質屋

皆さん「質屋」と「買取店」とありますが、違いわかりますか?なんとなく質屋は「一定期間内にお金を返せば、売った物を取り戻せるところ」くらいの認識はあるかと思います。

簡単にいうとその違いなのですが、今すぐお金を作るために、ブランド品を売りたいときは、どっちを利用するのが得策なのでしょうか?

さらには質屋と金融業なども比較しながら、質屋についての雑学をあれこれまとめています。

ブランド姫ブランド姫

なんとなく質屋のほうが取り返せる分手軽なイメージはあるわね・・・ただ使い分けるとなると違いがよくわからないわ。


買取キング買取キング

実際にブランド買取店では、質屋と買取業両方やってるところもあるね!実際質屋と買取ではけっこう違う部分があるからチェックしておこう!

ブランド品の買取店と質屋の違いって何?

そもそも買取店なにが違うかというと、物を売ってお金に換えるという意味では一緒ですが、以下のようなシステム的な違いがあります。

    • 買取店とは:品物を査定に出し、査定額に応じ買取してもらうことお金に換える
    • 質屋とは:品物を査定に出し、品物を担保にすることで品物の査定額に応じた金額を貸し付けてくれる

    買取店では「品物を売ることでお金に換える」のに対し、質屋では「品物を担保にその評価額に応じた金額を借りることができる」というシステムで、質屋はあくまでお金を貸してくれる形態です。

    とはいえ、金融業とはまた少し違いって、「質屋営業法」という独自の法律で利息などのルールが定められています。

    質屋の特徴

    質屋の一番の特徴は、買取店と違い品物をお金に換えたあとでも、一定期間内であれば利息を含むお金を返すことで、品物を取り戻すことができる点です。

    この期間のことを「流失期限」といい、たいてい3か月と定められていて、この期間内であればあくまで所有権は質屋ではなく自分にあります。ですがこの期間を過ぎると、預けていた品物の所有権は質屋に移り、それ以降は品物を取り戻すことがは原則できません。

    質屋の利息

    質屋の利息のことを「質料」と言います。質屋営業法で定められた質料は月9%までが認められていて、大手の質屋だと品物の金額にもよるものの、だいたい3%~8%くらいで定められています。

    例えば.
    10万円のものを質屋に預け質料が5%の場合

    1か月以内であれば
    100,000円+5000円(5%)=計105,000円で取り戻すことが可能

    1か月~2か月であれば
    100,000円+10,000円(5%×2月分)=計110,000円

    2か月~3か月であれば
    100,000円+15,000円(5%×3月分)=計115,000円

    となる計算です。

    こうして質屋の場合「月利」で表していますが、月5%の金利も年利にすると「60%」という、とても高い金利であることがわかります。

    キャッシングや消費者金融などの金利が「年18%」と法律で定められていることと比較すると、質屋の金利がいかに高い利率かを実感していただけると思います。
    質屋営業法という独自の法律で定められているので、今でも質屋とても高金利でお金を貸しています。

    「品物の担保がある」「原則少額の融資である」など条件こそ違い、単純にキャッシングと比較することはできませんが、質屋の金利はとても高いことを知っていただけたらと思います。

    流失期限は利息分を支払えば延長できる

    先ほど基本は3か月と説明した流失期限ですが、質料(利息分)を支払うことで延長することもできます。上の10万円の例だと、質料はひと月5,000円のため、ひと月延長するために5,000円が必要です。

    買取キング買取キング

    品物を取り戻したいと思って流失期限を過ぎってしまって、利息分だけ支払ってずるずる延長するのだけは絶対に避けないとダメだよ!

    質屋はお金を借りるところ

    買取店はものを売るところですが、質屋の場合はあくまで物を担保でお金を借りるところなのです。

    近年は買取店と質屋業も兼ねているお店もあります。ブランド買取店の大手でもある「大黒屋」などもその一例です。

    質屋の特徴を知った上で、「今すぐお金が必要だけど品物を売り切りたくはない」場合のみ利用するのが良いかと思います。

    質屋と買取店どっちがお得か

    実際にブランド品など物を売りたいときには、質屋と買取店どちらを利用するのが良いのでしょうか?

    まず品物を取り戻す必要がなく売り切っても良い場合には、必ず買取店を利用しましょう。同じ品物でも基本的に査定額が高いのは買取店です。

    質屋の場合上述したように、金融業に似た特徴があり“利息だけでも利益が出る”ようになっています。

    大黒屋質屋買取比較用キャプチャ
    (出典:質と買取りはどちらがお得?大黒屋

    こんな風に大黒屋のホームページには質入れと買取での料金例がどちらも掲載されていたので、よろしければ見てみてください。

    特に思い入れがあるものでない限りは買取店でOK

    質屋の良いところは品物を取り返すルールが定められていることです。ですがそのためには元金だけでなく、質料などの余剰金を支払わなくてはならず、そういう意味では金融と同じです。

    質屋業、買取どちらもおこなっているお店では「質入れ⇒買取」に途中で変更など、融通の利くお店も多いです。

    近年宅配買取サービスがブランド品買取などでも盛んですが、これらは質屋の宅配はありません。その場で査定して、評価額に応じたお金を貸し付けしているため、店頭に直接品物を持ち寄るしか質屋を利用する方法はありません。

    特に思い入れがあり売り切るのには未練がある・・・そういう特別な品物でない限りは、ブランド品など高価なものは買取店で売るのがベターです。

    ブランド姫ブランド姫

    単純にものを売りたいだけなら質屋ではなく買取店を利用したほうがお得そうね!