AUDEMARS PIGHET Le Brassus

高級時計にもっとも多く使用されている素材といえば「ステンレススチール(SS)」です。スチールと聞くと安い素材・・・ましてや金やプラチナなどには比較てきぬほど高価な素材という印象はないかと思います。

ですが腕時計の世界ではステンレススチールの時計が平気で50万や100万円・・・などの価格で売られています。

今回は高級時計で使用される「ステンレススチールがどんな素材か?」ということをメインにお話したいと思います。

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ステンレスって日常でもたくさん使われているわよね。台所用品なんかでもよく聞くわ。素材自体は安く手に入りそうね。


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それも否定はできないんだけど、ロレックスとかで使用されるステンレススチールは一般的にはあまり使用されないよ!一般的なスチールに加工が施された高性能高級スチールなんだ!




高級時計のステンレススチールってどんな素材?

ステンレスとは鉄を加工した金属で「錆びない」ことが一番の特徴です。そのため水気が多い台所回りの製品や、はさみなど日常での様々な場面で使用されています。(※ステンレススチールとステンレスに関してはイコールと思っていただいて大丈夫です。)

高級な腕時計などで使用されているものも素材としては同じステンレススチールですが、同素材は用途によって種類が豊富で「強度があるもの」「熱に強いもの」「加工がしやすいもの」など様々です。

一般的に腕時計で広く使用されるSUS304

安い時計からそこそこいい時計には「SUS304」というステンレスが使用されるのがごく一般的です。ステンレスは様々な種類がありますが、細かくは「SUS ○○○(数字三桁)」という記号であらわされ、数字の部分でそのステンレスの性質や化合物がわかるようになっています。

SUS304は丈夫で耐熱性や耐水性に優れたステンレスで、日常生活でもキッチンのシンクや電化製品の中の部品などに幅広く使用されていて手に入れやすい素材です。

そのためSUS304は多くの腕時計で使用されています。

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SUS304は身近なステンレス製品で一番使われているといっても過言ではないよ!加工もしやすく使い勝手が良い分、比較的低価格な腕時計にも使用されているね!

高級時計で使用されるのは「SUS316L」や「SUS904L」

高級時計で使用されるのはSUS304よりもより高品質とされる「SUS316L」や「SUS904L」といったステンレスです。

SUS316Lを使用した高級時計は多い

「OMAGA(オメガ)」や「BREITLING(ブライトリング)」「Zenith(ゼニス)」「PANERAI(パネライ)」などでは主にSUS316Lというステンレスが使用されています。この素材は対アレルギー性に優れた素材で、金属アレルギーの方でも安心して着用することができます。(※すべての人が大丈夫というわけではありません。)

先ほどのSUS304を加工したステンレスがSUS316Lなのですが、こちらは腕時計以外にも医療器具などで使用される高級なステンレスです。「サージカルスチール」などの名でも知られています。

Rolex Submariner 5512

ロレックスで使用されるSUS904L

「ROLEX(ロレックス)」では他の高級腕時計ブランドと違いすべてのステンレス製腕時計にSUS904Lという素材が使用されています。こちらはSUS316Lよりもさらに高級な素材で元は化学産業分野でしか用いられない特殊な超合金でした。

ロレックスが目を付けたのはSU904Lの堅牢度と耐食性の高さで、これによってより高い防水性能に加え、丈夫で長持ちするという本来のロレックスの魅力が完成されたともいわれています。

この素材は特に丈夫で堅い分、どの素材よりも加工が難しいとされています。これを加工できる技術を持っているのは現在ロレックスだけです。

高級時計で使用されるステンレス素材でもっとも高価で最強の素材といわれているのはこのSUS904Lです。ロレックスの時計が防水性能で優れるといわれる所以も、まずは素材に違いがあったのです。

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ロレックスでしか使用されていないSUS904Lは最も品質の高いステンレス素材なんだ!この加工技術を持っていることも時計の王様と呼ばれる理由の一つさ!

高級時計に使用されるステンレス素材は高い

このように高級時計とされる腕時計に使用されるステンレスは、一般的に利用されているものより特殊なステンレスを使用しています。

ロレックスのケースで使用しているステンレススチールはステンレスといっても素材だけで何万円もするような高価な金属です。

特殊なステンレスは加工も大変

当然特殊なステンレス素材になればなるほど加工も難しくなりコストもかかります。実際に素材を加工する技術は、金無垢素材やプラチナ素材でも同じくらい大変で、加工にかかる費用はステンレスだから安いということもありません。

だいたいロレックスの人気モデル「サブマリーナー」を素材別の料金で見ると以下のような感じになっています。

SS素材 18Kコンビ 金無垢 プラチナ
90万円 120万円 250万円 500万円~

※現行でプラチナ製のサブマリーナーはないので他のモデルを参考にしたアバウトな数値です。

このようにステンレススチールはもっとも安いですが、18Kが所々にあしらわれた「コンビモデル」とはさほど変わりはありません。金無垢となると金の量が圧倒的に増えるためさすがに高額になりますが、実際ステンレス素材の価値もそこそこに高いのです。

特殊な磨き加工をするステンレス腕時計

ステンレス素材の加工においては「磨き上げ」というものがクオリティに差をもたらします。より高級な腕時計ともなれば磨き上げの技術も高いです。

例えば「AUDEMARS PIGUET(オーデマピゲ)」の人気モデルに「ロイヤルオーク」という時計がありますが、ステンレス素材を使用しながらも、その他ステンレス製の腕時計とは一線画すほどきれいに磨き上げられたケースが特徴です。

ここまで磨き上げたステンレススチールを腕時計に採用したのはこのブランドが初といわれています。より丁寧に加工されたステンレス素材ほど高額になります。

Audemars Piguet Royal Oak Jumbo 15202

ブランドによって違うステンレスの質感

上記したロイヤルオークは別格にせよ、ブランドによってステンレスの質感はかなり異なります。個人的にも差があるなと思うのがロレックスとオメガでの質感の違いです。

ロレックスの場合ロイヤルオークにも似たさらっとした質感が特徴なのに対し、オメガはつるっとした異なる質感をしています。好みはありますが個人的にはロレックスのほうが圧倒的に高級感があるように思います。

値段はロレックスのほうが高いですが、ステンレスの素材にも違いはあると感じます。

ステンレスに似たチタン素材の腕時計

腕時計ではステンレス以外にも「チタン」という金属が使用されたものもあります。性質はステンレスと似ていて酸化に強く錆びない、またアレルギー性も低く金属アレルギーでも大丈夫な金属です。

ですがあまりにも軽い素材なため、腕時計ならでは重量感を好む方にはおすすめしません。実際に高級時計はある程度重さがあってこそとされる傾向もあり、高級ブランドでチタンの時計を作っているところはそう多くありません。

しかし「SEIKO(セイコー)」「CASIO(カシオ)」「CITIZEN(シチズン)」などといった国内ブランドからはチタン製の腕時計が多くラインナップされています。価格も3万円くらいのものが多いので、防水性能に優れていてかつ軽い腕時計が良いという方はチタン製の腕時計もあるということを覚えておくと良いかもしれません。

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ステンレスといってもいろいろな種類があるのね!ただ安い素材と思ってたのは謝るわ・・・綺麗に磨き上げたステンレスは18Kやプラチナとはまた違った魅力があるわね!


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ステンレス素材でも丁寧に磨き上げられた素材はとても美しいよね!腕時計が好きな人の中にはあくまでステンレス製にこだわる人も多いけど、その理由もなんだかちょっぴりわかるよ!

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