今回は「TAG Heuer(タグ・ホイヤー)」の買取の傾向や、高く売れる品物、おすすめ業者などを解説していきたいと思います。
ロレックス、オメガなどと並び、国内でも高い知名度と人気を誇る「タグ・ホイヤーは中古市場でも人気の高いブランド」の一つです。
実際にタグ・ホイヤーの人気モデルがいくらくらいで売れるのか?などを交えながら、少しでも高く売るコツをまとめています。
このページの目次
タグ・ホイヤーの腕時計は買取で高く売れるのか?
タグ・ホイヤーは個人的にはロレックス、オメガに次ぐ高級時計メーカーだと思うほど、人気と知名度が高いです。
ただその二つと比較すると「少しだけ定価も安い」という特徴があります。
現在の売値でも水準は以下のようになっています。
- ステンレス製スポーツモデル:平均40万円前後
- 18金のコンビモデル:平均60万円前後
10年ほど前の品物は定価10万円台のモデルも数多く存在していて、高級時計の中では比較的安い部類に入ります。
しかしヴィトンやシャネルなどハイブランドの腕時計とは異なり、自社ムーブメントを搭載したタグ・ホイヤーの腕時計は、時計そのものの評価も高く価値が落ちにくい品であることは間違いありません。
実際に平均買取率はどれくらい?
平均的な買取率でいうと「20%」くらいが目安になるかと思います。
他の高級時計よりも若干低いこの数字は、タグ・ホイヤーの中でも「人気モデル以外はあまり高く売れない」という傾向があるからです。
もっとも人気の高い定番モデル「カレラ シリーズ」であれば、平均しても「買取率30%以上」で売れる品がほとんどです。
しかしそれ以外のモデルに関しては低いもので「10%」、ちょっと良いものでも「20%」くらいが基準になり、モデルによって買取率の差が激しいです。
アウトレット品・並行輸入品が多いことはマイナス
タグ・ホイヤーの買取がロレックスなどほど高くならない理由には「アウトレット品」や「並行輸入品」といった安売りも要因の一つです。
多くのモデルで新品でも安い品が流通していることもあり、中古の価格はそこまで高騰しません。
タグ・ホイヤーに関してはロレックスの「赤サブ」やオメガの「シーマスターoo7モデル」のようなプレミア価値が付いた品というのは、存在していません。
タグ・ホイヤーの定番モデルの買取相場の目安
それでは実際にタグ・ホイヤーの定番モデルが買取ではいくらくらいになるのか?という点を例を出しながら解説していきたいと思います。
カレラ WAR211A.BA0782
(引用元:楽天市場)
カレラ WAR211A.BA0782
- 定価:275,400円
- 買取相場:5万円-10万円
タグ・ホイヤーもっとも定番の通称「三針カレラ」と呼ばれるのがこのモデルです。三針カレラは「一番高く売れるモデル」といっても過言ではありません。
状態が良いものであれば買取率30%超えの「10万円以上」の査定が付くこともあります。
カレラクロノグラフ キャリバー1887
(引用元:楽天市場)
カレラクロノグラフ キャリバー1887 CV201AL.BA0723
- 定価:475,200円
- 買取相場:10万円-12万円
三針カレラと同様に人気の高い定番モデルと位置付けられる「カレラ クロノグラフ」は、カレラの中でも高額な品です。
価格が高いため買取額は高いですが、買取率は「20%ちょっと」と利率で見ると少し低い相場になっています。
リンク WT5110
(引用元:楽天市場)
リンク WT5110
- 定価:286,200円
- 買取相場:2万円-3.5万円
カレラとは対象的な定番モデルの一つでありながら、圧倒的に中古品の相場が安いのが「リンク」です。
一言で言えば「人気がない」という点に尽きますが、カレラ三針と同価格帯にも関わらずこちらは買取率10%程度が相場となっています。
プロフェッショナル
(引用元:楽天市場)
プロフェッショナル200m
- 定価:96,000円
- 買取相場:3,000円-5,000円
