金と並んで安定資産といわれている「プラチナ」ですが、実際に売却するとなるとある程度知識がある状態のほうが安心です。
特にプラチナを使用したジュエリーやアクセサリーなど素人目にはどれくらいの値段で売れるのか?わかりづらく、悪徳な業者などだと相場より安く見積もられる事例もあります。
ここでは主にプラチナジュエリーをメインとしたプラチナの売るときに必要な基礎知識を解説していきます。
このページの目次
プラチナの相場について
プラチナは世界的に取引される有形資産であり、相場は毎日変動しています。
実際に売るとなると多少なりとも手数料や業者の利益分が引かれる形になるため、買取の際はこの相場をチェックしつついかに相場に近い価格で売ることができるかが鍵になってきます。
金と並んで安定性の高い資産といわれる
プラチナは金と並び安定性の高い資産だといわれています。しかし金よりも相場の変動は大きいです。
金は宝飾品として使用される割合が80%以上であるのに対して、プラチナは工業用(主に自動車用の排ガス浄化装置の触媒など)として使用される割合が50%ほどあります。
そのため世界情勢や景気の左右でひときわ影響を受けやすいのがプラチナだとされています。
プラチナは金よりも少ない限られた量しか地球上にないため、金よりも価値が高いといわれていましたが、科学の発展とともにいつかは廃れていくのでは?とも言われています。
今の相場プラチナは売りなのか?
(引用元:田中貴金属)
今現在プラチナの相場は「1グラムおよそ3,500円」となっています。
金より高いといわれていた時期もありましたが、現在の金相場は「1グラムおよそ4,800円」と立場が逆転しています。
プラチナ相場の過去を遡ると五年前には「1グラム5,000円」を記録し、さらにその5年前の2007年には「1グラムおよそ6,000円」近くまで高騰した記録もあります。
ここ二年だけに注目すると少し上がっているように見受けられますが、長い目で見るとプラチナ相場は減少傾向にあります。
プラチナの相場は今後どうなる!?
先ほども言ったようにプラチナは自動車用の排ガス浄化装置の触媒として使用される用途が一番大きく、10年前に高騰した理由も急速なエコカーの普及に伴い需要が高まったことが要因です。
時代の傾向として今後も需要が高まることが期待できる一方で、電気自動車や新たな方向に伸びていく可能性も大いにあります。
そのためプラチナ相場自体、新しい用途が確立され需要が爆発的に高まらない限り、以前の最高値水準まで再び高騰する可能性は低いです。
売り時だと断言することはできませんが、今売って損する可能性よりも得する可能性のほうが高いのではないかなと思います。
プラチナの買取についての基本的な情報
プラチナを売るときに知っておくと良い基本的な情報について解説していきます。
買取に出したときに安値で買いたたかれないために確実に抑えておくべきポイントだけをまとめています。
プラチナ相場はどこの業者も開示されている
基本的にプラチナの買取相場はどこの買取業者でも「1グラムいくら」という形で開示されています。
ブランド品のように状態を見てAランクだから~円といった査定ではなく、「重さ×買取相場」という単純な計算ではじき出されます。
逆に相場が開示されていない業者の場合は大幅に安い可能性があります。
貴金属の買取に関しては手数料を設けている業者も少なからずあり、手数料がかからないのがベストですが悪徳な業者は手数料で大きく持っていかれます。
相場が公式サイトなどで開示されている業者を選ぶのが基本で、この相場も業者ごとで若干変わってきます。
プラチナ相場:3,697円
買取業者A:3,569円
買取業者B:3,400円
こういった誤差は多々ありますので、この場合は買取業者Aで売ったほうが得です。
いくつか知っている業者をチェックしてみて、一番相場が高いところを選ぶのがベストです。
プラチナの種類について「インゴット」や「Pt900」など
プラチナと一口にいってもその中でも種類があります。
種類というよりは「純度」の違いでいろいろと呼び名がありますので、ざっくりおさらいしていきたいと思います。
プラチナの種類による呼び名
- インゴット
- Pt1000
- Pt950
- Pt900
- Pt850
インゴットと「Pt1000」純度100%のプラチナ
インゴットというのは金の延べ棒というような金属の塊のことで、主に投資用だったり資産としてプラチナを購入した方はこのインゴットで所有している場合も多いです。
インゴットの場合「プラチナの純度は100%」で、いわゆるプラチナ相場は基本的にこのインゴットの相場を指します。
アクセサリーなどで純度100%のプラチナが使用されることはほぼありませんが、プラチナコインなど少なからず純度が100%のものが使用されている場合もあります。
その場合のプラチナは「Pt1000」と呼ばれます。インゴットもPt1000もどちらも純度100%のもっとも価値の高いプラチナです。
アクセサリーで主に使用される「Pt950」「Pt900」「pt850」
