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高級ブランド時計と言っても中身はブランドによって様々です。

例えばロレックスの「サブマリーナー」と、ジュエリーの人気ブランドブルガリ「アショーマ」。は80万円-90万円前後と同じ価格帯の高級時計です。

ですが、時計としてのスペックや資産価値は「断然サブマリーナーの方が格上」と言われています。

一番の理由は時計の動作機構にあたる「ムーブメント」です。

今回は高級時計のムーブメントを中心に、他にも色々比較できる要素をまとめてみました。

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高級ブランド時計でも1万円の腕時計と中身が同じ!?

腕時計のムーブメント

百貨店の時計サロンなどに行くと有名ブランドの時計がたくさん並んでます。

デザインなどは様々ですが、基本的にはステンレススチール製の素材が使用されてます。

ですが同じ素材、同じ自動巻(オートマチック)なのにブランドによっては100万円以上も差がある時計が多々あります。

ブランドイメージを下げないためにも価格帯を他のブランドより高くすることにより、高級感を演出するなど様々な理由などもありますが、一番は時計の中身の部品が大きく関係しています。

ロレックスの時計は全て自社で作られているムーブメントや部品、ネジまでもロレックス社で開発されたパーツを使っています。要は全てオリジナルです。

しかし「CHANEL(シャネル)」「BVLGARI(ブルガリ)」「Louis Vuitton(ルイヴィトン)」「Cartier(カルティエ)」などの、バッグやジュエリーがメインになるブランドから販売されている時計は全てとは言わないものの、ほとんどで「他社製のムーブメント」が使用されています。

高級ブランドで使われるETA(エタ)ムーブメント

ブランドの腕時計で自社以外のムーブメントを内臓している場合、ほとんどがETA(エタ)というムーブメントブランドを使っています。

ロレックスは当然ムーブメントのみの販売をしていませんが、このエタムーブメントはネットで簡単に購入できるような物です。

価格帯も安いムーブメントで4000円前後から販売されています。

普段自分の愛用している時計の蓋を開けて中身を見る機会なんてないと思いますが、実際に中身を見ると大量生産されたムーブメントの一部にブランドのロゴなどが刻印されているだけということも多いです。

言ってしまえばこうした高級時計はディスカウントストアなどに売られている、定価1万円の無名ブランド時計と中身は変わりありません。ムーブメント自体にはあまり価値がないということです。

高く売られている腕時計でも、実際はいわゆるOEMやパーツを組み合わせて作られている物もあるのです。

自社製品ムーブメントと大量生産ムーブメントの違い

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独自のムーブメントを採用するパネライ

自社製品ムーブメントと大量生産ムーブメントでの1番の違いは正確さです。

機械式時計はゼンマイを巻き上げ、そのゼンマイが解けるまで機械が駆動することによって、時計の針が動く仕組みです。しかしムーブメントはあくまでも機械なので、不具合が発生することも多々あります。

普段時計をされている方で、こんな経験はないでしょうか?

正確に時間を合わせたのに次の日になると3分ほど進んでいたり遅れていたり…

簡単に言うと、自社製ムーブメントの方が進みや遅れなどが少なく、正確に動く場合が多いです。

対して大量生産ムーブメントが正確に動かないといった訳ではないですが、自社製ムーブメントに比べると劣る上に高性能ではないので、部品の一部がすぐに壊れてしまうなど、正確さだけではなく耐久性も劣っているといった点もあります。

ムーブメントのメンテナンス事情

ムーブメントは機械なので、どんな時計でも必ず故障などはでてきます。目安としてですが3年-5年に1回はオーバーホール(分解洗浄)が必要になります。

遅れなどがでた場合や、デイト(日付)の稼働がなめらかでなかったりなどの症状がでた場合、オーバーホールのサインと言ってもいいと思います。

メンテナンスもブランドや時計の種類によって、ムーブメントの構造などによって変わってきますし、値段もピンキリです。

「ROLEX(ロレックス)」のオーバーホールを日本ロレックス社に依頼すると、平均で5~8万円前後かかります。

また「Patek Philippe(パテックフィリップ)」や「Breguet(ブレゲ)」など、自社製品かつ、特殊構造ムーブメントになると、モデルによっては30万円以上のオーバーホール料金になります。