価格帯が安い中でも定番モデルと位置付けられる「プロフェッショナル」ですが、こちらはクォーツのモデルとなっています。
タグ・ホイヤーで中古人気があるのはオートマティックですので、クォーツモデルは総じてこれくらいのかなり低い買取率となっています。
カレラ WV1412.BA0793(ダイヤ入り)
(引用元:楽天市場)
カレラ WV1412.BA0793
- 定価:594,000円
- 買取相場:10万円-12万円
主にレディース向けとされる「カレラのダイヤ入りモデル」ですが、残念ながら高額買取とは言えない相場になっています。
かなり高く売れそうな見た目であるのは間違いないですが、他ブランドのダイヤ入り定番モデルと比較するとなぜかタグ・ホイヤーだけ安めの相場となっています。
買取で高く売れるのはメンズ向け機械式モデル
ご覧になってもわかるようにタグ・ホイヤーの全体的な傾向としては、高く売れるモデルは「メンズ向け」「機械式(オートマ)」であることです。
そして少し変則的な形をした「リンク」などより、シンプルな形をしたカレラやアクアレーサーなどのほうが相場も高いです。
クォーツモデルに関しては総じて買取率10%程度となっていて、高く売ることはまずできません。(※クォーツが安いのはどのブランドでも同様。)
タグ・ホイヤーは女性向けモデルもありますが、メインの客層は圧倒的に男性なので「ステンレス製」「ラウンド型」メンズ向けモデルのみが高額買取となります。
タグ・ホイヤーの腕時計を少しでも高く売るためのポイント
実際に査定員がチェックするカレラの買取時の提示金額を左右するポイントなどを詳しく解説していきます。
少しでも高く売りたいということであれば、チェックしておいて損はありません。
腕時計は付属品完備が高額買取の基本
タグ・ホイヤーを売る際にもっとも重要といっても過言ではないのが「付属品がすべてそろっているかどうか」です。
タグ・ホイヤーの付属品には以下のようなものがあります。
- 箱
- 説明書
- ギャランティ
- タグ
高額モデルだと付属品がないだけでマイナス5,000円ほど査定に影響する場合もあります。
タグ・ホイヤーの箱はほかの高級時計と比較すると、少し作りが安っぽく劣化しやすいなどと言われていますが、どんなにボロボロになっていたとしても査定時には必ず出しましょう。
正規オーバーホールの証明書があれば査定アップ
腕時計の査定額は基本的に「買取後のオーバーホール代」も差し引かれて算出されます。
どのブランドでも同様ですが、直近一年以内に「正規サポートのオーバーホール」をしたと証明ができれば、オーバーホール代として差し引かれる5,000円を、査定に上乗せした金額で買取してもらうことが可能です。
もちろんこれはあくまでも正規サポートのみで、社外サポートのオーバーホール保証書などは意味がありません。
同様に一年以上前の物でも意味がありませんので、ハードルは少し高めですが、直近に正規オーバーホールをしたことが証明できれば、査定金額は上がる場合が多いです。
革ベルトは手入れしてから査定に出す
タグ・ホイヤーは意外にも革ベルトを使用したモデルも多いです。
革ベルトの場合、ステンレスベルトと比較して劣化しやすく状態も悪く見えがちです。
そのため革ベルトのモデルの場合は査定前に、少し革のクリーナーやお手入れをしておくだけでだいぶ見栄えも変わります。
状態が少し悪いくらいであれば、これだけでもかなりごまかせるため査定も数千円アップする傾向があります。
まとめ
タグ・ホイヤーの腕時計はとにかく高く売れることが知られている「ロレックス」などと比較すると、買取率は低く見えてしまいますが、ブランド品の中ではかなり高く売れる部類であることは間違いありません。
定番モデルのカレラなどは中古市場でも絶えず人気が高い品物ですし、今後相場も安定傾向にあると思います。
人気どころの品物であれば買取業者も欲しがるところは多いですし、買取率も30%程度とかなり高めになっています。
少しでもタグ・ホイヤーの腕時計を売りたいという方のお役に立てれば幸いです。