は貴金属のみにかかる手数料についてその理由や、どこの業者が手数料がかかるのかなどを書いていきます。単純に買取価格が高い業者でも手数料を取られる業者だと結果的に損してしまうこともあるので注意が必要です。
ブランド姫買い取り時に別途手数料を取られるなんていやね。ブランド品なんかは売っても手数料なんてかからなかったわよ？
買取キング貴金属以外のもので買い取り時に手数料を取られることはまずないよ！貴金属はあくまで資源として見られていることから、昔から別途手数料を取る業者が多かったんだ！
貴金属買取時における手数料とは？
通常ブランド品の買取などは提示金額に対して、可否を決めて買取成立なら提示金額は当然全額支払われます。ですが貴金属の買取の場合は「提示金額－手数料」をした額が支払われる額というケースが稀にあります。
業者によりけりですが手数料がかかるケースに対しては以下のようなことが当てはまります。
- 提示金額のおよそ5%-20%が手数料として差し引かれる
- 100g以下など基準を設け少量の金などにかけられる
このように少ない場合で提示金額の5%、多い場合は20%ほどと買取額を考えると微々たるものとは言えない額です。
そして小さな貴金属に対してかかる傾向もあります。アクセサリー全般は手数料を取るが、まとまった量のインゴットなどに対しては手数料がかからないケースがほとんどです。
そもそもなぜ手数料がかかるのか？
なぜ手数料がかかるのかという理由については簡単にいうと、貴金属は「資源」としての扱いになるからです。
ブランド品のバッグなどは買い取ったものを、きれいにメンテナンスこそするものの基本的にはそのまま売りに出します。時計などでも同じように場合によって修理などは必要なれど、それ以外はそのままの状態で売りに出すことができます。
貴金属類はそのまま売れない？
ブランド品などに対して、貴金属類は商品をそのまま売るのではなく、溶解して金のみを取り出し地金として生成されなおしたりすることも多いです。
基本的には小さい18Kのノーブランドアクセサリーなどは、その多くがこうして再利用される資源としての価値で買い取りされます。
ブランド品ジュエリーなどは人気があればそのままでも需要がありますが、ノーブランドなどはあくまで金やプラチナといった素材の価値で金額がつけられます。
手数料は再利用にかかわる費用
貴金属のみ手数料がかかるのはこうした再利用時に様々なコストが発生するからです。
そのため「ゴールド（18K・純金問わず）」「プラチナ」に関してはこうした手数料が儲けられています。
ブランド姫18Kの品物は買取してもそのまま売られるわけじゃない場合もあるのね！たしかに一回金を溶かして純金に作り直すとなったらかなりお金もかかりそうね。
手数料がかかる業者はどんなところ？
正直最近の買取店で特に大手の業者はほとんどが「手数料無料」になりつつあります。
知る限りでは大手の買取業者で貴金属に対して買取手数料を設けている業者は
・田中貴金属（GINZA TANAKA）
くらいかなと思います。（※もしその他の大手業者の情報ございましたらコメントいただけると幸いです）
ですが昔からある質屋系や貴金属買取店は手数料を設けている場合も多いです。
手数料20%以上はさすがに高すぎ・一律ならまだ安心
実際に手数料を設けている業者などは貴金属の扱いに長けていて、相場も割高なケースもあり一概に手数料があるところが悪いとは言えません。ですがさすがに20%以上の手数料を設けている業者は、どう転んでも高額査定にはならないと思います。
上に挙げた「田中貴金属」でもあくまで手数料は「50g未満は4,320円」「100g未満は8,640円」といったような一律ですので、そこまで大きな負担にはなりません。
手数料がかからないのがベストだが相場が割安な場合も
実際に大手の業者はほとんどが「手数料無料」と謳っていますが、貴金属の相場は常にレートが開示されていて安心かと思いきや業者によってかなり違いがあります。
大手の業者「大黒屋」と貴金属に強い「七福神」では、常に18Kの相場が1gあたり200円くらい違い、同じ手数料無料の業者でも200円くらい七福神のほうが高いです。
そのため「手数料がかからないところなら安心」ということではなく、しっかり公式サイトなどで公開されている相場も見比べないと損してしまうこともあります。
貴金属の手数料は正直グレーゾーン
貴金属の手数料に関しては理由こそありますが「手数料無料とする業者も多い」ことからある種グレーゾーンといっても良いかと思います。
実際に手数料として設けてはいるが、そのままオークションなどで流していて実質手数料の意味がなくただただ多く取られているだけの場合もあれば、手数料無料としながらも手数料が組み込まれた割安な査定額を提示する業者もあります。
貴金属の買取ではグラム数や素材など素人には価値がわかりづらい部分もあり、そこを突いてくる悪質な業者も少ないですが存在します。当然手数料はかからないほうが良いですが、高く売るためには手数料の有無以外の部分も比較しなければなりません。
買取キング手数料は無料の業者が増えているから差し引かれるのが嫌なら大手業者を選ぶのが良いよ！ただそれだけじゃなくてちゃんと買取相場もチェックしないとだめだよ！
