今回は実際にHermès(エルメス)の人気バッグ「バーキンを買取査定に出したらどこの買取店が一番高いのか?」という検証をおこなってみました。
ブランド品の中でも特に人気の高いバーキンは、買取査定においても非常に高額で売却できることでも知られています。
一般的な中古ブランド品の買取相場は定価の10%-20%程度とされていますが、バーキンは平均しても定価の50%以上で売却できる超高価買取商品です。
今回はバーキン二点を実際に買取店で査定をしてもらい、どこが一番高かったのかを検証しています。
バーキンを売りたいとお考えの方は参考にしていただけると幸いです。
※2023/04追記 こちらの検証は2020年以前のものですので、現在と相場感が異なります。現状の相場を考慮するといずれも金額が安く感じてしまうかもしれませんが、過去の検証であることを踏まえご参考いただけると幸いです。
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このページの目次
査定に出したエルメスのバーキン二点
今回査定に出したバーキンは二点です。
- バーキン35
- ショルダーバーキン
どちらも人気の安定したモノトーン系のカラーのため、中古相場も安定して人気の高い傾向にある色です。
鮮やかなカラーのバーキンは相場変動が大きく、数年で大幅に金額が上下することもあります。
それに対してブラックやモノトーン系カラーは人気が安定しているため、比較的古くても高値が付きやすい傾向にあります。
商品の詳しいスペックなどに関して、以下で解説していきます。
トゥルティエールグレーのバーキン35
バーキン35(定価151万円)
- 色:トゥルティエールグレー
- 金具:シルバー
- 素材:トリヨンクレマンス
- 製造:G刻印(2003年)
- 付属品:カデナ、クロシェット、エルメスの布袋
一つ目は比較的大きめのサイズの「バーキン35」です。
バーキンは主要サイズが「25、30、35」とありますが、主要サイズの中でもっとも大きいサイズとなります。(※バーキン40、50なども数は非常に少ないですが生産されています。)
製造年はやや古めですが、多少角スレなどがある程度で中古品としてまだまだ活躍できる状態だと思います。
付属品はエルメスの布袋のみで、カデナやクロシェットといったバッグ本体の付属品の欠品はありません。
ブラックのショルダーバーキン
ショルダーバーキン(定価132万円)
- 色:ブラック
- 金具:シルバー
- 素材:トリヨンクレマンス
- 製造:L刻印(2008年)
- 付属品:カデナ、クロシェット
二つ目は「ショルダーバーキン」という少し珍しいタイプのバーキンです。
サイズはワンサイズのみで、希少ではありますが通常のバーキンと比較すると中古市場での人気はやや低いイメージです。
こちらも状態はかなり良好で、経年劣化に伴う小傷など以外は目立った傷などもありません。
付属品はカデナとクロシェットのみとなります。
査定に出した11社の買取店
今回上記したバーキン二点を実際に査定に出したのは下記の買取店11社です。
- コメ兵-KOMEHYO-(新宿)
- なんぼや(新宿)
- 大黒屋(新宿)
- GALLERY LARE-ギャラリーレア(表参道)
- BRAND OFF-ブランドオフ-(新宿)
- MARUKA-マルカ(渋谷)
- 銀蔵(新宿)
- BRAND PEACE-ブランドピース(池袋)
- ロコシーラ(新宿)
- バイセル(出張)
- FirstClass-ファーストクラス-(出張)
ブランド品を専門に取扱いしていて、主観ですが“バーキンに力を入れていそうなお店”をピックアップしてみました。
検証は都内でおこなったため、都内に店舗があるもしくは都内で出張してもらえるお店が対象となりました。。
エリアは新宿エリアで「6店舗」、渋谷エリアで「2店舗」、池袋エリアで「1店舗」、プラス2店舗が出張買取店です。(単純に店舗を回るだけで丸一日かかりました・・・汗)
バーキンを売却する際に選択肢となる主要なブランド買取店を、ほぼほぼ網羅しているといっても過言でないかと思います。
出張買取専門店でも査定
「バイセル」「FIRST CLASS-ファーストクラス-」はこの中だと唯一の店舗を持たない出張専門の買取店です。
費用は無料で、自宅に査定員を呼ぶことができる出張買取を強みにしていて、近年需要も増えてきています。
当サイトの過去の検証(ルイヴィトンの査定比較、シャネルの査定比較)からも「出張買取店は大手買取店と比較しても高水準の査定結果が出る」と感じました。
実際に店頭に持っていく買取方法と比較すると、出張買取は非常に手軽で“高額品の場合でも査定は高いのか?”ということを検証すべく、今回は上記2社も含めました。
買取店11社によるバーキンの査定金額を比較
早速ですが「実際に査定に回った結果」を下の表にまとめてみましたので、ご覧になってみてください。
