前回の記事「高級時計を買うならロレックス一択なワケ!ここ十年ちょっとで価値が爆上がりしている実態」こちらにリンクした内容で、今回は実際にロレックスを2点大手買取店に査定に持ち込み実際に金額の差などを検証してみました。
査定に出したのは「ROLEX(ロレックス)」の人気モデル2点です。
- サブマリーナー SS・緑 ※通称:グリーンサブ
- GMTマスターⅡ SS・黒
どちらも「人気の高いスポーツタイプ」に属するモデルで正規店で非常に購入が難しいため、時計店での流通相場は定価を上回っています。
当時の購入価格や販売相場との差なども踏まえて、ロレックスの査定額の比較結果を検証していきたいと思います。
今後ロレックスを売る際にはぜひ参考にしていただければと思います。
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査定に出したサブマリーナーとGMTマスターⅡ
今回査定に出したロレックスのモデルは以下の二点です。
- サブマリーナーデイト(グリーン)【116610LV】
- GMTマスターⅡ(ブラック)【116710LV】
どちらもステンレススチールの通常モデルの腕時計になります。
いずれも現行でも販売されている品物ではありますが、正規店では品薄状態が続き定価での購入は難しい人気モデルです。
購入時の価格や状態などについて
どちらも購入時のレシートがありますので、購入時期などはこちらを参照していただければと思います。
いずれも西武百貨店の正規ロレックスブティックで購入した品物です。
購入時の定価は、
サブマリーナーが928,800円(税込)
GMTマスターⅡが799,200円(税込)
となっています。
どちらも付属品完備、ギャランティカード有りですので、付属品に関する減額はないと思われます。
2-3年着用している品ですが状態は良好
購入してからサブマリーナーは2年、GMTマスターⅡは3年とほぼ毎日のように着用していた品ですが、状態は比較的良好です。
当然小傷などはあるものの、表面に目立った傷等もありません。
裏面に関しても特に大きな問題等はないかと思います。
新品状態では決してないため、中古品との扱いにはなりますが、決して「状態の悪い中古品」という評価となるとは考えがたく、高額査定の対象といって間違いないはずです。
査定に回った大手買取店と時計専門店8社
今回査定に回ったのは高額買取をウリにした8社です。
正確にはブランド買取店が以下の5社
- コメ兵
- 大黒屋
- ブランドオフ
- 銀蔵
- ブランドピース
残りの以下3社は腕時計の専門店です。
- ジャックロード
- かめ吉
- アンティグランデ
少し詳細を加えると「ジャックロード」は全国的に有名な高級時計の専門店で、「かめ吉」も高級時計激戦区の中野でジャックロードに続く二番目の規模を誇る有名店です。
最後のアンティグランデは同じく中野にある、こちらは中古高級時計の買取専門店となっています。
いずれにせよ腕時計を専門に取扱う業者なため、ブランド買取店とどれくらい違いを出せるのかは個人的にも気になるところでした。
ロレックス2点の査定結果を一覧で比較
それは上記した8社の査定結果を一覧表にして比較していきたいと思います。
赤字で記したところが8社中の最高額、青字で記したところが最低額となっています。
サブマリーナー | GMTマスターⅡ | 総額 | |
---|---|---|---|
コメ兵 | 106万円 | 74万円 | 180万円 |
大黒屋 | 106万円 | 78万円 | 184万円 |
ブランドオフ | 105万円 | 73万円 | 178万円 |
銀蔵 | 108万円 | 77万円 | 185万円 |
ブランドピース | 110万円 | 76万円 | 186万円 |
ジャックロード | 1,012,750円 | 732,750円 | 1,745,500円 |
かめ吉 | 1,029,000円 | 782,000円 | 1,811,000円 |
アンティグランデ | 105万円 | 76万円 | 181万円 |
最高値との差額 | 71,000円 | 52,000円 | 114,500円 |
(※ジャックロードとかめ吉は下の桁まで細かい査定額を出してくれました。)
結果は以上となりました。
どちらも以下のようなかなり高い利率で買取してもらうことができました。
- サブマリーナーデイト(グリーン)
- GMTマスターⅡ(ブラック)
購入価格 928,800円⇒買取額110万円(+171,200円)
買取率118%
購入価格799,200円⇒買取額782,000円(-17,200円)
買取率98%
サブマリーナーに関しては、なんと2年間使用したにも関わらず「購入価格+17万円の利益が出る」という結果に。