高級なほど維持費も高いです。

またこれはあくまでもオーバーホール料金のみの金額で、部品が劣化していて部品交換などになると「オーバーホール料金+部品代」がメンテナンス代金としてかかります。

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高額メンテナンス費用を取られる安価なムーブメント

ただエタムーブメントでも購入したブランドブティックにオーバーホールを依頼すると構造は簡単にも関わらず、これもまた5万円前後かかってしまいます。

ですがここ最近ではブランド時計のメンテナンスを、ブティックでかかる半分くらいで引き受けてくれる時計修理業者も上野を中心に増えました。

中古品を扱うブランドショップでも、中古品でありながら「オーバーホール済」「新品仕上げ」などと称して売られている時計が多いです。

中古品のオーバーホールや磨き(本体についた小傷を研磨で消してしまうこと)はあくまで公式ブティックに依頼せずに、上のような時計修理業者に依頼していることがほとんどです。

一部自社工場でメンテナンスしているショップを除けば、こうした時計店に依頼するほうがコスト削減にもなります。

高級ブランド時計の資産価値について

近年ではレックスが最近資産運用にも扱われていると言われています。

実際にロレックスは買取も高く、時計本体に傷や汚れ、文字盤ガラスが割れていてもちゃんと時計として高く買取されています。

ですがこの値段というのは、もちろん商品としての買取値段でありますが、ムーブメントスペック自体の価値もあります。

ロレックスの定価100万円の時計と、ジュエリーブランドの定価100万円の時計の買取比較をすると一概には言えませんが、人気モデルのロレックスは定価の50%以上の値がつくのに対して、ジュエリーブランドの時計は定価の20〜30%です。

全てのモデルが対象ではないですが、だいたい今現在の相場ではこのような値段がついています。

この20%の差は需要や供給などからといった理由もありますが、時計としてのスペックや資産価値が認めてられているかどうかの差が理由でもあります。

全世界の方達がロレックスのデザインを好んでいる訳ではないと思いますが、やはりネームバリュー、時計としてのスペックが高い、高級腕時計として世間体から印象が強いといった点からロレックスや、自社製品ムーブメント製の時計ブランドは買取が高い傾向にあります。

私が考える高級ブランド時計

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腕時計にハマり始めた頃は時計のスペックを気にして購入するというよりかはデザインを重視して決める方が多いとおもいます。私もその一人でした。

一番はじめて買った時計は「GaGa MILANO(ガガ・ミラノ)」。タイムリーで流行っていたというのと価格帯が20万円前後だったということもあり当時大学生だった私には手の届く時計でした。

ですが使っていくうちに遅れが大きくみられたり、途中で秒針が外れてしまったなどのトラブルも多かったです。

今ではロレックスの「サブマリーナー」を愛用していますが、時計としての精度がいいのはもちろん、防水性などにも優れているモデルです。

まだ愛用して一年たないくらいなので、もちろん不具合などはでていませんが、すでにガガミラノよりも優れているように感じています。

自社ムーブメントを推奨します

私自身ブランド業界にいることもありブランド時計の色々な話を聞きますが、やはり大量生産ムーブメントは様々な不具合が起こり得る可能性が比較的に高いと思います。

メリットもありますが、総合的に考えると私は自社でつくられた精度がしっかりしているムーブメント派です。

愛用しているのもありますが、過大評価はしていないつもりです。

時計だけに限った話ではないですが、高価な物は一生物であり、使えば使うほど愛着が出てくるはずです。

その中でも時計は様々なシーンで活躍してくれますし、末長く愛用していくために質の良い時計を私はお勧めいたします。

また万が一時計が不要になって売却する際にも、断然自社製ムーブメントを使っているブランド時計のが買取価格が高いです。

ムーブメントによっては、定価が高いから、有名ブランド時計だからといって時計の質が必ずしも良いわけではないのです。

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