ハリスツイードのロゴ

アパレルショップをはじめ近年では雑貨屋などでも多く見かける「Harris Tweed(ハリス・ツイード」)」のロゴがついた商品。

ハリスツイードはイギリス発祥のブランドとして知られていますが、正確にはブランドではなく生地の名称です。ハリスツイードの代表的なオーブロゴを使用された製品は様々なアパレルブランドや最近ではしまむらや100円ショップのダイソーからも発売されています。

それによってブランド(?)としての価値が今一つわからないという人もいると思いますので、今一度ハリスツイードとはなんなのか詳しくご紹介していきたいと思います。

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ハリスツイードとは

Harris Tweedとはイギリススコットランドのアウターヘブリディーズ諸島の島民が織り上げたウール製の生地のことを言います。ハリスツイードという名称はあくまでブランド名などではなく生地そのものの名称なのです。

ブランド(生地だが)の冠である「オーブロゴ」はこれらを管理する「ハリスツイード協会」の検査により本物と認定されたものにだけ押されます。簡単にいうとこの地域の生地にハリスツイードというブランド名が付いているそんなイメージです。

高級素材なの?

ハリスツイード自体は太めのウールを厚めに手織りして作られたツイード素材です。高級素材といっても間違いではありませんが、いわゆる「希少性があって原価が高い」といったような高級素材ではなく、その地域に伝わる伝統工芸品と形容するのが正しいと個人的には思います。

元はスコットランドの田舎で発祥したハリスツイードが見た目のおしゃれさや味わい深さから世界中に広がっていったのです。

生地さえ使えばハリスツイードを名乗ることができる

全てのハリスツイードを管理しているのはスコットランドのハリスツイード協会ですが、この協会自体はあくまで生地を管理しているだけであって基本的に商品として発売したりはしていません。

ハリスツイードの商品は生地を購入すれば誰でも作成することができます。正確にはハリスツイードの生地を表面の50%(洋服なら表の生地の50%以上、バッグなどは表面の生地の50%以上)に使用した商品にはHarris Tweedのブランドを使用した商品として販売しても良いというガイドラインが協会によって定められています。

(ハリスツイードの使用やライセンスなどに関してはハリスツイード協会のガイドラインで厳密に定められています。)

そのため多くのショップがコラボレーションのような形(※正確にはコラボではないが)でハリスツイードの商品を販売しているのです。

ハリスツイードのロゴの色違い
(ハリスツイードのロゴにはカラーバリエーションも豊富。しかし協会が定める色しか使用できない)

近年ハリスツイードの品物が多い理由

ハリスツイードは今でこそ多くの方に知られるようになりましたが、少し前はここまで有名なブランドではありませんでした。ハリスツイードの商品がここまで増えたきっかけは2010年「Harris Tweed創業100周年」です。


この機会にスコットランド本部での製造体制も変わり、「UNITED ARROWS(ユナイテッドアローズ)」や「BEAMS(ビームス)」などを筆頭に様々なアパレルブランドからハリスツイードの商品が多数販売されたことがブームのさきがけです。

結果的にこれらの商品がヒットしたことで、そこに便乗するようにアパレルショップ以外にも雑貨屋や量販店などからハリスツイードの商品が販売されるようになります。

ダイソーでも売ってる!?激安ハリスツイードの商品

最初のブーム時のハリスツイードは大手アパレル系ブランドなどから商品展開していたこともあり決して安い値段で売られてはいませんでした。

ですが2015年あたりからは「ファッションセンターしまむら」「イトーヨーカドー」などの量販店からもハリスツイードの製品が発売されていて、100円ショップの最大手チェーンである「ダイソー」からもハリスツイードの「キーケース」や「小銭入れ」「ポーチ」などが500円程度で発売されました。

名前の知れたブランドが低価格な商品を発売したため業界でも話題になりましたが、結果的にはかなりのヒットを記録しています。

ガイドラインを遵守していない販売元もある

これだけハリスツイードの商品が大量に出回ってしまうときわどい商品も多数発売されるようになりました。ハリスツイード協会の定めるガイドラインにある「50%以上」のルールが守られていない商品も発売されるようになったのです。

ワンポイントのみにハリスツイードが使用されているにも関わらず正規のロゴをしようしたブランドとして販売されていたり、現状ハリスツイード協会からもガイドラインの順守を発信していますが、低価格な商品にはガイドライン違反しているにも関わらずハリスツイードとして販売されてしまっているものもあります。

ブランドの管理体制にも問題があるとも言えますが、歴史あるブランドの価値がそれによって損なわれてしまうのは残念です。

ハリスツイードの帽子
(写真はハリスツイードの帽子。近年では雑貨屋などでもハリスツイードの商品が売られている)

買取の観点で見るハリスツイード

当サイトは買取の情報をメインに取り扱っているサイトのため、ハリスツイードの買取情勢についても少しだけ触れておきましょう。

まずハリスツイードの特徴は


  • 高いものから安いものまで幅広い
  • 歴史も古く人気のあるブランド

こういったところが買取する上でポイントとなってきます。

売れる売れないでいえば売れる

結論からすると「売れる売れないでいったら売れる」くらいが個人的な見解です。しかしあくまで上記したような安価な商品ではなく、ユナイテッドアローズなどの比較的高価格帯の名のあるアパレルブランドのネームが入った商品というのが原則です。

そしてもう一つがブームになる前の商品です。ブームになる前は圧倒的に製品自体も少なく比較的高価な商品しかありませんが、ハリスツイードを使用したコートなどは世界中の紳士たちから好まれている商品です。

今は善くも悪くもハリスツイードのブランド認知度はかなり高まっていますので、高級品になれば高く買取してくれるお店もあります。

ヴィンテージ専門の古着屋などがベスト

ハリスツイードで人気があるものはやはりアウター類です。特にジャケットやロングコートなどは古くから一定層に人気がある品物です。

ただしどこでも買い取ってくれるというようなポピュラーな品ではありませんし、ましてやハイブランドというほどではありませんので、古着を扱う中でもヴィンテージ製品に長けているようなお店に売るのがもっとも高く売れるかと思います。

いわゆるブランド品買取業者などの場合だとハリスツイードの需要とはそこまでマッチングしないため安値でしか買い取ってくれませんので注意しましょう。

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