メルカリとラクマはどっちは良い

現在、国内フリマアプリのシェアは「メルカリ」と「ラクマ」の二社が独占しているといっても過言ではありません。

元々はこの二つに「フリル」を加えた三つ巴状態でしたが、そのフリルをラクマが買収し、現在では実質二強です。

これからフリマアプリを利用して売買を始めようという方は、まずはじめにどちらが優れているのか?それぞれの特徴やメリットを知る必要があります。

今回は実際にどちらも利用経験がある私が、それぞれの特徴などを細かく解説していきます。

手数料がそれぞれ異なる

メルカリとラクマ

まずはじめに、もっとも大きな販売手数料の違いについてです。

販売手数料は出品者が負担するため、商品を購入する側には関係ない事ですが、二つのフリマアプリのもっとも大きな違いになっているため、説明しておきます。

ラクマ出品手数料:3.5%
メルカリ出品手数料:10%

出品者が販売した時に払う手数料は上記になっています。

高額品を売る場合ラクマは手数料がかなりお得

高額品を売却したいという場合には、手数料のパーセンテージはかなり大きく乗ってくるため、出品側からするとラクマの方がかなりお得に利用することができます。

例えば同じ5万円の商品を売る場合でも、

ラクマ:50,000円-1,750円(手数料3.5%)→手元に入るのは48,250円
メルカリ:50,000円-5,000円(手数料10%)→手元に入るのは45,000円

