ブランド品を売りたいときに一番気になることは「提示された査定額が妥当かどうか?」かなと思います。そしてここが一番素人では判断が難しい点です。
実際にブランド品は“売れば必ずしもお金になる”と思っている方も多いのですが、金や宝石のように安定した資産になるものではありません。その時々の流行や人気によって相場も常に変動するのです。
ましてや買った価格に近い額で売れるものなんてごく一部です。
ですが少しでも高く売ることを考えると、いかにして適正価格を知るかというのも重要になります。今回はそんな売りたいブランド品の相場の調べ方、適正価格はどのくらいかなどについて語りたいと思います。
私なんてそんなにあれこれ比較するのも面倒だから、査定に出す前に自分の売りたいブランドモノがいくらくらいで売れるものなのかわかるといいわね。
相場を理解しておけば変に安い値段で買取されちゃう心配もないしね!売りたい品物のだいたいの相場や売値の目安の考え方をおしえるよ!
このページの目次
ブランド品の買取相場ってどれくらい?
そもそもブランド品の買取率(※定価の何%で売れるか)ってどれくらいが平均なのでしょうか?
結論から言ってしまいますが、買ったのが定価だとすると「およそ10-20%」くらいが平均になります。
新品を定価10万円で購入したバッグを
買取に出すと⇒査定額1万円-2万円くらい
かなり大雑把な数値ですが、これがあくまで平均的なブランド品の買取率です。
定価より高く売れる品物なんてまずない
プレミア価格だなんだいっても、定価より高い値段で買い取りされるものなんてほとんどありません。
ブランド品すべての品物の中で買取率が100%を超えるものは、0.01%あるかないかくらいだと思います。
そんなごく一部の大人気商品、プレミア商品でもないかぎりは「購入価格の20%返ってきたら万々歳」くらいに思っていてください。過度の期待は禁物です。
ブランド品とはいえ定価を上回ったり、めちゃめちゃ高い値段で売れるのはごく一部だよ!
誰にでもできる買取相場の調べ方
買取相場を調べるには、通販サイトやネットオークションで自分の売りたい品物を探してみるのが手っ取り早いでしょう。
このとき一番良いのが、買取をおこなっている「業者が販売用に展開している通販サイト」です。今はたいていどこの買取業者でも通販サイトやページを持っていることがほとんどです。
こういったサイトで自分の売りたい品物と同じ商品が販売されていないかどうか調べます。だいたい販売価格の50%がその業者の買取価格のMAXが基準です。(※人気商品だともう少し高い場合も)
例えば…
新品で購入したバッグA(定価8万円)の相場を調べたい時
買取業者Xの通販サイトで同じモデルのバッグの中古品が
「3万円」で売られていました。
この場合、買取業者Xでの買取査定額は「1.5万円(買取率およそ18%)」が妥当です。
これは大まかな指標ですが、在庫管理費、販売コストなどを考えると買取価格の倍くらいが売値になることがほとんどです。それを逆算することで、査定に出す前からおおまかな査定額を算出することができます。
中古品の状態などによってもちろん上下はするので、できるだけ同じくらいの状態で比較できるとより正確な数値に近づきます。
すごい利益乗せてる!と思ったけど、買い取ったものが必ずしも売れるとは限らないものね・・・ということは絶対売れるような品物なら・・・
買取相場が平均的な買取率より高い品物
上の項目ではブランド品の買取相場は定価の20%くらいがせいぜいだという書き方をしましたが、当然そうでない買取率が高い品物も存在します。
それはいったいどういうものかというと、一言で「買い取ってもすぐ売れるもの」になります。
限定品や希少価値だけじゃダメ!すぐ売れるのは定番商品
高く売れるもの=「限定品」「レアもの」などというイメージをお持ちの方も多いようですが、限定品など数こそ少なく希少価値は高いものの、デザイン的に人気のものでなければ決して買取率は高くありません。限定品で新品同様の品物でも買取20%くらいの品物はたくさんあります。
それよりも高く売れるのは、ブランドごとの定番商品になります。
具体的な例を挙げると.
- ルイヴィトンの定番トート「ネヴァーフル」
- シャネルのチェーンショルダーバッグ「マトラッセ」
- エルメスのド定番「バーキン」
こういった各ブランドを代表する定番モデルは、どこの業者も常に買取したい商品になります。
理由は当然「必ず売れるから」です。
ブランド品買取業者の内部事情
買取業者の中では実店舗を展開し、買い取った品物を実店舗で売る形式と取っているところも少なくありません。
実店舗を構えている業者は特に「買取に出してくれる顧客」「品物を購入してくれる顧客」と2つのバランスが非常に重要になっています。顧客をどれだけつけられるかが、買取業者間の売り上げの差になるといっても良いでしょう。
実店舗で販売をおこなう場合には商品のバリエーションは大事です。その時一番の指標になるのが各ブランドの定番商品なのです。実店舗を構えていて、定番商品を欲しがらない業者は絶対にありません。
すぐに売りさばける定番商品は、業者にとっては買取率を上げて利益を削ってでも買取したい品物なのです。
定番モデルは絶対に売り手が見つかるし、品ぞろえをアピールする上でも抜群の効果を発揮するよ!この2つの理由で定番モデルが平均より高く買われるんだ!
定番中の定番が安定して高く売れる
ブランド品おいてはド定番な品物ほど、いつの時代でも安定して高値の査定がつきます。
- 人気のモデル
- 人気の素材(シンプルなレザー素材)
- 人気の色(たいていは黒!)
- 使い勝手の良いサイズ感
これらを抑えていれば、上記した「平均の買取率20%」を超える価格で売ることもできる可能性があります。
限定品は実は意外と人気がない!?
限定品に関しては正直業者目線でも高いか安いかは一概には言えません。というのもそれだけ振れ幅があるということです。
「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」でも毎年のように数々の有名デザイナーとのコラボ商品が多数発売されます。奇抜なデザインが多く、そこまで人気になることは正直あまりありません。買取に来られても“案外安いのね”といわれるケースは多々あります。
ですが実際2012年に「草間彌生」とコラボしたモデルなどは人気も高く、定価を14万円ほどのネヴァーフルが今はプレミア価格で20万円以上の値が付くものも多いです。
(photo by Sarah_Ackerman)
このようにとにかく限定品は人気のものと人気のないものがあるので、限定品=高く売れるわけはありません。限定品で「人気のもの:そうでないもの」の比率もせいぜい「2:8」くらいかなと肌感覚では思います。
限定品は必ずしも相場より高く売れるというわけではないのね!人気がありそうかどうかオークションなどであらかじめ調べてみても良いのかも!
売る前に相場を知って適正価格で売ろう
だいたいの買取価格、面倒であれば「中古の販売価格」だけでも構いませんが、これを知っておくことで少なくとも、安すぎる値段で買われることを防ぐことができます。
実店舗の買取や出張買取の場合は、何も知らない状態でいって、最初に希望額を聞かれてその通りの値段提示されて買取。あとあと調べたらもっと全然高値で買われるべき商品だったなんてケースもたくさんあります。
当然買取業者としては安い値段で買い取りできるのがベストなわけです。ですがそれを踏まえてできるだけ高値で買ってもらうのが交渉や他業者との比較だと思っています。
交渉や比較を上手におこなうために、売りたい品物のだいたいの相場は知っておいて損はありません。