強度などの理由からアクセサリーなどで純度100%のプラチナを使用することはまずありません。
アクセサリーで使用されるプラチナは大きく分けて以下の3つです。
Pt950:純度95%
Pt900:純度90%
Pt850:純度85%
当然純度が高いほど価格も高くなります。
Pt950やPt900に関してはかなり上質なブランドジュエリーなどで使用される傾向があります。
Pt850に関しては他のプラチナよりも強度が高いため、プラチナ製のネックレスなどに使用されることが多いです。
プラチナアクセサリーには裏面などに「Pt900」などといった刻印が入っている場合がほとんどなのでわからない場合は確認しておくと良いです。
買取に関してはそれぞれのプラチナごとの相場をチェックするようにしましょう。
ブランド品のプラチナジュエリーについて
プラチナの買取価格は基本的に重さと相場によって決まりますが、高級ブランドジュエリーとなるとそれプラスブランド代も加算される場合もあります。
「Cartier(カルティエ)」や「BVLGARI(ブルガリ)」「TIFFANY&CO(ティファニー)」など高級ブランドのプラチナ製品は特別人気の高い品物も存在します。
原則としては「重さ×買取相場」ですが、これに「デザイン料(ブランド代)」が加算された金額となることも多いため、査定時にはデザイン料が含まれているかどうかもチェックしておきましょう。
もちろんブランド品でも低価格な品や人気の低い品などは、単純に重さでの金額提示になることも多いです。
プラチナアクセサリーのグラム目安
プラチナを売りたいとなったらまずは自分で重さを測れる環境にあるのがベストですが、そうでない方も多いと思います。
だいたいのプラチナアクセサリーのグラム(重さ)の目安は以下です。
プラチナメイプルコイン1/2オンス(直径25cm):およそ15g
シンプルなプラチナリング:およそ2g-3g
プラチナネックレスチェーン(太さ1mm・40cm)」およそ4g
喜平ネックレスチェーン(40cm):およそ10g
プラチナといえど重量感は感じないような小型のアクセサリーに関しては、かなりざっくり目ですが上記くらいの重さを目安にしてください。
持って重量感のある喜平のブレスレットや大きめのリングなどだと30g以上あるものも多いです。
買取業者の選び方・違いについて
プラチナを売る際の買取業者の選び方や違いについて簡単に説明していきます。
選び方については単純でプラチナの買取相場が高いというのが第一です。
貴金属買取の手数料がかかる(再利用するときの融解費用などと説明)業者もありますが、ちゃんとした業者はかからない場合がほとんどです。
業者による違いに関しては「ブランドバッグ」などを売るときよりも差はありませんが、それでも相場が「3,500円前後なのに対して買取2,500円」くらいの業者はザラにあります。
1,000円の差はかなり大きく、10gで1万円の差になってきますので馬鹿にできません。
プラチナを売るときにおすすめの買取業者
プラチナを売るときにおすすめの買取業者を2つご紹介します。
優先度の高い業者から順にご紹介していきますので、買取業者の現在のプラチナ買取相場をチェックして選ぶことをおすすめいたします。
七福神
業界でも随一といってよいほど「貴金属類」の買取に強いのが「七福神」です。
常に貴金属の買取相場では他所の業者よりも高く、手数料なども一切かからない優良業者です。
プラチナの相場もおそらくここが一番高いため、ここで売っておけばまず損することはないという業者です。
宅配買取も無料で利用できてかつ、金額が店頭と変わらないことも管理人が実証済みです。
金のアクセサリーを買取業者別で比較した際にも七福神がもっとも高値だったように、プラチナの買取に関してもここがNo.1におすすめです。
良かったらこちらの記事も併せてチェックしてみてください。
リファウンデーション
プラチナや貴金属関連に強い業者としては池袋に実店舗を構える「リファウンデーション」も有名です。
こちらはプラチナや金、そして宝石関連にも強くどんなジュエリーでも正しく査定してくれて、貴金属類に関しては他所よりも高い傾向があります。
鑑定士も宝石鑑定では世界的に権威のある「GIA(米国宝石学会)認定の鑑定士資格」を有していて、鑑定に関しては間違いありません。
宅配買取も盛んで申し込みからすぐに宅配用キットを無料で送ってくれる対応の早さもピカイチです。
公式サイトでも毎日プラチナ相場を更新していますのでチェックしてみてください。
まとめ
プラチナを手放す際には相場を見極めて、かつ高く買取できるところで売るというのがもっとも重要です。
貴金属の買取業者の中には悪徳な業者も多く、難癖をつけて安値で買いたたこうとするところもあるため注意してください。
プラチナは確実に売れる資産といわれていますが、近年のプラチナ相場を見ているとそうも言っていられないような気がします。
買取に出す際には上記のような点に十分に注意して、より高値で売るように心がけましょう。