GMTマスターに関しても、3年間使用してわずか1万円ちょっとしか値落ちすることはありませんでした。
ロレックスの資産価値が高いのは間違いないと言える結果です。
各社の査定結果に対する印象
まず意外だったのが「時計専門店の査定が全体的に安い」という結果です。
アンティグランデはともかく、ジャックロードとかめ吉は高級時計業界では知らぬ人はいないほどの有名です。
当然販売力も圧倒的に優れているはずですので、どこよりも高値を提示することを予想していましたが、結果は意外にも下位の4社となりました。
もっとも有名なジャックロードに至っては8社中最下位というという査定額でした。
在庫数も査定に影響を及ぼす
そして今回もっとも高額を付けたブランドピースに関しては、聞くところグリーンサブの在庫が現在少ないとのことで、どこよりも高値という結果になりました。
ただ当サイトの他ブランド品の査定比較記事においても、常にトップクラスの高値を提示してくれる買取店ですので、ロレックスに関しても強いことは間違いないと思います。
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時計専門店2社に関しては、店頭を見ても豊富な在庫を抱えていますし、こうしたところも査定に影響を与えたのではないかと考えられます。
数万円の違いではありますが「売るタイミングによって査定が変わる」こともロレックスの買取におけるポイントの一つに挙げられます。
現在の販売相場と買取価格の比較
今回ロレックスの人気モデル二点の買取査定額を8社で調査することができました。
ここで実際に同モデルの中古品がいくらで販売されているのかを調べて比べてみます。
サブマリーナーの販売価格と買取価格の差
まずは購入価格からプラス17万円の査定となったサブマリーナーの販売価格帯は以下のようになっています。
(引用元:価格.com)
価格コムよると「122万円-131万円が中古の価格帯」となっています。
125万円前後の販売価格に対して、買取額110万円というのはかなり良い利率であると思います。
GMTマスター2の販売価格と買取価格の差
次にGMTマスターの販売価格を調べていきます。
(引用元:価格.com)
こちらも「中古の価格帯は79万円-92万円」となっているので、買取査定78万円であればかなり高い金額を付けています。
通常中古のブランドバッグなどの場合は、買取額10万円⇒販売価格20万円くらいも普通なほど、買取店の利益の幅はかなり広くみられています。
しかし「ロレックスは金額が大きい割に買取業者としてはかなり薄利」な部類に入ります。
こういった傾向が買取店ほぼ全社に共通しているため、ロレックスは中古品でもかなり高い金額で売ることできるのです。
ロレックスは査定額の差が出づらい
結果から見ると、金額が大きい割には査定額に大きな差は出なかったなと感じます。
これが同じ価格帯の他ブランドの腕時計であったり、バッグなどであれば確実に数十万単位で差がでることは間違いないと思います。
ロレックスの腕時計に関しては、そもそも相場がガチガチに固まっていて、買取査定時には各社がどれだけ利益を乗っけるかだけの差です。
中古でも非常に人気が高く薄利でもお店は欲しがる
中古品とはいえ高級時計の一番の人気どころのロレックスはかなり売れやすく、上記したように販売価格と買取価格の差は非常に狭いです。
単純にロレックスの人気モデルは客寄せとしても効果も高いため、多少利益を削っててでも買取しようとする買取店ほど高い値段を付けます。
ただし販売力がなければ、卸売りをするリスクも伴うため、そのあたりの線引きが買取業者としても、我々売る側からしても判断が難しいということが言えます。
まとめ
今回は実際にロレックスの人気モデル「サブマリーナーデイト」と「GMTマスターⅡ」を買取店に足を運んで査定依頼して、金額を比較するという検証をおこなっていきました。
金額差が思ったよりも出なかったことから、別のモデルを持ち込めば当然多少結果は変わってくるでしょうし、同品物でもタイミングによっては別の業者ほうが高値というケースも考えられます。
ただし安定してブランド品買取の大手は軒並み高値を付けたということは、ある程度の「販売力が伴う大手業者であれば、そこまで大きな金額差は生まれない」と思います。
これが超レアものアンティーク品などになればまた話は変わってくると思いますが、ロレックスを売りたいという方の大多数に対しては少しは参考になる結果が得られたのではないかと思います。
ロレックスを高値で売りたい方や、今後売却を検討されている方の少しでも参考になれば幸いです。
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