と3千円以上の差になります。

ただし売れやすいのはメルカリ

しかしダウンロード数は圧倒的にメルカリが多く、リアルユーザーの数もメルカリとラクマでは段違いです。

発表されたデータで見てみると、

・メルカリは国内7500万ダウンロードと発表(2018年11月のデータ参照
・ラクマは1500万ダウンロードと発表(2018年10月のデータ参照

現段階でどれくらい差があるか正確な数値は計れないものの、5倍くらいユーザー数に違うことは間違いないでしょう。

実際に使えば感じると思いますが、出品される品数も圧倒的にメルカリの方が多く、同時に人気商品が売れるスピードもメルカリの方が速いです。

単純に手数料だけだとラクマがお得ですが、メルカリは手数料が高い分、売れやすく、買う側から見ても品揃えが豊富な魅力的な市場になっています。

その他かかる手数料について

そのほかに利用に伴う手数料にも若干の差があります。

コンビニ払い・ATM払いなどの支払い手数料はどちらも「100円」と違いはありません。

クレジットカードやネット決済などを利用すると、メルカリ・ラクマ共に支払い手数料はかかりません。

売上金の振込手数料と申請可能額について

こちらも大きな差はありませんが、簡単に解説しておきます。

振込手数料 申請可能額
メルカリ 通常200円 お急ぎ400円 201円以上
ラクマ 216円(1万円以上で楽天銀行宛だと0円) 433円以上

メルカリは1万円以上であれば振込手数料は0円というシステムでおこなっていましたが、近年は金額に関わらず手数料がかかるようになりました。

振込までの日数もお急ぎを利用しないと5日程度かかります。

それに対してラクマは振込は原則即日でおこなわれるのと、楽天銀行を利用して1万円の出金であれば手数料も発生しません。

どちらかと言えば、よりお金を引き出しやすいのはラクマだと言えます。

提携サービスと使い勝手に関して

フリマアプリの使い勝手

サービスの使い勝手に関しては、それぞれ特色が異なり意外と差があります。

メルカリは様々なサービスと提携して便利に使えるのに対して、ラクマは楽天サービスを利用することでより

配送方法に関する違い

匿名での配送は現在どちらでも対応しています。

配送サービスで提携しているのは、メルカリは「日本郵便」と「ヤマト運輸」、ラクマは「日本郵便」となっています。

さらに紐解くとどこのコンビニで発送できるかどうかの差になっています。

メルカリ
・日本郵便で発送→ローソン・ミニストップ・セイコーマート
・ヤマト運輸で発送→セブンイレブン・ファミリーマート・デイリーヤマザキ等

ラクマ
・日本郵便で発送→ローソン・ミニストップ・セイコーマート のみ

メルカリはほとんどのコンビニから発送できるのに対して、ラクマはローソンがメインとなってしまいます。

メルカリのらくらくメルカリ便について

またメルカリにはらくらくメルカリ便というサービスがあり、これは簡単にいうと「梱包だけ自分で行い、あとはコンビニに持っていくだけ」で発送ができるものです。

コンビニでQRコードをかざせば、伝票の記載などは勝手におこなってくれ、さらに配送料金は売上金から自動的に引かれます。

利用は非常に簡単なため、このサービスがあるメルカリが発送に関しては優れていると言えるでしょう。

ラクマはその他楽天サービスを提携している

ラクマに関しては、メルカリほど独自サービスが充実しているわけではないものの、その他楽天グループの関連サービスと連携しているものも多いです。

上記で説明した楽天銀行もそうですし、楽天payを利用することで支払い手数料もなく、簡単に決済ができます。

これらに関しては今後広がっていく可能性もあり、より便利になる可能性を秘めています。

購入時と出品時の注意点や仕様

次に実際に買い物する上での仕様の違いについてです。

即購入と購入前申請について

フリマアプリはヤフオクなどと異なり、全て即購入できることがポイントです。

しかしラクマにはメルカリにない「購入前申請」という機能があり、出品時に「即購入」もしくは「購入前申請」のどちらの方式で売りに出すか選択することができます。

購入前申請の品物は、出品者に承認されないと購入することができません。

人気商品であれば、購入前申請が多数届き、その中から出品者が売りたい人を選択できるシステムです。

売る側としては、即購入と異なり、評価などを見てから売りたい人を選べるため便利です。

この機能はメルカリにはありません。

メルカリは独自ルールの文化が多い

独自ルールはフリマアプリ全般に共通していえることですが、メルカリは特に多いです。(ローカルルールなどと呼称されることもあります)

代表的な例でいうと、

  • 即購入禁止→購入前にコメントでやり取りしなくてはならない
  • 専用ページ→その人しか購入してはならない
  • プロフ必読→プロフィールに様々な注意事項を設けている
  • いいね禁止→購入意思のいいねはしてくるなというもの

公式のルールにはありませんが、出品者がこうしたルールを設けている場合もあります。

はっきり言って気にしなくてはいいという面もありますが、守らないと購入後の評価で低評価をつけられるといった弊害もあります。

できることなら従うに越したことはありません。

そんなルールを設けているのはごく一部ですが、メルカリにおいては特に事前にプロフィールや商品説明を読んだ上で購入することをお勧めします。

価格交渉について

価格交渉についてはどちらも同じように行われていますので、ラクマとメルカリに大きな差はありません。

過度な価格交渉は断ればいいですし、値下げしたくない場合には「お値下げは今の所考えておりません。」などと返信するのが無難です。

購入する側においても、失礼のないようにコメントで多少の値下げ交渉する分にはどちらも問題ないでしょう。

各々の運営サポートの対応について

何かあった時のトラブルのサポート対応に関しては、正直メルカリが圧倒的に良いと感じます。

基本的に従来のCtoCサービス(フリマアプリやネットオークション)では、個人間の取引なので「トラブルの解決もできるだけ個人間でお願いします。」というスタンスがほとんどでした。

悪く言えば実質サポートはほぼ何も対応してくれないものも多かったです。

メルカリに関しては、何かあればすぐサポートに問い合わせれば基本即日で対応してくれますし、ラクマだけでなく従来のCtoCサービス全体でもトップクラスのサポート対応です。

ラクマのサポートは対応はイマイチ

ラクマに関しては、以前より改善されつつありますが、メルカリと比較するとやや不満です。

問い合わせ対応にも時間がかかるケースがありますし、取引のキャンセルや返金までも時間を要することが多いです。

偽ブランド品の流通数について

また、フリマサイトを利用して物を購入するときの不安が「偽物」の存在です。

品物の状態に関しては、出品者に質問したり写真などをアップしてもらい確認することができますが、偽物については悪質な業者は巧みにごまかしてきます。

はっきり言ってラクマは非常に偽ブランド品などの流通数が非常に多いです。高額品を購入すること自体お勧めできないというほど多くのコピー品があたかも正規品として売られています。

メルカリは偽物だったら返金可と謳っている

その点でもメルカリは偽ブランド品の対策に非常に力を入れていて、偽物が出品されると即座に削除されるケースも多いです。

また、偽物だった場合の返金にも対応してくれますし、やり取りもスムーズです。

メルカリは偽物の対策に非常に力を入れているという点も評価できます。

まとめ

ラクマかメルカリの比較となりましたが、ラクマは手数料こそメルカリより安いものの、使い勝手や売れやすさ、買いやすさ、サポート対応などはメルカリの方が優れていると、実際に使ってみて思います。

どちらも使ってみるというのが一番手っ取り早い方法ではありますが、初めての方ならまずはメルカリを使ってみることをお勧めします。

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