先日こんなニュースがありました。
ファッションブランドの公式ソーシャルメディアのフォロワー数を取り上げたニュースです。
一位が「NIKE(ナイキ)」で二位が「VICTORIA’S SECRET(ヴィクトリアズ・シークレット)」となっていますが、肝心の数字などは載っていませんでした。
この記事ではソーシャルメディア全体でとなっていましたが、私が独自に今最も流行っているSNS「インスタグラム」のフォロワー数を集計してみたところ以下のようになりました。
- ナイキ:7,426万人
- ヴィクトリアズ・シークレット:5,699万人
- H&M:2,277万人
- アディダス オリジナル:2,221万人
- ZARA:2,204万人
現在世界でもっともインスタフォロワー数が多いのは、アメリカの女優で歌手の「セレーナ・ゴメス」で、その数1億2千万人です。
それと比較してファッションブランドの数値もそこまで劣るものではありません。
では同じように世界中にファンが多く、フォロワー数も多そうな「高級ブランド」に括るとどうなのか?
今回は様々な高級ブランドのインスタフォロワー数や傾向などを調査して、どこのブランドがウェブマーケティングにおいて最先端をいっているのか考えてみました。
先を予想しながら読まれると意外なブランドがランクインしてくるのではと思います。
このページの目次
高級ブランドのインスタフォロワー数ランキング
それでは実際に高級ブランドごとのインスタフォロワー数を発表していきたいと思います。
ブランドによって投稿写真の傾向や、アカウントを分けて運営するなど様々な特色なども見えてきました。
シャネル:2,395万人
引用元:CHANEL instagram
高級ブランドの中で堂々の一位は「CHANEL(シャネル)」の2,395万人という数値でした。
世界中の女性から圧倒的な支持を受けていて、かつ熱狂的なファンも多いことからある意味納得の一位です。投稿数も他ブランドより少なめなのもポイント。
投稿写真はかなり抽象的な写真が多く、完全にブランディングに特化した内容です。(正直これをフォローして楽しいのかどうかは理解不能です・・・)
ルイヴィトン:1,896万人
堂々の二位にランクインしたのが「Louis Vuitton(ルイヴィトン)」でインスタフォロワー数1,896万人です。
シャネルと同等の人気を誇るルイヴィトンですが、こちらは最新モデルの商品イメージや、ショーやパーティの様子など実用性が高い写真が豊富です。
これだけの数のフォロワーが見ていれば、ただの宣伝写真一枚でも絶大な効果を発揮することが予想されます。
グッチ:1,751万人
引用元:GUCCI instagram
三位にランクインした「GUCCI(グッチ)」はインスタらしい、素人目にもおしゃれだなと思う写真が多いです。
グッチは一時ブランド自体がかなり低迷していましたが、デザイナーを一新し奇抜なデザインに特化することで、近年大幅に人気を回復しました。
インスタの投稿写真にもフレームを使用したり、ただの商品写真ではなく凝ったものが多く、フォロワー数が多いのもなんとなく納得です。
ディオール:1,691万人
引用元:Dior instagram
ちょっと意外にも四位にランクインしたのが「Dior(ディオール)」です。
国内の人気は少し落ちてきているような印象ですが、やはり女性に支持されているブランドは強いようです。
ディオールは公式メイン以外でも「メイクアップ」「ディオールメンズ」などアカウントを分けて運営しています。
「ディオール・メイクアップ」というコスメやメイク術に特化したアカウントだけでも172万人のフォロワーがいますし、もっともインスタを有効に活用している高級ブランドといえるでしょう。
それに対して「ディオール・オム」はたった13万人と男女比率がすさまじいことになっています。
プラダ:1,341万人
引用元:PRADA instagram
五位には「PRADA(プラダ)」がランクインしました。
ここまできて分かったことは、確実に女性ファンが多い高級ブランドのほうがインスタ人気が高いということです。
ただし、なぜか投稿写真は男性向けのような写真が多いようです。謎だ。
クリスチャン・ルブタン:1,016万人
おそらくこのランキング上で、もっとも波乱を起こしてくれたのが「Christian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)」のフォロワー数でしょう。
ルブタンは近年日本国内でも若者を中心に人気が急上昇したブランドの一つですが、創業も1992年とかなり新しめのブランドです。
にも関わらず、数ある高級ブランドを押しのけ六位にランクイン。投稿写真はかなりスタイリッシュなよくわからない写真が多いですね。
フェンディ:785万人
引用元:FENDI instagram
ここからは1,000万人を割ってきます。七位には老舗高級ブランド「FENDI(フェンディ)」がランクイン。
写真のバリエーションが豊富で、最新モデルのバッグなどの写真から、少し素人っぽい写真もチラホラと。
他ブランド比較してもアジア人のモデルを使用した写真が多いような気がします。
シュプリーム:668万人
全世界で旋風を巻き起こすアメリカストリート発のブランド「Superme(シュプリーム)」が第七位にランクイン。
ルブタンに引き続き波乱を巻き起こしたのは、日本でも大ブームになっているシュプリームでした。
かつ男性の支持が多いにも関わらず、これだけインスタグラムで支持されているのは今の人気の高さがうかがえます。
カルティエ:566万人
ジュエリー系の高級ブランドでもっとも上位のフォロワー数を保持してたのが「Cartier(カルティエ)」でした。
宝石やジュエリーのブランドというイメージが強いですが、バッグなどの製品の写真も多くみられます。
全体的に広告イメージのような綺麗めな画像ばかりで、いわゆるインスタ向けに写真を撮っている感じは一番薄い気がします。
ロレックス:557万人
引用元:ROLEX instagram
腕時計の王者「ROLEX(ロレックス)」が唯一腕時計ブランドではランクインしました。
同じ腕時計のメーカーでは「ウブロが200万人」「オメガ・タグ・ホイヤーが100万人ちょっと」と腕時計界隈の中では圧倒的なフォロワー数でした。
投稿写真もすべて腕時計に関する写真なので、全体的な統一感は高級ブランドの中でも一番かなと思います。
エルメス:546万人
引用元:Hermès instagram
ルイヴィトン、シャネルと並び三大高級ブランドなどとも称される「Hermès(エルメス)」ですが、インスタフォロワー数では両者に大差をつけられていました。
シャネル同様に圧倒的な女性の支持率と、信者の多さを感じるエルメスですが、価格がそれ以上に超高価格帯なこともあり、インスタの利用者層とはマッチしていないのでしょうか。
バーキンやケリーなどの人気モデルの写真の少なさも要因かもしれません。
まとめ
上位陣はかなり妥当なランキングになったかと思いますが、ところどころルブタンやシュプリームなど最近流行った新興ブランドもランクインしてきたのが印象的です。
インスタのフォロワー数で伸び悩んでいたのが「YSL(サンローラン)」。
サンローランはフォロワー数268万人で、YSLビューティというコスメ専用アカウントは299万人のフォロワー数を抱えていました。
近年かなり売上が伸びているブランドの一つといわれていますが、以外にもフォロワーの数は少ないという結果に終わりました。
今や企業用インスタグラムはマーケティングに欠かせないツールになりつつあるため、運用の仕方によっては大きく売り上げに貢献することも可能でしょう。
ブランドイメージを最大限に表現し、うまくインスタを活用することは高級ブランドにとっても大きな岐路といっても過言ではないといえます。