バーキン35 | ショルダーバーキン | 合計 | |
---|---|---|---|
コメ兵 | 55万円 | 35万円 | 90万円 |
なんぼや | 70万円 | 40万円 | 110万円 |
大黒屋 | 75万円 | 40万円 | 115万円 |
ギャラリーレア | 70万円 | 35万円 | 105万円 |
ブランドオフ | 60万円 | 30万円 | 90万円 |
マルカ | 73万円 | 40万円 | 113万円 |
銀蔵 | 70万円 | 30万円 | 100万円 |
ブランドピース | 80万円 | 40万円 | 120万円 |
ロコシーラ | 65万円 | 35万円 | 100万円 |
バイセル | 65万円 | 32万円 | 97万円 |
ファーストクラス | 80万円 | 43万円 | 123万円 |
MAX金額差 | ±25万円 | ±13万円 | 33万円 |
(※赤字が最高価格、青字は最低価格となっています。)
全社にバーキン二点を査定に出したところ以上のような結果となりました。
結果を見ると、出張専門の「FirstClass-ファーストクラス-」が合計ではもっとも高値をつけてくれました。
それに続き「BRAND PEACE-ブランドピース」「大黒屋」「MARUKA-マルカ」などが高額査定で続くという結果となりました。
安いところと高いところの買取店による査定金額の差は、個別で見ると「バーキン35が最大25万円の差」「ショルダーバーキンが最大13万円の差」、「二点合計で最大33万円の差」という結果になりました。
査定の内訳について
バーキン35に関しては、カラーや素材ともに人気の品ではありますが、どうしてもサイズが大きめのバーキンということもあり、100万円を越える査定とはなりませんでした。
これが、バーキン30やバーキン25であれば100万円を超えるかなと個人的には思います。
ショルダーバーキンに関しては、事前の調査でも40万円前後かなと考えていたので、予想通りの結果となりました。
査定金額がバーキンよりは安いため、買取店による金額差も最大13万円でした。(とはいえ25%程度違うとなるとかなり大きな差です・・・)
※2023/04追記 現在の相場だとどちらも20万円くらい高く売れると思います。バーキン35は100万円以上も夢じゃないかと・・・相場高騰が激しいです本当に。
買取率は30%-50%程度という結果に
今回のMAX査定金額を買取率でみると以下のような数字になりました。
- バーキン35:買取率およそ53%(定価151万円⇒買取80万円)
- ショルダーバーキン:買取率およそ32%(定価132万円⇒買取43万円)
中古バーキンとしてはサイズや製造など条件の面で、少し平均買取率よりは低いという結果になりましたが、ブランド品全体で考えるとかなり高い水準なのは間違いありません。
実際に中古ブランド品の買取率は、人気の高い「ルイヴィトンのネヴァーフル」や「シャネルのチェーンショルダー」などでも30%程度が目安ですので、比較してもバーキンは特に高く売れるということが言えます。
15年以上前の品物で定価の50%で売れるケースは、一部限定品やプレミア品を除けばエルメスの「バーキン」と「ケリー」以外にはほぼ存在しないと思います。
まとめ
今回の査定結果はあくまでも中古品のため、同じような中古のバーキンを出したとき、必ずしも同じ結果となるとは限りません。
状態の見方に関しても、細かい傷を指摘してくるお店もあれば、バーキン35に関しては型崩れを指摘してくるお店もあり、状態の判断も各社基準は異なると感じました。
そのため、必ずしも「ここの買取店が高い」ということは言えませんが、実際に売るとなった際に、少しは参考になるのではないかと思います。
今回の結果は実店舗を持つ買取店以外で、出張買取専門店の「FirstClass-ファーストクラス-」が意外に高値なのは想定外な結果でした。
ただ査定に来ていただいた方もとても親切でかつ、バーキンに関しての専門知識もかなり豊富という印象を受けたため、そういったところで高価買取が可能なのかなと思いました。
出張買取自体はかなり利用者が増えており、バーキンなど高価でかつ大型の品物だと実店舗に持ち込むのもそれなりに手間がかかるため、自宅に出張できてもらうのはとても便利だと思います。
今回の検証に関しては、思ったよりも金額差があった印象で、品物が違えば結果も変わります。
正直お店によっては明らかに買取する気がないというか、適当な価格提示だと感じるところもありました。金額がそれなりに高かったところはいずれも査定対応も好印象なところが多かったです。
今回の検証がバーキンを売りたいという方の信頼できる買取店選びの少しでも参考になれば幸いです。
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