Emporio Armani @ Night, NYC

ブランド品を購入したり、ネットなどで探しているとよく出てくる「インポートブランド」という言葉については今日はお話していきたいと思います。

インポートブランドと聞くと少し安かったり、ネットショップなどで見かけると、少し怪しげな印象があったりした頃も個人的にはありました。

もし「海外ブランド=インポートブランド」と勘違いしている方がいれば、それも間違いです。少々ややこしいインポートブランド、それ以外の「ライセンス契約」などについても説明していきます。

インポートブランドとは

インポートブランドとは(インポート:import=取り込む・持ち込む・輸入)、その名の通り海外から輸入されたブランド品のことです。

“そんなこといったら、ほとんどブランド品なんてインポートブランドなんじゃないの?”と思う方もいるかもしれませんが、あくまで輸入されたブランド品というだけで、海外ブランドを総じて指す言葉ではありません。

海外で製造され日本に輸入されてきた海外ブランドのことを、インポートブランドとして指します。

ヴィトン・プラダやシャネルなどもインポートブランド

日本でも人気のブランドの多くがインポートブランドです。「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」や「CHANEL(シャネル)」・「PRADA(プラダ)」といったブランドも日本で製造しているわけではありませんよね?これらのブランドはそれぞれの原産国で製造され、日本に輸入し販売されています。

実際にはこれら高級ブランド品の中でも、中国製のものや、ベトナムやインドネシアなど生産コストが低い国で製造されている商品も中にはあります。しかし日本で製造されているものというのは、ほぼないために、これらを総称しインポートブランドと呼んでいます。

高級ブランドと呼ばれるほとんどがインポートブランドに属しています。

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高級ブランドとして思い浮かべるほとんどのブランドがインポートブランドに当たるんだ!

インポートブランドと日本法人や代理店との関係性

日本で売られているインポートブランドはすべて輸入しされてくるものです。例えば日本でルイヴィトンを取り扱っているのは、ルイヴィトンジャパン株式会社という、本体企業であるLouis Vuittonの日本法人です。ここはあくまで輸入や販売をおこなっているだけで、製品の開発などはおこなっていません。

日本法人を置かずに正規販売代理店といった形で、別の日本企業が間に入っている場合もありますが、この場合も製品の開発などはおこなっていません。インポートブランドの特徴として、あくまでブランド本国の製品がそのまま日本に輸入され、販売されているという特徴があります。

インポートブランドという言葉に怪しいイメージがあるのはなんで?

インポートブランドが怪しいイメージなのは、並行輸入品に対しても使用されるからだと思います。正直上のような有名ブランドの正規店や、正規代理店では「インポートブランド」という言葉はあまり・・・というかほとんど使用されることがありません。

インポートブランドと大々的に掲げてる店は、海外から直接買い付けをしている「セレクトショップ」や「インポートショップ」などと呼ばれるものや、並行輸入を主におこなっている正規店以外の販売店が多いのです。

商品の品質に関しては、正規店で買おうが、海外から直接買い付けようが、並行輸入だろうが全て一緒です。しかしこうした正規店以外には、偽物が混入している可能性も0ではありません。

実際にインポートショップと謳い、激安価格で偽ブランド品を販売している悪質なネットショップなどは多数あります。

そういったイメージが先行し、インポートブランドに対してグレーなイメージが持たれているのです。ですがインポートブランドという言葉自体は、輸入された海外ブランド品を指す言葉であり、決してマイナスな言葉ではありません。

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たしかにインポートブランドとして売られている、ネット通販などのブランド品にはあまり手が出しづらいイメージがあるわ・・・

海外ブランドなのにインポートブランドではないもの

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上の説明だと「海外ブランドでありながら、輸入品ではないもの。」がイメージできていない方も少なくないかと思います。実際にブランド名を挙げると「Paul Smith(ポールスミス)」「Calvin Klein(カルバン・クライン)「BURBERRY(バーバリー)※」などはインポートブランドではありません。

これらはライセンス商品と呼ばれ、代理店である日本企業などが“そのブランド名を借り(ライセンス契約をし)”独自で開発した商品などを販売しているブランドです。

ブランドのライセンス契約について

実際に「Paul Smith」と「Calvin Klein」はオンワード樫山という日本企業が、本国のそれぞれの本体であるPaulSmith社などとライセンス契約をしています。そのためブランド名を掲げていますが、ブランドの本体企業が、商品の開発やデザインなどをおこなっておらず、オンワード樫山が独自におこない、ブランド名だけ付けて販売しています。

そのためライセンス商品は偽物というわけではありませんが、正規に認められつつも、ブランドの独自製品とはまた違うものです。

BURBERRYのライセンス商品とインポート商品

バーバリーはもともとライセンス商品とインポート商品の両方を、日本では展開しているという異例のブランドでした。ライセンス商品は三陽商会という日本企業が、ライセンス契約をし独自の製品を開発していました。「バーバリー・ブラックレーベル」「バーバリー・ブルーレーベル」などといったブランド名で、日本でも広く知られていたかと思います。

ですが2016年6月にライセンス契約は終了となり、三陽商会から展開されていたバーバリーのライセンス商品は一切販売が終了しています。そのため現在では、インポート商品のみ日本では販売されていて、バーバリーは今はインポートブランドという位置づけになっています。

事実上、「バーバリー」を冠するブランドは2015年7月以降、英バーバリー本社が日本法人を通じて直営展開するのみとなる。

ライセンス商品とインポート商品の質と差

正直、ライセンス商品はブランド名だけ借りて、販売しているため、“本物のブランド品とライセンス商品は違う”という意見もあります。しかし商品の質に関しては、どちらが優れているということはありません。

ライセンス契約をしている日本の企業も古くからある、老舗アパレルメーカーばかりです。ライセンス商品だけでなく、独自ブランドもいくつか展開していることがほとんどです。ブランド側としても、自分のブランド名を名乗らせるのに、ふさわしい企業でないとライセンス契約は結びません。

ライセンス商品であっても、元ブランドがオリジナルで製品開発しているものと、質で劣るということはありません。ブランド品業界からすると、ライセンス商品も本物という位置づけなのは言うまでもありません。

買取キング買取キング

ライセンス契約やインポートブランドなどの販売形態の違いは、ややこしいブランド品あるあるなんだ。どちらも本物だけど、違いがあることは理解しておくといいね!